エルブリッジ・A・コルビーの作品一覧
「エルブリッジ・A・コルビー」の「アジア・ファースト 新・アメリカの軍事戦略」「拒否戦略 中国覇権阻止への米国の防衛戦略」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「エルブリッジ・A・コルビー」の「アジア・ファースト 新・アメリカの軍事戦略」「拒否戦略 中国覇権阻止への米国の防衛戦略」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
エルブリッジ・コルビー博士の原著を防衛研究所の塚本氏等が訳出したもの。これは原文でなんと書いてあるのだろうという訳もたまにあるが、全体としてはうまく訳されていて、原著にあたるよりは大分楽に読めた。
コルビー氏は、トランプ第一次政権で国家防衛戦略をリードし、対中シフトを軍事面から支えた人物であり、何を隠そうつい先日、議会承認を経て前回よりもランクを上げて、政策担当国防次官としてペンタゴンに帰ってきた。
氏の筆致は冷酷なまでに論理的であり、リスクと便益の冷徹な計算に基づいている。大掴みの論旨は明快で、米国はインド太平洋の平和と安定に最も重大な国益を持っており、そこに覇権を敷こうとする中国に対し、自らの資源をほぼ全集中するとともに、日豪などとともに反覇権連合を作って侵略を拒否する(失敗させる体制を作る)ことにより対応する。その際、ロシア、北朝鮮、イランなどとの当時作戦については、欧州に対応させたり、韓国を強化したり基本的にローコストで仕上げ、米国は本土防衛・拡大抑止のほかはインド太平洋に全振りというもの。
具体的な議論は、台湾を中軸に据えて、同盟の信頼性の問題(コミットメントをして守れないと信用が下がるので要注意)、軍事作戦の要領などについてアメリカの視点から分析しており非常に明快で理解できる。
なお、日本については、反覇権連合の中核国であり、極めて重要だが、防衛投資が少なくもっと貢献してほしい、あまりアメリカ頼みだとリスクを負うアメリカ人がコミットメントから離脱したくなって抑止できなくなる可能性に言及。日韓への戦術核の共有の是非についての議論も面白い。
世の中がますますキナ臭くなる中で、必読の一冊。
Posted by ブクログ
アメリカ国防省国防次官代理を務めた、アメリカの取るべき戦略提示。嘗てのような圧倒的パワーを持たなくなったアメリカは世界全域に影響力を行使するのではなくアジアにその注意を集中する事。アメリカの覇権を狙うのは中国であり、もはやアメリカ一国ではそれを阻止できない。著者は軍事力を決めるのは工業生産力であり、現代の脱工業化したアメリカでは中国に対抗できない。しかし、東南アジアから台湾、韓国、日本を含めたアジアは現在、高い生産能力を持ち、これらが反覇権国連合で合力、それをアメリカが後押しすれば、中国は武力での台湾侵攻を諦めさせる事ができる。このような中国の覇権に拒否示す「拒否戦略」をここ数年、著者は主張していた。彼の「拒否戦略」を日本人にガイダンスしようとするのが本書である。