作品一覧

  • 日本史を宗教で読みなおす
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    学校教育で習う宗教のあり方とは!? アニミズム、神仏習合、鎌倉新仏教、国家神道、キリスト教、景教、イスラム教etc... 本書では、日本史をメインに世界史・公民も含めた教科書記述を取り上げつつ、宗教に関する議論の最前線を紹介。歴史を通じて宗教を捉えなおし、宗教への理解をアップデートできる一冊。
  • グローバルヒストリーのなかの近代歴史学 歴史を捉え、書き、編む
    -
    1巻5,280円 (税込)
    歴史学の課題がどこにあるのかを根本的な問いに立ちかえってとらえ直されている現在。本書は、一国の近代史のなかに位置づけられてきた近代歴史学に向きあい、グローバルヒストリーという大きな枠組みのなかに置き直すことによって、史学史研究の可能性、そしてこれからの歴史学を模索する。 【主要目次】 序 章 グローバルヒストリーのなかの近代歴史学(小澤 実・佐藤雄基) 第Ⅰ部 越境するヒストリオグラフィー 第1章 明治期日本における「史料」概念の変遷(松沢裕作:慶應義塾大学経済学部教授) 第2章 近代日本における「東洋史」学の成立――「東洋史」の始まりと市村瓚次郎(奈須恵子:立教大学文学部教授) 第Ⅱ部 比較するヒストリオグラフィー 第3章 比較封建制論における日本――朝河貫一を結節点とした見取り図の一例(佐藤雄基) 第4章 「離れた比較史」の可能性――日欧中世比較封建制後の方法と課題(佐藤公美:京都大学大学院人間・環境学研究科) 第Ⅲ部 グローバリゼーションのなかの歴史家たち①日本 第5章 辻善之助の仏教史と博愛――グローバル化のなかの日本近代歴史学の一断面(金澤周作:京都大学大学院文学研究科教授) 第6章 近代法制史学史のなかの穂積陳重(神野 潔:東京理科大学教養教育研究院教授) 第7章 平泉澄と西洋学知――「皇国史観」以前の平泉中世論再考(小澤 実) 第Ⅳ部 グローバリゼーションのなかの歴史家たち②世界 第8章 法制官僚が歴史を書くとき――イブラヒム・ハックと近代オスマン史学史(藤波伸嘉:津田塾大学学芸学部教授) 第9章 スヴェン・ヘディンと中国――西北科学考査団を中心に(吉澤誠一郎:東京大学大学院人文社会系研究科教授) 第10章 揺れ動く「イスラーム・スペイン」――南のブラス・インファンテと北のサンチェス・アルボルノス(黒田祐我:神奈川大学外国語学部教授)
  • 御成敗式目 鎌倉武士の法と生活
    4.0
    1巻1,012円 (税込)
    武士社会の先例や道理に基づくとされる御成敗式目。初の武家法はどのように生まれ、どう受容され、なぜ有名になったのか。

ユーザーレビュー

  • 御成敗式目 鎌倉武士の法と生活

    Posted by ブクログ

    御成敗式目が当時の人びとにどう読まれ、どう活用されたのか、その結果、どういった影響を後世に及ぼしたのかをわかりやすく解説した好著。導入部分はやや退屈な記述が続くのであるが、後半は俄然面白くなってくる。また史学史的なフォローも多く、中世史分野でどういった議論がされてきたのかも素人なりに得心できた。

    本書を読んで、難しくてちょっと挫折しかかっている安野眞幸『日本中世市場論ー制度の歴史分析ー』も再チャレンジしようと思ったし、佐藤雄基氏が編者に名を列ねている『史学科の比較史』も手元にあるので読んでみたい。

    0
    2023年12月16日
  • 御成敗式目 鎌倉武士の法と生活

    Posted by ブクログ

    「自分の耕す土地は自分で所有したい」朝廷=国司管理から地頭の現地支配が優勢となる鎌倉時代。寛喜の大飢饉1231に際して生まれ、そして1258正嘉の大飢饉対処との法として定着していった…/幕府の構成員である御家人の訴えを裁く法であったが、生産力の向上(農地の定着)と武士は農民であるから女性も労働力として尊重され、財産分与・分与の「考え直し」とどこまで認めるかなど「お家」維持を尊重する/武家恣意的な裁定ではない司法の法治主義、成文法の古典として建武の新政でも受け継がれ…明治憲法の淵源とまで持ち上げる向きもある

    0
    2023年11月26日
  • 日本史を宗教で読みなおす

    Posted by ブクログ

    カトリックの改革運動としてプロテスタントが出現した。過去の日本史教科書では、腐敗した旧宗教の改革運動として鎌倉新仏教を位置づけていた。
    しかしながら、そうした解釈は史実に照らすと妥当でないそうだ。

    0
    2025年08月30日
  • 日本史を宗教で読みなおす

    Posted by ブクログ

    <目次>
    第1部  日本宗教史の現在
     第1章  縄文時代の精神文化
     第2章  仏教伝来、神仏習合をどう捉えるか
     第3章  鎌倉新仏教史観の破綻と教科書叙述
     第4章  キリスト教はなぜ禁じられたのか
     第5章  近世宗教史像の更新
     第6章  「国家神道」再考
    第2部  社会科の中の宗教
     第1章  分極化する現代社会
     第2章  世界史の中の宗教
     第3章  公民教育と宗教
    第3部  教室で語る宗教
     第1章  教科書記述の変遷
     第2章  高校生のイスラム教への「偏見」をどう克服するか
     第3章  日本史探究で宗教を読み解く

    <内容>
    日本人は「無宗教」と答えるものが多い中、宗教史

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    2025年08月12日
  • 御成敗式目 鎌倉武士の法と生活

    Posted by ブクログ

    1232年、鎌倉幕府三代執権北条泰時により制定され、源頼朝以来の先例や武士社会の道理に基づく初の武家法として名高く、日本の歴史上「最も有名な法」の一つともいえる御成敗式目について、その成立の背景、主要な条文の内容、構成への影響などを解説し、その実像を明らかにする。
    名前や能書きだけは知っていた御成敗式目のリアルな姿について理解が深まった。全51箇条の書き下し文を本書の最後に付けてくれているのも、原点重視で有り難い。
    また、現代を含め、後世の歴史における御成敗式目の受容の過程も詳しく述べられていたが、その時々の関心から度々(ある意味恣意的に)参照される様子に歴史のアクチュアリティを感じた。だから

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    2024年05月06日

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