多田蔵人の作品一覧

「多田蔵人」の「断腸亭日乗」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 断腸亭日乗(一) 大正六―十四年
    4.0
    1~4巻1,188~1,265円 (税込)
    大正六年から昭和三十四年,逝去の前日まで四十一年間,書き継がれた荷風の日記.明治・大正・昭和三代にわたる文豪の畢生の代表作にして近代文学の至宝.詩趣溢れる,鋭利な批評を込めた日本語で綴られる.全文を収載,注解,解説,索引を付した初の文庫版.第一巻は,大正六年から同十四年までを収録.(全九冊)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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ユーザーレビュー

  • 断腸亭日乗 三 昭和四―七年

    Posted by ブクログ

    以下は、「断腸亭日乗(三)」の読書日記である。気に入った箇所を書写し、感想を添える。
    昭和の初めの頃の東京を、此処迄色濃く遺した文学は他にはない。永井荷風。親の遺産を運用して、気侭に帝都を闊歩する作家であり自由人であり放蕩人であり、50うん歳にして自らを晩年と称す心配性の知識人である。
    7500字超のレビューと相なった。読者の時間を奪うことは私の本意ではない。薄目で日記を眺め、興味ある項目のみを読むこと奨励す。

    R07/08/29 「残暑厳し‥‥とはいつ迄言わなくちゃいけないのでしょうね」「彼岸まで、じゃないですか」「甘いと思うわ」という会話が交わされた日

    昭和四年
    正月初九 晴れて好き

    0
    2025年09月24日
  • 断腸亭日乗 三 昭和四―七年

    Posted by ブクログ

     女性を見下しつつ、女性との性的な関わりを楽しみ、いかがわしい場所への出入りを繰り返しつつ、こんないかがわしい女性の生き方が横行する現代は嘆かわしい、と、しきりに嘆く。なら、女遊びするな! このスケベジジイが! と読んでて苛々するのだが、まあとっくの昔に死んでる爺さんに苛々してもしょうがないので、この日記に描かれた昭和四年から七年にかけての東京の姿を楽しむ読み方で、一ヶ月以上かけてなんとか読み終わった。昭和七年になると荷風の日記の方針が大きく変わり、イラストを多用するようになる。なかなか絵心あるイラストで楽しい。

    0
    2025年06月27日
  • 断腸亭日乗 二 大正十五―昭和三年

    Posted by ブクログ

     今年(二〇二五年)の初めから第二巻を読み始め、読み終わったのは三月の終わり。赤の他人の日記、しかも百年近く前のものを読むのは、面白いんだけど、途切れ途切れに数ヶ月かけて読むくらいでちょうどいいのかも。さてこの第二巻は大正十五年から昭和三年まで。荷風四十八歳から五十歳にかけての日記。約百年前と考えれば、まあそうか、とも思うけれども、荷風はやたら死を意識している。そのくせ、自分でも認めているように、これといった症状は特になく、せいぜいタンパク尿を指摘されているくらいだ。そして、やたら死ぬ死ぬといい、自分の若い頃の原稿を川にわざとらしく放り投げてみたりするくせに、自分よりもはるかに若い女の子たち(

    0
    2025年03月31日
  • 断腸亭日乗(一) 大正六―十四年

    Posted by ブクログ

    以下は「断腸亭日乗」マイ読書日記なり。

    R06/07/26、炎天。車中温度37度を超える。
    荷風の断腸亭日記を紐解く。全9巻の岩波文庫化は初めての由。1巻目は大正6(1917)年39歳より、大正14(1925)年迄。手許にあることに意義を感じ買い求めしが、ざっと読むことを自らに課す。校注は豊富な人名紹介あり。疑問に答えて秀逸。
    難漢字多し。努力したが、書き写さなかったのは◯とせし。
    大正7年日記については、既にレビュー済み。8月の米騒動勃発から、友人来りて3日間「時事を談じて世間を痛罵」している。何を語ったのか。

    R06/07/27、酷暑。朝、室温31度より下がらず。
    大正7年11月21日

    0
    2024年08月04日

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