作品一覧

  • ウンム・アーザルのキッチン(たくさんのふしぎ2024年6月号)
    3.8
    1巻809円 (税込)
    パレスチナ・イスラエルにすむアラブ人の豊かな食文化を紹介したい。そう考えたのが、この本をつくるきっかけでした。「ムジャッダラ」(挽き割り小麦、たまねぎ、レンズ豆を炊いたもの)、「マナイーシュ」(パンの上にチーズやハーブをのせて焼いたもの)、「マハシー」(挽肉とお米を葡萄の葉で巻いたり、茄子につめたりしたもの)「マァカローネ」(アニスシードと金ゴマ入りのクッキー)など、美味しそうな料理をたくさん紹介します。 料理をまじえて描いているのは、日本ではほとんど知ることのできないイスラエルに住むアラブ人のリアルなくらしです。文章を担当したのは、国立民族学博物館でパレスチナ・イスラエルに住むアラブ人キリスト教徒を研究する文化人類学者の菅瀬晶子さんです。本作に登場するウンム・アーザルと菅瀬さんは15年前からの知り合いで、3年以上イスラエルのハイファにあるウンム・アーザルの家に住んで調査をされました。そのときに見たり体験したりしたことのなかで心に残ったこと、料理にまつわることを中心にまとめたのが本作です。 *電子版には、折り込み付録の「ふしぎ新聞」および年3回の一枚絵付録はつきません。

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ユーザーレビュー

  • ウンム・アーザルのキッチン(たくさんのふしぎ2024年6月号)

    Posted by ブクログ

    イスラエルに住むアラブ人キリスト教徒のウンム・アーザルの日常。
    知らない日常があることを知る。遠い国の人のことを考える。それだけでも世の中が少し良くなるのではないか。

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    2025年07月13日
  • ウンム・アーザルのキッチン(たくさんのふしぎ2024年6月号)

    Posted by ブクログ

    とても良い。ハイファに住むアラブ人キリスト教徒の食を中心とした日常生活が描かれている。ニュースでたびたび見かける国でも、そこに住む普通のひとの暮らしがイメージできることは重要。
    たくさんの子どもに読まれてほしい。

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    2024年06月11日
  • ウンム・アーザルのキッチン(たくさんのふしぎ2024年6月号)

    Posted by ブクログ

    イスラエルに住むキリスト教徒のアラブ人女性ウンム・アーザルの1週間を描いた本。著者は日本人の文化人類学者で、アーザルの家に合計で三年ほど住んだ経験がある。コロナ禍などで現地に滞在できなくなった著者が住んでいた思い出や資料をもとに書いた本。彼女は料理が得意でさまざまな料理が紹介される。それらはアラブ料理でありトルコ料理にも近いことを知った。
    紛争下にあるイスラエルでのアラブ人の生活というとなかなか想像することが難しいが、この本は普通の人が普通に暮らしていることを伝えてくれる。
    長女のヴェラの長男がウクライナで医学を学んでいることは、ガザ地区のパレスチナ人イシアブハーエシュを描いた映画「私は憎まな

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    2025年04月18日
  • ウンム・アーザルのキッチン(たくさんのふしぎ2024年6月号)

    Posted by ブクログ

    年末の新聞で、どなたかが今年の3冊の1冊に選んでいた。
    イスラエル第三の都市ハイファに住む、ウンム・アーザルは修道院のまかないを仕事としている。
    ウンム・アーザルはアラブ人でキリスト教。
    イスラエルはユダヤ教の国で、キリスト教徒は1.4パーセント。アラブ人が差別される国で、キリスト教徒って、いろいろ苦労してきた模様。
    知らない世界の話が、小学生も読めるように書かれている。イラストも豊富で読みやすい。
    「自分でかせいだお金で生活していたい。」「本当は学校をやめたくはなかったの」「あの子にも勉強をつづけさせてあげたかった」
    作者のことばで、その後の一家のことを知れたのも良かった。
    菅瀬さん、病気が

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    2025年02月18日
  • ウンム・アーザルのキッチン(たくさんのふしぎ2024年6月号)

    Posted by ブクログ

    なんていったらいいのだろうか。
    地に足がついてる生き方の女性の話。ただ元気なだけのおばさんではなく背景にはいろいろあるようだが、家族への愛も充分にあるし、周囲の信頼も厚いようだ。
    こんな人になれたらいいと思いつつ。
    これ、小学校中学年くらいの子が読むより中高生に読ませるといいのでは。

    0
    2025年02月17日

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