作品一覧

  • 拒否戦略 中国覇権阻止への米国の防衛戦略
    4.0
    1巻3,850円 (税込)
    ■中国の著しい軍備増強により、もはや過去のものとなった北東アジアにおける米国の軍事的優位。もし、西太平洋を中心とするアジアで戦うことになったら、戦争に勝利するのは米国とその同盟国なのか、あるいは中国なのか。深刻な疑問が投げかけられている。 ■力と野心を押し出す中国に対して米国は、日本はどう動くべきなのか。中国に対抗する反覇権連合とはどのようなものか。なぜ、どのような台湾防衛が必要なのか。日本は反覇権連合の戦略において、どのような位置を占めるのか。中国に勝利するための条件は何か。 ■米国の国防戦略をこの一世代で最も大幅に改定したと評価される「2018年国家防衛戦略」の主導的立役者エルブリッジ・A・コルビーが、中国の覇権奪取の動きに対抗するための「拒否戦略」(strategy of denial)を明快な論理構成で描き出す。 ■ここ数十年で最も情報に富み、米国の防衛戦略を詳細に再評価した本書は、厳密でありながら実践的なアプローチを説き、米国が中国との戦争に勝つためにどのような準備をすべきか、また、適切な戦略の構築が結局は戦争の回避、適切な平和につながることを説く。 ■戦略の大家E・ルトワック、「100年マラソン」説で知られるM・ピルズベリー、国際政治学者J・ミアシャイマーらが絶賛する骨太の戦略書。
  • アジア・ファースト 新・アメリカの軍事戦略
    4.0
    1巻950円 (税込)
    中国のアジア太平洋覇権を阻止せよ! 米国が「世界の警官」だった時代は終わった。防衛戦略の優先順位は主敵を中国だけに絞り、米日印豪韓で反覇権連合を形成することだ。 「パワー」の集積地アジアで覇権を握りつつある中国。台湾統一を「歴史的必然」と明言し、軍事侵攻の危機がしのびよる。もはやアメリカ一国だけではその勢いを止めることはできない。では、日本はどう立ち向かうべきか? アメリカの対中戦略を変えた若き俊英が提言する。 目次 序 新進気鋭の戦略家が提案する「中国と対峙する新戦略」 奥山真司 第1章 「拒否戦略」とは何か? 第2章 「拒否戦略」はこうして生まれた 第3章 アメリカだけでは中国を止められない 第4章 中国を封じ込める「反覇権連合」 第5章 日本には大軍拡が必要だ

ユーザーレビュー

  • 拒否戦略 中国覇権阻止への米国の防衛戦略

    Posted by ブクログ

    エルブリッジ・コルビー博士の原著を防衛研究所の塚本氏等が訳出したもの。これは原文でなんと書いてあるのだろうという訳もたまにあるが、全体としてはうまく訳されていて、原著にあたるよりは大分楽に読めた。

    コルビー氏は、トランプ第一次政権で国家防衛戦略をリードし、対中シフトを軍事面から支えた人物であり、何を隠そうつい先日、議会承認を経て前回よりもランクを上げて、政策担当国防次官としてペンタゴンに帰ってきた。

    氏の筆致は冷酷なまでに論理的であり、リスクと便益の冷徹な計算に基づいている。大掴みの論旨は明快で、米国はインド太平洋の平和と安定に最も重大な国益を持っており、そこに覇権を敷こうとする中国に対し

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    2025年05月01日
  • アジア・ファースト 新・アメリカの軍事戦略

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    ネタバレ

    軍事力のみが人を強制的に従わせる力であり、その源泉は経済力。アメリカが自国の繁栄と安全のためには中国がアジアで覇権を握るのを防ぐ必要がある。アメリカの目線から見ると至極真っ当な論理。日本の目線で、中国による軍拡を、真剣にリスクとして捉えて、対処しようとしている政治家はいるのか?

    0
    2025年02月24日
  • アジア・ファースト 新・アメリカの軍事戦略

    Posted by ブクログ

    「中国に勝つ」ではなく、「中国の拡大を止める」ための「反覇権連合」による「対中抑止」。
    これは、「自由で開かれたインド太平洋」戦略の延長線上であり、現実的な線なのではないだろうか?
    ただし、そのためのコストを日本がきちんと負担できなければ、絵に描いた餅である。

    0
    2025年01月24日
  • アジア・ファースト 新・アメリカの軍事戦略

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アジア重視といえばいいように聞こえるが、要は中国が現実に侵略を起こす可能性があることを示唆。日本はその最前線に立つ。その割に危機感が乏しい。
    トランプ政権の軍事戦略の根幹となり得る。一読の価値は高いと考える。

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    2025年12月20日
  • アジア・ファースト 新・アメリカの軍事戦略

    Posted by ブクログ

    中国によるレーダー照射問題について考えていた。中国が照射を行うことで何か戦略的利益を得ているようには見えない。国際世論は中国に厳しく、日本側が行動範囲を狭める理由もない。むしろ日本世論を硬化させ、防衛費増の正当性を高めるだけだ。技術的に先進でない限り威嚇にもならず、音声データも証拠として無意味。さらに「撃てないこと」を互いが知っている以上、照射を超えるエスカレーションは起こり得ない。撃てば、国際世論では撃った側が必ず不利になるし、潰せる火力はただ一機。採算が合わない。だから撃てない。撃てないから、挑発にもならない。

    首輪に繋がれた犬の威嚇だ。
    30分も銃を頭に突きつけて良いはずがない。

    0
    2025年12月13日

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