作品一覧

  • 歴史のなかの貨幣 銅銭がつないだ東アジア
    4.0
    1巻1,056円 (税込)
    歴代中国王朝が鋳造した数千億枚に上る銅銭.世界史上極めてユニークなこの小額通貨は,やがて海を越え,日本を含む中世東アジアの政治・経済・社会に大きなインパクトをもたらした.銅銭はなぜ,各国政府の保証なしに商取引の回路を成り立たせてきたのか.貨幣システムの歴史を解明してきた著者が,東アジア貨幣史の謎に迫る.

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  • 貨幣システムの世界史
    4.5
    1巻1,804円 (税込)
    貨幣の価値は一定であると我々は常識的に考えている.しかし,複数の通貨が存在して評価が多元的であるという事例は,歴史上,さまざまな地域,時代にあった.交換という行い自体が多様である以上,貨幣も多様にならざるを得ない――.謎に満ちた貨幣現象を,世界史の中で根本から問い直す.

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ユーザーレビュー

  • 歴史のなかの貨幣 銅銭がつないだ東アジア

    Posted by ブクログ

    日本史の撰銭と宋や明の貨幣について、高校で日本史と世界史で別々に習った記憶があるものがなるほどこうつながるのかーとなりました。

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    2025年07月12日
  • 貨幣システムの世界史

    Posted by ブクログ

    もともとは世界歴史選書の一冊として2003年に刊行。2014年には増補新版が出て、本書はそれを底本とした現代文庫版となる。世界歴史叢書のほうもだいぶ以前に読んだが、今回、あらためて増補新版を読んだのは、先に『銀の流通と中国・東南アジア』を読んだからである。あらためて読んでみて、また非常に勉強になった。

    本書は、「あとがき」(p.293)にもあるように「歴史的経験より貨幣の何たるかを帰納する試みである」である。世界史的に広がる貨幣の様々な態様を描きつつ、貨幣理論では常識とされているものが成り立たない世界の方が歴史的には常態であること浮かび上がらせている。現代の我々が当然のように想定している世界

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    2021年08月17日
  • 歴史のなかの貨幣 銅銭がつないだ東アジア

    Posted by ブクログ

    読み進めるにつれ、歴史的考証の要素が増えてくると歴史学自体にどうにもとっつきにくさを感じる身からは重たく感じる。あるいは、日本や東アジア以外の話が多ければ、ファンタジーの物語の祖型として楽しめるのかもしれない。

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    2025年07月19日
  • 歴史のなかの貨幣 銅銭がつないだ東アジア

    Posted by ブクログ

    20250501-0520 日本を含めた東アジア一帯では、かつて歴代中国王朝が鋳造した銅銭が原子貨幣として日々の取引を担っていた。歴史上きわめてユニークな銅銭の歴史を紐解き、貨幣システムの在り方について考察している。

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    2025年05月22日
  • 貨幣システムの世界史

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    序章貨幣の非対称性
    零細額面通貨(銅貨、貝貨)は農村部、高額通貨は都市部で主に流通する。零細額面通貨は地域内で還流し上位へは還流しにくい。零細通貨と高額通貨の交換レートは需給によって各地域で変動しうる

    1章越境する回路
    アフリカアラビアにおけるマリア・テレジア銀貨は、両替相場や法定相場を超えて諸地域を結ぶ上位層通貨として選好され続けた

    2章貨幣システムの世界史
    世界史上、制度的な通貨供給が麻痺しても、取引されるべき財が集積していれば、それに変わる地域通貨が自然と(民間で)出来上がる。通貨が貨幣として受領される根拠は、通貨自体ではなく貨幣に媒介される財(商品)の側にある。
    地中海・西欧では高

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    2024年05月01日

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