壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き

壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き

ビジネス・実用
3,410円 (税込)

17pt

もはやアメリカは“ユナイテッド・ステイツ”ではない.なぜ分断はこれほど深いのか.カリフォルニア大学バークレー校の著名学者が共感を遮る「壁」を越え,右派の心へ向かう旅に出た.全米最貧州の一つ南部ルイジアナでの五年間,ティーパーティー運動を支える人々から聞き取ったディープストーリーを丹念に描く.

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 政治
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • タイトル
    :
    壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き
  • タイトルID
    :
    1918576
  • ページ数
    :
    462ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年06月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    米国最貧州のひとつルイジアナ州のメキシコ湾に面し、古木の森と湿地地帯の広がる豊かな自然にめぐまれたレイクチャールズ市。沿岸部はエネルギーベルトと称される産油地帯でもあり、世界に名だたる大手石油関連企業がこぞって進出している化学工業地帯。当然、環境汚染は深刻で、がんの多発地帯としても知られる。事故による原油流出、有害物質の漏出など、問題は後を絶たないが、被害に対する補償は十分になされていないようだ。それでも白人が多数を占める住民たちは、環境規制に反対し、企業の自由な経済活動を擁護する共和党を支持している。税金が企業誘致に使われても文句を言わず、雇用創出と税収増のためと受け入れる。現実には雇用は外国人労働者に奪われ、企業は州政府から法人税を免除されたうえ、利益は海外や州外の本社に回収されているというのに。

    0
    2024年12月27日

    Posted by ブクログ

    感情労働で有名なホックシールドによる、南部アメリカの右派白人がどのようなナラティブ(この本の中では”ディープストーリー”)を持っているのか分析した大作。一見ルポタージュのように読めるため、非常に読みやすいのだが、その中身は重い。アメリカという国の中での貧富の差の大きさに驚き、また人々の中にこれほどの思想の断裂があることが分かるからだ。

    アメリカンドリームは、努力したものが報われる、という物語。ということは、努力していないものが報われてはおかしい。属性だけでアファーマティブアクションしてもらえるのも変だし、税金が生活保護に使われているのも腹立たしい。そのため、小さな政府を希望する、という風に説明されている。なるほどそのように考えればトランプ氏は、努力して富豪になった一流の人、ということになるわけだ。
    本書にはマックス・ヴェーバーは引用されていないが、キリスト教と資本主義が相性がいいということも納得できる内容だった。

    最終的に本書はリベラルと右派の間を繋ぐことができないか(例えば環境問題等では共闘できるのではないか)という視点から描かれているため、読後感も良好。アメリカに旅行する前に読むと見えるものが変わりそうな良著。

    0
    2019年11月07日

    Posted by ブクログ

    合理性やロジックに照らして理解しがたいと思われる心情を平然と語る相手を前に、我々はしばしば「理解できない」と口にし共感の壁の前で踵を返してしまう。著者はリベラルの立場から、押し付けられる環境汚染に黙って耐えむしろ連邦政府の保障を拒む共和党支持者(ティーパーティ)の「理解できない人々」の中に分け入り、丹念に聞き取りを続けるうち、彼らの中に、事実かどうかはともかく彼ら自身がそうと自覚する自らの立ち位置=ディープ・ストーリーを見出す。共感の壁の前で一旦は立ち尽くしながらも必死で這い上り超えていく著者の姿勢に深い感動を覚えるとともに、格差という分断の進む世界でのとるべき姿を教えられる。

    0
    2019年05月06日

    Posted by ブクログ

    トランプ大領領の支持者は関税化、法人減税等の自分たちの経済的利益を損なう政策を実施しているにも関わらず、依然として支持続けるのは何故かということがこの本を読めば理解できる。筆者はフェミニスト社会学の第一人者であり、2011年から5年間にわたり、ルイジアナ州に長期滞在し、コアなトランプ支持者に密着取材して、彼らの心情を詳らかにした。メディアは彼らを白人至上主義と単純化しているが、多くは善良な市民であるだけに、余計、問題の根の深さを感じた。

    0
    2019年04月21日

    Posted by ブクログ

    東京新聞20181223掲載 評者: 渡辺靖(慶應義塾大学環境情報学部教授,政策メディア研究委員,アメリカ研究,文化人類学etc)
    週刊東洋経済2019112掲載‣
    朝日新聞2019112掲載評者: 西崎文子(東京大学名誉教授,成蹊大学名誉教授,アメリカ政治外交史,日米関係史wiki)
    日経新聞2019126掲載評者: 渡辺靖(慶應義塾大学教授同上)
    日経新聞2022101掲載評者: 小熊英二(慶応義塾大学総合政策学部教授,歴史社会学者)

    0
    2022年10月07日

    Posted by ブクログ

    なぜトランプが米国でメジャーになれたのか、ここに書かれたような、日本では言及されることがほとんどない人たちの存在を知らずにして、理解できる訳がないと思った。米国のことを、全然理解してなかった。もしかして、米国人の多くもそうなのかも。

    0
    2024年08月15日

    Posted by ブクログ

    好意的に捉えれば、思想の違う人々への理解を深めようとしているように見える。
    悪意的に捉えれば、彼らの矛盾を積極的に際立たせに行っているように見える。

    0
    2023年10月09日

    Posted by ブクログ

    私は保守派の人をざっくり言うと「田舎者」のイメージで捉えていました。
    人はいいんだけど、考え方が古いし、コミュニティ第一だし、って。筆者からも(この本の書き方からも)、保守派を見下している部分があるように所々で感じました。

    でも、この本を読んで、保守派の人が何に憤りを感じていているのかを知り、「田舎者」というイメージで捉えてはいけないのだと教えてもらいました。

    でも、ここが本当に難しい所ですよね。
    リベラル派も保守派も、個人個人・個々の点ではお互い理解し合えるんですよね。でも、政治の舵取りとなると、途端に票を相手方に入れることはできなくなる。
    この辺りが、資本主義にがっちり首根っこを押さえられてしまった民主主義の、限界とは言いませんが、難しさなんでしょうね。

    0
    2023年08月06日

    Posted by ブクログ

    今年一番の本。バークレーの女性社会学者が、ティーパーティの本場ルイジアナに入り込み、インタビューを重ねて、壁の向こう側の人々の「想い」を共感的に感じ、言葉化した本。

    南部の人々が心の奥底に持っている「ディープストーリー」は、共感できるストーリーだった。自分たちは、アメリカンドリームを目指して、真面目に列に並んで、頑張っているのに、政府は、アファーマティブアクションやら、性の多様性、シリア難民、はては、石油まみれのペリカン(地球環境)まで、自分たちの前に、別の人たち、別のグループを割り込ませる。そして、自分たち白人労働者は忘れられている。そんな、政府は頼りにならない。企業の違法な環境汚染に一番悩まされていて、一番、政府の援助が必要なのにも関わらず、このディープストーリーを持つ人々は、声を上げずにいる。

    アメリカは内戦の危機にあるのではないか、という声もあるが、心の奥底のディープストーリーの差はなかなか埋められないのだろう。

    また、この構図は、アメリカにとどまらず、今、どの社会でもあるようにも思うので、われわれも他人事ではないかもしれない。

    0
    2023年07月16日

    Posted by ブクログ

    馴染みのある言葉になってしまったアメリカの分断について、リアルな事柄として思いを馳せることになった。アメリカ社会を切り取った他の本も読みたいと思わせてくれた本になった。

    0
    2021年11月16日

壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 政治
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • タイトル
    :
    壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き
  • タイトルID
    :
    1918576
  • ページ数
    :
    462ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年06月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
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