作品一覧

  • 泰平を演じる 徳川期日本の政治空間と「公然の秘密」
    4.0
    1巻4,950円 (税込)
    徳川の泰平は,徳川政府の大名に対する厳格な支配によってもたらされたものではなく,各々の分に応じた義務を遂行する,または遂行しているように見せかける双方の「演技」によって作り上げられていた――様々な統制や制度の中でどのように政治が動いていたのかを,当時の人々の政治行動の理解のしかたに即して解き明かす.

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  • 自称詞〈僕〉の歴史
    4.0
    1巻1,078円 (税込)
    なぜ〈僕〉という一人称は明治以降、急速に広がり、ほぼ男性だけに定着したのか。古代から現代までの〈僕〉の変遷を詳細に追い、現代の日本社会が抱える問題まで浮き彫りにする画期的な書。

ユーザーレビュー

  • 自称詞〈僕〉の歴史

    Posted by ブクログ

    まず「自称詞」という聞き慣れない言葉は、著者は意図的に使っている。簡単に言えば、一人称代名詞+α=自称詞である。αには社会的機能や使用者の自意識が入る。このαの部分について書かれたのが本書となる。

    日本語の一人称代名詞(本書における自称詞)には英語における“I”がない。”I“には、自分のことを指す以上の意味はなく、英語で“I”を使われたとき、それだけではその人がどのような人なのか類推することはできない。性別さえわからない。

    しかし日本語においては「俺」にせよ「僕」にせよ「私」にせよ、自分のことを指すというだけではない意味が含まれてしまう。性別はおろか、TPOや本人の意図まで推測できることが

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    2026年01月17日
  • 泰平を演じる 徳川期日本の政治空間と「公然の秘密」

    Posted by ブクログ

    米国人研究者によるユニークな江戸時代の政治力学に関する論考。精読したわけではないがたいへんおもしろかった。跡継ぎ不在で領主がなくなると、本来は領地没収となるのだが、そこを領地では「生きているかのように」演技し、それを見届ける徳川の大目付としても事情をわかっていてなおその演技におつきあいすることで、互いに秩序を守る=「表」を維持することに協力する姿が描かれる。そこらへん、事前に徳川とは「内証」の交渉をしておくわけだ。ほんとうにあったことは「表」の記録だけではわからない。江戸時代は体面を維持することがなにより重要だったため、この「表」と「内証」の政治が広く行われたが、近代において立憲制と個人の権利

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    2022年10月09日

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