大田ステファニー歓人の作品一覧

「大田ステファニー歓人」の「みどりいせき」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • みどりいせき
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    【第37回三島由紀夫賞受賞作】 【第47回すばる文学賞受賞作】 【選考委員激賞!】 私の中にある「小説」のイメージや定義を覆してくれた。――金原ひとみさん この青春小説の主役は、語り手でも登場人物でもなく生成されるバイブスそのもの――川上未映子さん (選評より) このままじゃ不登校んなるなぁと思いながら、高2の僕は小学生の時にバッテリーを組んでた一個下の春と再会した。 そしたら一瞬にして、僕は怪しい闇バイトに巻き込まれ始めた……。 でも、見たり聞いたりした世界が全てじゃなくって、その裏には、というか普通の人が合わせるピントの外側にはまったく知らない世界がぼやけて広がってた――。 圧倒的中毒性! 超ド級のデビュー作! ティーンたちの連帯と、不条理な世の中への抵抗を描く第47回すばる文学賞受賞作。

ユーザーレビュー

  • みどりいせき

    Posted by ブクログ

    本普段から読む人向けというかなんというか

    勢いで書いたように見えてそこには確かな文体があるみたいに言われてたけどそもそも勢いをどこから感じたのかがよく分からんよく構成されてる

    0
    2025年07月16日
  • みどりいせき

    Posted by ブクログ

    タイトル「緑、遺跡?」と思っていたので中身を読んでから、大麻の話なので恐らく「緑い、咳」だろうと推測。固有名詞が説明なしでぶっ込まれるので、ペニーとは?はるって男?等々疑問は浮かぶけど、文体のフロウに身をぬだねる読書体験は唯一無二。文章や小説はこうあるべきという考えを自然と持たされていたと言うことに気づく。

    特に秀逸だと思うのは色彩表現で、はっと情景が浮かぶような文章が不意に放り込まれ、頭の中に勝手なビジョンが浮かび上がる。

    一昔前の不良は明確に大人に反抗してワルやってやるっすわ!て感じがしたけど、現代の若者はとりまの感覚でピースフルに大麻を回しのみする。という現代の若者のダル感とどうしよ

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    2025年01月12日
  • みどりいせき

    Posted by ブクログ

    読むドラッグって生まれて初めてで、最初めちゃくちゃ読みづれえなこれと思ってたら面白くてどんどん読み進めて2時間足らずで一気に読んだ。

    特に紙食うときのみんなの台詞や思考が秀悦!今まで見たことないページの使い方で感動した。

    こんな高校生活を送らなくてよかった、って思ってしまうけれど、みんなそれぞれの描かれていない事情があったり、若さ故の好奇心があったりするんだろうな。

    みんなも、ドラッグとポリには気をつけようね

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    2025年10月07日
  • みどりいせき

    Posted by ブクログ

    チャラい文体でありながら充実した内容と薬物が文学的に充填された青春小説でした。

    かつてバッテリーを組んでいた2人を囲む人間関係や三多摩エリアのリアリティに加えて、この時代にしかない言葉を楽しめる書籍でした。

    ふとした拍子に、もしや古文を読んでいる?と錯覚する雰囲気はこの作品ならでは。忘れたころにまた読み返したくなる一冊です。

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    2025年06月09日
  • みどりいせき

    Posted by ブクログ

    読みはじめ、整理されてない頭の中に入ったような感覚何度も読み直すもなかなか頭に入ってこないけれど、坂道を転がるように混乱しながらもスピーディーに読み出すと止まらず。春(主人公の友人)が登場し、闇バイトに加担し、その後闇バイトに主人公を巻き込んでしまったことを春とその闇バイトの仲間が主人公に謝ったところからすっと頭にストーリーが入ってくるようになる。文章で主人公が味わっている頭の中のごちゃごちゃ感だったり、文章が落ち着くなかで読者自体も非日常に巻き込まれていく感覚です。なので主人公が体験している非日常を深く味わうことができるかも。読む人を選ぶかもしれませんがこの世界観を体感してみてほしいです。

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    2025年04月23日

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