壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き

壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き

もはやアメリカは“ユナイテッド・ステイツ”ではない.なぜ分断はこれほど深いのか.カリフォルニア大学バークレー校の著名学者が共感を遮る「壁」を越え,右派の心へ向かう旅に出た.全米最貧州の一つ南部ルイジアナでの五年間,ティーパーティー運動を支える人々から聞き取ったディープストーリーを丹念に描く.

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壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    米国最貧州のひとつルイジアナ州のメキシコ湾に面し、古木の森と湿地地帯の広がる豊かな自然にめぐまれたレイクチャールズ市。沿岸部はエネルギーベルトと称される産油地帯でもあり、世界に名だたる大手石油関連企業がこぞって進出している化学工業地帯。当然、環境汚染は深刻で、がんの多発地帯としても知られる。事故によ

    0
    2024年12月27日

    Posted by ブクログ

    感情労働で有名なホックシールドによる、南部アメリカの右派白人がどのようなナラティブ(この本の中では”ディープストーリー”)を持っているのか分析した大作。一見ルポタージュのように読めるため、非常に読みやすいのだが、その中身は重い。アメリカという国の中での貧富の差の大きさに驚き、また人々の中にこれほどの

    0
    2019年11月07日

    Posted by ブクログ

    合理性やロジックに照らして理解しがたいと思われる心情を平然と語る相手を前に、我々はしばしば「理解できない」と口にし共感の壁の前で踵を返してしまう。著者はリベラルの立場から、押し付けられる環境汚染に黙って耐えむしろ連邦政府の保障を拒む共和党支持者(ティーパーティ)の「理解できない人々」の中に分け入り、

    0
    2019年05月06日

    Posted by ブクログ

    トランプ大領領の支持者は関税化、法人減税等の自分たちの経済的利益を損なう政策を実施しているにも関わらず、依然として支持続けるのは何故かということがこの本を読めば理解できる。筆者はフェミニスト社会学の第一人者であり、2011年から5年間にわたり、ルイジアナ州に長期滞在し、コアなトランプ支持者に密着取材

    0
    2019年04月21日

    Posted by ブクログ

    東京新聞20181223掲載 評者: 渡辺靖(慶應義塾大学環境情報学部教授,政策メディア研究委員,アメリカ研究,文化人類学etc)
    週刊東洋経済2019112掲載‣
    朝日新聞2019112掲載評者: 西崎文子(東京大学名誉教授,成蹊大学名誉教授,アメリカ政治外交史,日米関係史wiki)
    日経新聞20

    0
    2022年10月07日

    Posted by ブクログ

    なぜトランプが米国でメジャーになれたのか、ここに書かれたような、日本では言及されることがほとんどない人たちの存在を知らずにして、理解できる訳がないと思った。米国のことを、全然理解してなかった。もしかして、米国人の多くもそうなのかも。

    0
    2024年08月15日

    Posted by ブクログ

    好意的に捉えれば、思想の違う人々への理解を深めようとしているように見える。
    悪意的に捉えれば、彼らの矛盾を積極的に際立たせに行っているように見える。

    0
    2023年10月09日

    Posted by ブクログ

    私は保守派の人をざっくり言うと「田舎者」のイメージで捉えていました。
    人はいいんだけど、考え方が古いし、コミュニティ第一だし、って。筆者からも(この本の書き方からも)、保守派を見下している部分があるように所々で感じました。

    でも、この本を読んで、保守派の人が何に憤りを感じていているのかを知り、「田

    0
    2023年08月06日

    Posted by ブクログ

    今年一番の本。バークレーの女性社会学者が、ティーパーティの本場ルイジアナに入り込み、インタビューを重ねて、壁の向こう側の人々の「想い」を共感的に感じ、言葉化した本。

    南部の人々が心の奥底に持っている「ディープストーリー」は、共感できるストーリーだった。自分たちは、アメリカンドリームを目指して、真面

    0
    2023年07月16日

    Posted by ブクログ

    馴染みのある言葉になってしまったアメリカの分断について、リアルな事柄として思いを馳せることになった。アメリカ社会を切り取った他の本も読みたいと思わせてくれた本になった。

    0
    2021年11月16日

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