近藤一博の作品一覧
「近藤一博」の「うつ病は心の弱さが原因ではない ウイルス原因説から見えるうつ病治療の未来」「心の病の最新知見Q&A うつ病の原因はウイルスだった!」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
5年前に初版が発行された本です。
私が仕事で受講している講座でも、8年前からヘルペスウィルスと精神疾患について扱われていました。
最近になって、ちらほら「ヘルペスウィルスが鬱の原因だった!?」みたいな投稿をSNSで見ることが多くなったので、改めて読んでみました。
―
鬱は『心の問題』なのか、『脳の病気』なのか?
以前は鬱の原因はセロトニン不足だ!と言われていましたが、もはや天動説となっています。
SSRIが鬱に効果がある!と言われていたのは、脳内のドーパミンなどの働きを活性化することによって気分を上げ、「私はなんてダメなやつなんだ…」と思ってしまうような「認知の歪み」を修正できたから。
ぐるぐる思考を止められたんですね。
しかし、私も10年前にうつ状態と診断された時もそうだったのですが、根本的に何も変わらないし、薬も効かない。
(抗うつ薬で治るうつ病患者は約半数と言われています)
それで、セロトニン説が誤りだったために、「やはり心の問題では?」説が優勢になっていった。
けれど、『脳の病気』派は諦めなかった。
それで、ヒトゲノム計画でゲノムワイド関連分析から腸内細菌叢へと研究が進む。
(ここも本当に色々あって、研究者の方々には感謝の気持ちしかないです…!)
近藤教授の専門はヘルペスウイルスであり、これは人の中に潜伏感染しているやつです。
こいつらが本当に何もせずじっとしているだけなのか?と疑問を持った教授が発見したのが、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)がSITH-1というタンパク質を作っていること。
ちなみにSITH-1という名前は、「シスの暗黒卿」にちなんで名付けられました(笑)
「人を暗黒面(ダークサイド)に落とす遺伝子」!
HHV-6は鼻の奥にある「嗅球」に潜伏感染しており、SITH-1遺伝子が発現しSITH-1タンパク質を作ることで嗅球の一部にアポトーシス(細胞死)を起こす。
すると、脳内のストレス物質が増幅し、鬱になる。
そして、鬱病患者の5人に4人はSITH-1を持っている…。
という難しい話が、漫画で分かりやすく丁寧に書かれています。
(近藤教授は漫画がお好きだそうです)
鬱の人の性格特徴は、真面目で仕事熱心、責任感が強いですね。
これは、逆に「不安」に言い換えられます。
真面目なのは、サボっていると不安だから。
仕事熱心なのは、働いていないと不安だから。
責任感が強いのは、不安で人任せにできないから。
これって、「いい人」の特徴ですよね。
そう、いい人が社会にいるから、ちゃんと社会や会社が回っていく。
進化していく人類にとって、SITH-1は必要なものだったのではないか?と教授は仰っています。
「うつ病と心の弱さは何の関係もない」
この言葉に救われる人は多いと思います。
近い未来、鬱の特効薬ができることを期待しています!
Posted by ブクログ
疲労からうつ病、コロナ後遺症の原因までHHV-6(ヒトヘルペスウイルス)を中心に解説している。
納得感はあるものの、本当にそれだけが唯一の原因かー?と少し懐疑的にはなる。身体は複雑なシステムで動いているので。
とはいえ、アセチルコリン受容体の話などは睡眠系の書籍を読んでいても出てくることなので一定の説得力はある。
コロナ後遺症にドネペジルは効かなかったが、これはニコチンの禁断症状に似たものと推察される。S1によりアセチルコリンの産生、受容体が攻撃を受けていれば分解能を制限したところでもはや効果は無いだろう。むしろオメガ3系不飽和脂肪酸などの摂取が後遺症の回復に効果的というのも納得。一度壊れてしまったのだから建材のほうが身体には必要なのだ。