布施由紀子の作品一覧
「布施由紀子」の「壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き」「ライトニング・メアリ 竜を発掘した少女」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「布施由紀子」の「壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き」「ライトニング・メアリ 竜を発掘した少女」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
米国最貧州のひとつルイジアナ州のメキシコ湾に面し、古木の森と湿地地帯の広がる豊かな自然にめぐまれたレイクチャールズ市。沿岸部はエネルギーベルトと称される産油地帯でもあり、世界に名だたる大手石油関連企業がこぞって進出している化学工業地帯。当然、環境汚染は深刻で、がんの多発地帯としても知られる。事故による原油流出、有害物質の漏出など、問題は後を絶たないが、被害に対する補償は十分になされていないようだ。それでも白人が多数を占める住民たちは、環境規制に反対し、企業の自由な経済活動を擁護する共和党を支持している。税金が企業誘致に使われても文句を言わず、雇用創出と税収増のためと受け入れる。現実には雇用は外
Posted by ブクログ
化石発掘の歴史に燦然とその名を残す偉人ライトニング・メアリことメアリ・アニングを題材にした伝奇小説!実際小説のように波瀾万丈なメアリの人生のうち、少女時代から最初に発掘されたイクチオサウルスとの出会いと別れまでを描いた物語だ。
現代人では想像できないような過酷な生活を送るメアリの感情や心情が、痛々しいまでに痛切にリアルに描かれている。まさに雷のようなメアリの鋭さや厳しさや賢しさ、そこに隠された悲しみと傷、それすらも超えていく意志の強さが印象的。最後の簡単な略記の部分によれば幼馴染のヘンリーやエリザベスなど多くの友人や支援者に恵まれたというメアリだがそのカリスマがよく表現されていだと思う。最
Posted by ブクログ
メアリー・アニングの話を絵本で初めて読んだとき、たしか、「なんだ化石を売っていたのか。ちょっと残念だな」という程度の認識しかなかったような気がする。
でも、この本を読むと頭をガツンガツンなぐられるというか、「そうやっていかなきゃ、暮らして行けなかったんだよっっ!!」ということが痛いほどわかる。というかわからされる。かつてのアマチュアスポーツと同様、科学の研究にのめりこむことができたのは、アカデミズムの世界に受けいれられる家柄ももちろんだけど、何より経済的に余裕があって、困窮していないということなんだ。
メアリは正反対で、貧しい家具職人の娘。しかも父親は化石探しの際の事故がもとで大けがをし、