作品一覧

  • 磔の地(新潮文庫)
    3.6
    1巻1,210円 (税込)
    ルイジアナ州アイビーリア郡。刑事ロビショーのもとに、かつて私刑により父親を磔殺された写真家ミーガンが訪ねてくる。窃盗罪で拘置中の黒人が看守に虐待されていると訴えてきたのだ。真相を探るうち、件の囚人の妻の自殺、レイプ犯らの殺害と、様々な悲劇が表面化し、かつての磔の惨劇へと結びつく……。米南部ミステリーの巨匠が犯罪小説に文学性を吹き込んだCWA最優秀長篇賞受賞作!(解説・霜月蒼)
  • 破れざる旗の下に
    3.8
    1巻2,860円 (税込)
    南北戦争下のルイジアナ。戦場での過酷な体験に苛まれ、伯父の農園で無為な日々を送る外科医のウェイド。殺人容疑を掛けられ、ウェイドの助けを借りて農園から脱走した奴隷女性のハンナ。さまざまな運命に翻弄される彼らが、最後にたどり着いた真実とは――。

ユーザーレビュー

  • 破れざる旗の下に

    Posted by ブクログ

    名作★5 人間がやってしまう最も愚かな所業「戦争」狂気と凄惨さに希望も見えない #破れざる旗の下に

    ■あらすじ
    南北戦争時代のアメリカ南部ルイジアナ。歩兵連隊に従軍していた外科医のウェイドは、辛い体験をして伯父チャールズの農園に身を寄せていた。その農園の奴隷として働いていた黒人女性のハンナは、かつて幼い息子と生き別れてしまい傷心の毎日を送る。

    巡査のピエールは、農園主スアレスが殺害された事件を追っていた。ハンナが関係していると睨んだピエールは自身の根拠だけで逮捕してしまう…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    名作★5 日本人には馴染みが薄い、アメリカ南北戦争の悲劇を描いた戦争小説です。

    0
    2024年12月14日
  • 磔の地(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1998年ゴールド・ダガー賞受賞作.アメリカ南部が舞台で,どうやらシリーズの10作目らしい.
    ゴールド・ダガー賞受賞にふさわしく,南部の田舎のどうしようもない閉塞感が重厚なトーンで描かれた,傑作であるが,読後感はスッキリしない.結局,巨悪には勝てないのか...
    しかし,アメリカ人は,こんなにも婉曲的な会話をするんですかね?

    0
    2025年11月24日
  • 磔の地(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    先日、王谷晶さんが受賞して、話題となったダガー賞(の翻訳部門)、
    その、ゴールド(最優秀)を獲った作品として本屋さんの新発売コーナーに随分と積んでいたので衝動買い。
    ・・・ただし、受賞は1998年でありました・・・
    翻訳モノは、相性の良し悪しで分かれ道。
    今作は、登場人物の相関関係を理解するのに大苦戦、舞台となる街の風景や雰囲気を感じ取ることが出来ずに、
    只々、文字を追い続けることで精一杯。
    苦しい読書時間となってしまいました。

    0
    2025年09月05日
  • 磔の地(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2025年の28冊目は、ジェイムズ・リー・バークの「磔の地」です。1998年のゴールドダガー賞受賞作です。舞台は、アメリカ南部ルイジアナ州。ディープサウスとも呼ばれるスワンピーな土地を舞台にしつつも、暑くるしさよりも乾きを感じるのは、作者の文体なのでしょう。そして、この本がゴールドダガー賞を取る当たりに、イギリス人のアメリカ南部好きを感じずにもいられません。
    主人公は、アイビーリア郡の保安官事務所に勤務し、釣り餌屋も営む、デイヴ・ロビショーです。本書は、シリーズ10作目となります。納屋に磔にされて殺されたジャック・フリンの未解決事件を軸に、アイダ・ブルサードの溺死事件や少年2人の射殺事件等を絡

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    2025年08月13日
  • 破れざる旗の下に

    Posted by ブクログ

    南北戦争時代のアメリカが舞台
    日本人の多くは教科書に書いてあったことしかイメージが付かないが、アメリカが引き摺るには重すぎる歴史が伺える
    単なる権力闘争の内戦ではなく、また単なる南北の対立だけでもない、人が人を殺してしまう憎しみと狂気が入り混じっている
    敵は一つではなく無数に存在し、更には自分の内面にも存在する

    単なるミステリーではない本作品
    元々純文学作家であった筆者の文章は評価が高いが、純文学苦手の私には個人的に少々難があった

    0
    2024年12月24日

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