作品一覧

  • 一冊でわかるギリシャ史

    一冊でわかるギリシャ史

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    ギリシャとはどういう国か。その歴史を図やイラストを使いながらわかりやすく、ていねいに描く。コラム「そのころ、日本では?」「知れば知るほどおもしろいギリシャの偉人」も役に立つ。
  • 物語 近現代ギリシャの歴史 独立戦争からユーロ危機まで

    物語 近現代ギリシャの歴史 独立戦争からユーロ危機まで

    ビジネス・実用

    4.4
    1巻946円 (税込)
    ヨーロッパ文明揺籃の地である古代ギリシャの輝きは、神話の世界そのままに、人類史の栄光として今も憧憬の的であり続けている。 一方で現在のギリシャは、経済危機にあえぐバルカンの一小国であり、EUの劣等生だ。 オスマン帝国からの独立後、ギリシャ国民は、偉大すぎる過去に囚われると同時に、列強の思惑に翻弄されてきた。 この“辺境の地”の数奇な歴史を掘り起こすことで、彼の国の今が浮かび上がる。

ユーザーレビュー

  • 物語 近現代ギリシャの歴史 独立戦争からユーロ危機まで

    Posted by ブクログ

    106頁に1922年のスミルナ炎上の時の「ひとつのエピソード」として4行分書かれている話は著者がギリシャ留学中に初めて知った話との事。ギリシャやアルメニアでは有名な日本船の話でも日本では誰も知らない。著者はロイズ保険組合の古い資料などを調べていくうちに少しずつ目処がついてきても状況証拠ばかりで肝心な一次資料にはたどり着けないもどかしさがあるようだ。大連にあった会社の船というので航海日誌などは残っていないだろう。船長は正教会の信徒の一族というのでギリシャ軍に雇用されていたのだろうか?中間報告という形で本を書いたら読んでみたいものだ。
    この本で不満が残るとすれば71頁の地図に「ドデカネス諸島(1947年にイタリアから割譲)」とある個所。95頁には1920年のセーヴル条約で「ロードス島などのドデカネス諸島はイタリアが獲得」とあるが1912年の伊土戦争でイタリア軍が占領して正式にオスマン朝から「獲得」したのはセーヴル条約ではないか?この本と同じ年に刊行された「ラスト・オブ・カンプフグルッペⅢ」が何故イタリア休戦の時点でドイツ軍とイタリア軍がロードス島をはじめとするドデカネス諸島に駐屯していたのかが、どこかに行っているし、イタリア休戦とドデカネス諸島の戦いの後、形式上はイタリア社会共和国の支配下でも事実上はロードス突撃師団の師団長ウルリヒ・クレーマンと後任のオットー・ヴァーゲナーが支配者だった事などゲッツ・アリーの「ヒトラーの国民国家」には書かれているが一切出て来ない。もちろん、クレーマンの命令でロードス島のユダヤ人がアウシュヴィッツに送られた事など一言も触れていない。芝健介の「武装親衛隊とジェノサイド」にあるようにフェーゲラインのSS騎兵旅団によるプリピャチ湿地での虐殺に関わるフリードリヒ・イェッケルンのようなSSの将軍も叙勲者である「柏葉付騎士十字章に輝く英雄」であるクレーマン将軍がユダヤ人に何をしたのかを書くのはまずいのか単によく知らないのかは分からないが。ヒルバーグの「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」ですらロードス島の記述はギリシャの項目に割り振られている。ドデカネス諸島は1947年のパリ条約でイタリアから割譲されるまでギリシャ領ではないので「ギリシャ」にするとビザンツ帝国時代にまで遡ってしまうにしろギリシャ文化圏なので、ややこしいところだ。

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    2024年09月10日
  • 物語 近現代ギリシャの歴史 独立戦争からユーロ危機まで

    Posted by ブクログ

     ギリシャは、古代ギリシャ誕生後、ローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン帝国と、長い間支配された経緯がある。その後、オスマン帝国からの独立をかけて、ギリシャ独立戦争が勃発したが、歴史の教科書では、独立以降のギリシャは大々的に注目されない。本書は比較的マイナーな箇所を取り扱っており、この本を読むことで、近現代のギリシャの概要を把握できる。
     まずギリシャと聞くと、古代ギリシャを連想するが、現在のギリシャの起源は18世紀だと見なすべきである。ギリシャに限らず、近代国家は社会、宗教、民族などのナショナリズムから誕生した。これに加えて、ギリシャ独立戦争の際、西欧列強が勢力均衡のために、ギリシャ側を支援した。これによりギリシャの独立を果たしたが、上記の経緯を見ると、ギリシャ国家は人工的に無理くりできた国家だと認識すべきである。近代化を達成したものの、そのとき壁となったのが公用語、すなわちギリシャ語の採用である。国家の言語として、どの形態を採用すべきかが何度も論争されており、近年まで明確に統一されていなかった。
     また、本書では近代から現代における政治家を取り上げるが、特に注目するべきなのが1910年から30年半ばまで首相を務めた「ヴェニゼロス」である。彼は、近代化を進めるうえで産業の発展が重要だと判断した。そこで、道路建設や郵便電信システム等のインフラ整備、農業生産向上に向けての政策、労働者の待遇改善など、次々とギリシャ社会を抜本的に改革した。その点、日本の政治家の大久保利通の政策と共通している。しかし、その後、軍事政権や左派が台頭し、ギリシャ社会の秩序が入り乱れた。このように、近代化を果たしたとはいえ、不安定な状態が続いた。
     第2次世界大戦が終結して間もないころ、ギリシャはトルコと共に自由陣営側入りする。これはNATO側が、地政学的リスク、つまり防共という観点から保護した。とはいえ、戦後のギリシャは相変わらず不安定で、1947年以降は、軍事独裁、君主制、保守的官僚と右翼の勢いが増した。なかでも注目すべきなのが、キプロスをめぐってのギリシャとトルコの関係である。キプロスは戦後、イギリスの支配から脱却したが、1974年のトルコ側による軍事侵攻から、ギリシャと関係が悪化している。そのため、キプロス関連の問題は今なお未解決である。終章では、現代ギリシャについて言及されるが、なかでも財政の悪化が問題視されており、こちらも解決の目途が立たない。

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    2024年03月30日
  • 物語 近現代ギリシャの歴史 独立戦争からユーロ危機まで

    Posted by ブクログ

    EUのお荷物であるかのような扱いをされているって聞くけど、過去の出来事を見てみると欧州各国にいろいろと酷いことされているなぁ。

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    2013年09月26日
  • 物語 近現代ギリシャの歴史 独立戦争からユーロ危機まで

    Posted by ブクログ

    ギリシャの歴史の紀元前から今までに経緯をわかりやすく纏めている。まず2000年間を隷属で送ってきていること。ビザンチン帝国からオスマン帝国。そして外敵と戦うより以上に内紛の歴史でもある。またギリシャという国自体が(国土)という面で非常にあやふやであった。国という概念以上に人種・個人で小アジアに黒海沿岸にコミュニティを築いていた。また首都としてはイスタンブールがアテネより首都意識が強い。ギリシャ正教の中心。内紛の延長線で国民の理不尽な要求、それを為政者は認めてきた結果、今の状態に陥る。

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    2012年11月05日
  • 物語 近現代ギリシャの歴史 独立戦争からユーロ危機まで

    Posted by ブクログ

    ギリシャを旅行するに当たって、今のギリシャを理解するのに非常に役立ちました。

    オスマン帝国の歴史、塩野さんのローマ人の物語や十字軍物語、ベネチアをテーマにした海の都の物語等の地中海世界の歴史が好きな方にも、今のギリシャの成り立ちを知っておくのに、最適の書といえます。

    著者の文章力や表現力も大変素晴らしいので、物書きとしても優秀な方だと思います。

    結構、記憶に残る名言が一杯あって、そんな所も評価を高くした理由です。

    0
    2012年08月06日

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