大田ステファニー歓人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトル「緑、遺跡?」と思っていたので中身を読んでから、大麻の話なので恐らく「緑い、咳」だろうと推測。固有名詞が説明なしでぶっ込まれるので、ペニーとは?はるって男?等々疑問は浮かぶけど、文体のフロウに身をぬだねる読書体験は唯一無二。文章や小説はこうあるべきという考えを自然と持たされていたと言うことに気づく。
特に秀逸だと思うのは色彩表現で、はっと情景が浮かぶような文章が不意に放り込まれ、頭の中に勝手なビジョンが浮かび上がる。
一昔前の不良は明確に大人に反抗してワルやってやるっすわ!て感じがしたけど、現代の若者はとりまの感覚でピースフルに大麻を回しのみする。という現代の若者のダル感とどうしよ -
Posted by ブクログ
読みはじめ、整理されてない頭の中に入ったような感覚何度も読み直すもなかなか頭に入ってこないけれど、坂道を転がるように混乱しながらもスピーディーに読み出すと止まらず。春(主人公の友人)が登場し、闇バイトに加担し、その後闇バイトに主人公を巻き込んでしまったことを春とその闇バイトの仲間が主人公に謝ったところからすっと頭にストーリーが入ってくるようになる。文章で主人公が味わっている頭の中のごちゃごちゃ感だったり、文章が落ち着くなかで読者自体も非日常に巻き込まれていく感覚です。なので主人公が体験している非日常を深く味わうことができるかも。読む人を選ぶかもしれませんがこの世界観を体感してみてほしいです。
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Posted by ブクログ
とにかく若者言葉が多すぎる!!!バイブスって聞いたことあるけど使ったことないよ!笑初めて読む文体を目の前にすると読みづらくて内容もあまり入ってこないと思ってしまうのだと最初は思った。が、春と再開した辺りからステファニーさんに慣れたのかスラスラ読めるようになり一気読み。ノンフィクションなのに薬物をやっている場面がどうにもリアルで少しビビっちゃった。❁マークからのひらがなしかないシーンはいつの間にか口ずさんでいた。なぜだ!?主人公が闇落ちしたように見えたが本人的には新しい居場所を見つけ、彼なりの青春を謳歌しているのか。出てくる登場人物の名前も超キュートで現代的な名前ばっかで小説の新感覚!面白かった
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Posted by ブクログ
話題作だったので読んでみました。
が、意味が分からな過ぎて、これが日本語?!著者は現国習ったよね?TVだって見てるよね?!ご両親と会話してるよね?!と頭が??だらけになり、これが本当の今どきの高校生の実態だとしたら、意思疎通が図れない、と途方に暮れそうになりました。
が、我慢して読み進めてゆくと、なんとなくニュアンスがつかめてきて、要約は出来ないけど意訳は出来るようになってきました。不思議過ぎる。
要は、主人公の高校生が昔の友人と再会し、薬物の密売に巻き込まれてゆくお話でした。
こう書くと犯罪小説ぽいですがそうではなく、軸はあくまで青春。
思春期のエネルギーがモクモクしてるのに発散できない