作品一覧

ユーザーレビュー

  • Science Fictions あなたが知らない科学の真実

    Posted by ブクログ

    装丁に書かれている内容から、世の中で信じられている
    「 科学的とされているような事実」が実際は嘘でしたと言う軽い告発系の読み物かと想像していたのだが、 実際には想像以上に硬い内容の話だった。

    一言で言えば、今の科学研究は様々な理由により再現性がない、 あるいは効果がない研究成果が溢れており、そのような事態が発生してしまうメカニズムと解決するための方法論を提示しているのが本書だ。

    どのようなシステムであっても、必ず問題が起こることは避けられないので、 そのような例が少ないのであれば問題はない。しかし本種によれば、分野によって異なるがかなりの事例が歪められているとのことである。かつて大学院まで

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    2025年05月15日
  • Science Fictions あなたが知らない科学の真実

    Posted by ブクログ

    著者はキングス・カレッジ・ロンドンの講師(出版時34歳)。専門は心理学だが、生命科学や脳科学から心理学や経済学まで、実験科学における研究や論文の不正をメッタ斬る。若いだけに勢いがあって、解説も歯切れよい。
    データの捏造や改竄はもってのほかだが、事後のデータの追加やp値ハッキングはインフォーマルにはよく見かける。これがなぜダメか、そのへんもわかりやすく解説されている。その点でも、とくにこれから研究の道に進もうとしている人には、おすすめ。研究室の悪しき慣習や伝統に染まるまえに(途中で大きくコケないためにも!)、一読しておいたほうがよい。
    (蛇足。日本版の帯には、大きく「スタンフォード監獄実験はイカ

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    2025年05月09日
  • Science Fictions あなたが知らない科学の真実

    Posted by ブクログ

    本書『Science Fictions』は、科学の世界に潜むさまざまな問題点――特に、研究の再現性の欠如や不正、そして構造的なバイアスについて取り上げた一冊である。私たちが「科学的」と聞いたときに抱くイメージは、客観的で、正確で、信頼できるものというものが多い。しかし著者は、そのような科学の理想像と現実との間にあるギャップを、具体的な事例を通じて明らかにしている。

    中でも印象的だったのは、科学的な発見が必ずしも厳密なプロセスを経ていないこと、そしてその中に成果の誇張や再現性のない研究が少なからず存在しているという点である。また、研究成果が評価されるためには注目を集める必要があるという現実が、

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    2025年04月17日
  • Science Fictions あなたが知らない科学の真実

    Posted by ブクログ

    面白い。ヒ素生命体や、医学に関する知識(ピーナッツアレルギーや双子の帝王切開など)の誤った科学が、なぜ生まれてしまうのか、どうすれば良いのかについて示唆的な論考。

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    2025年03月16日
  • Science Fictions あなたが知らない科学の真実

    Posted by ブクログ

    科学者を取り巻く環境における問題を実例と共に挙げていき、最後に現在改善するために行われている取り組みを紹介した本。
    スタップ細胞のようにリアルタイムで騒がれているのを見ていたなら知っていることでも、生まれる前の有名な実験が否定された経緯については驚くほど知らず、読んでいて間違いだったの!?って驚くことも多かった。スタンフォード監獄実験とか普通にまともな実験結果だと思ってたよ。
    第二章の再現性の危機の話を読んでるときは、ニコニコ動画の「世界の奇書をゆっくり解説 第6回 「フラーレンによる52Kでの超伝導」ほか」で何で再現できない革新的発見をここまで持ち上げられるんだろう?と思ったのを思い出し

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    2025年03月14日

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