黒田明伸の作品一覧
「黒田明伸」の「貨幣システムの世界史」「歴史のなかの貨幣 銅銭がつないだ東アジア」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
中国の貨幣政策、経済、東アジアの交易、商業、銅生産等からみた銅銭の歴史。
・中国では酸化銅鉱山が枯渇し唐代には銅銭の発行が難しくなり貨幣は絹などに。銅銭とは銅、錫、鉛の合金。銅のみでは鮮明な鋳造が不可。開元通宝(621)は後代の東アジアの規準通貨だが1文発行するのに3倍以上のコスト。
・11世紀末に硫化銅からの精錬が可能となり12世紀北宋は銅銭を大量に発行。17世紀ごろまで東アジアで流通する通貨に。
・日本は酸化銅に恵まれていたが平安中期には枯渇し青銅仏や梵鐘が製造されなくなる。鎌倉の大仏の組成は宋銭の組成と同じで鉛の同位体測定から鉛も中国産。13世紀以降宋銭を溶かしての梵鐘の鋳造が増加。
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Posted by ブクログ
もともとは世界歴史選書の一冊として2003年に刊行。2014年には増補新版が出て、本書はそれを底本とした現代文庫版となる。世界歴史叢書のほうもだいぶ以前に読んだが、今回、あらためて増補新版を読んだのは、先に『銀の流通と中国・東南アジア』を読んだからである。あらためて読んでみて、また非常に勉強になった。
本書は、「あとがき」(p.293)にもあるように「歴史的経験より貨幣の何たるかを帰納する試みである」である。世界史的に広がる貨幣の様々な態様を描きつつ、貨幣理論では常識とされているものが成り立たない世界の方が歴史的には常態であること浮かび上がらせている。現代の我々が当然のように想定している世界