作品一覧

  • 1インチの攻防 NATO拡大とポスト冷戦秩序の構築 上
    完結
    -
    全2巻4,180円 (税込)
    ベルリンの壁の崩壊から一年足らず,ドイツ統一は猛烈な勢いで実現した.その過程で,「1インチたりとも」NATOは拡大しない,という約束は交わされたのか.外交史研究の第一人者による本書は,アメリカ・ロシア・欧州各国のリーダーたちがポスト冷戦秩序の構築へ向けて繰り広げた一九九〇年代の壮絶な権力ドラマである.

    試し読み

    フォロー
  • 冷戦史(上下合本)
    -
    1巻1,958円 (税込)
    (上巻)1945年に第二次世界大戦が終わると大国の協調は崩壊し、アメリカ中心の西側陣営とソ連中心の東側陣営による冷戦が始まった。ヨーロッパではドイツが東西に分断され、東アジアでは中国の国共内戦、朝鮮戦争という「熱戦」が勃発。さらに脱植民地化の潮流に米ソが介入し、冷戦は第三世界にも拡大した。上巻では、1962年のキューバ・ミサイル危機で核戦争寸前に至るまでを描く。世界的な視野から冷戦を俯瞰する通史。 (下巻)キューバ・ミサイル危機後、泥沼化するベトナム戦争が世界に衝撃を与えた。1960年代末から米中ソはデタント(緊張緩和)へ向かうものの、70年代末には再び対立が深まり「新冷戦」と呼ばれた。だが、その背後では西側経済の優位と東アジア経済の躍進により、第三世界の国々が社会主義を放棄しつつあった。そしてソ連にゴルバチョフが登場し、冷戦は終焉を迎えるが――。戦争と対立が続く現代に、冷戦は何を遺したのか。
  • 冷戦史(上) 第二次世界大戦終結からキューバ危機まで
    4.3
    1~2巻968~990円 (税込)
    1945年頃から1990年頃にかけて、アメリカ中心の西側陣営とソ連中心の東側陣営が対立した「冷戦」。その影響は21世紀の今日にも色濃く残っている。本書は米ソ超大国やヨーロッパの対立のみならず日本を含む東アジアの展開にも力点を置いた通史である。上巻では、1945年に第二次世界大戦が終わり、大国の協調が崩壊して冷戦が始まる経緯から、朝鮮戦争、脱植民地化の進展、さらに62年のキューバ・ミサイル危機までを描く。

ユーザーレビュー

  • 冷戦史(上) 第二次世界大戦終結からキューバ危機まで

    Posted by ブクログ

    核拡散が精力的に行われて実際に核戦争が起こる寸前のキューバ危機まで。今より核の使用がカジュアルに発想されてて恐ろしい。キューバ危機が避けられたのは単に人類が運が良かったからだという。

    0
    2024年02月17日
  • 冷戦史(下) ベトナム戦争からソ連崩壊まで

    Posted by ブクログ

    東西冷戦をめぐる上下2冊の概説。米ソ両国に限らず、世界各地での様々な動きが網羅されている。

    歴史研究の進展によって、トルーマン・ドクトリン、鉄のカーテン演説、マルタ会談などの重要な事柄でも、通説的なイメージとは異なる側面が明らかになってきたことがよく理解できた。ただし、西側諸国に比べると、ソ連・中国など東側諸国については、不明な点がまだかなりあるという印象も受ける。これは、史料公開が進んでいないことを意味しているのだろう。

    0
    2024年07月24日
  • 冷戦史(下) ベトナム戦争からソ連崩壊まで

    Posted by ブクログ

    冷戦史の下巻は、ベトナム戦争から冷戦の終結まで。

    この辺りの歴史は自分自身もニュースなどで見聞きして、また学んだこともあるテーマが多くなる。が、当時はそれぞれの関連がわからなかったものが、大きなところでどうつながっていたのが、ときあかされていく感じで、パズルが解けるような快感があった。

    この本は、単純に東西陣営の話しだけでなく、その陣営内での状況、そして、それ以外の国との関係を記述してあるわけだが、その分析アプローチがうまく機能していると思った。

    読んでみて、思うのは、敵がいる時には、その敵を倒すために協力がなされるのだが、敵がいなくなるそこから内部対立が生じて、紛争になったり、戦争にな

    0
    2024年06月07日
  • 冷戦史(上) 第二次世界大戦終結からキューバ危機まで

    Posted by ブクログ

    冷戦が終わって、30年以上経つが、現在の国際秩序は、第二次世界大戦そして冷戦を経て、成立しているもので、現在の世界を理解するためには、冷戦の理解は不可欠なところ。ウクライナ戦争などは、まさに冷戦が終わる中で残った問題が今、こういう形で、立ち上がっているという感じがする。

    従来の冷戦史が米ソ対立を政治的な側面で捉えたもの、それにヨーロッパの状況が時々記載されて、それ以外は、背景情報くらいで取り扱われることが多かった気がするが、これは最新の研究成果を踏まえつつ、東西の対立とそれぞれの陣営内でのパワーオブバランスの変化、第3世界の動向、そして日本との関係を整理しながら、記述されているのが特徴。

    0
    2024年06月07日
  • 冷戦史(上) 第二次世界大戦終結からキューバ危機まで

    Posted by ブクログ

    冷戦が終わって30年以上が過ぎた。ソ連の崩壊が「冷戦の終わり」ということにつながっているわけだけど。
    第二次世界大戦の終わりから、ソ連の崩壊まで丹念な記述で分かりやすい。で、気づいた。実は国際関係は何も変わっていない。「自国の利益のためには他者を踏みつけていく」という観点ではだ。確かにプレイヤーは変わったし、戦う武器(経済動向が特に)も変わった。これがヒトの業ですかね。
    さらに恐ろしいのは、核保有国は増え続けているし、核保有国は侵略攻撃を受けたことがないってこと。

    0
    2024年05月03日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!