佐藤雄基のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
<目次>
第1部 日本宗教史の現在
第1章 縄文時代の精神文化
第2章 仏教伝来、神仏習合をどう捉えるか
第3章 鎌倉新仏教史観の破綻と教科書叙述
第4章 キリスト教はなぜ禁じられたのか
第5章 近世宗教史像の更新
第6章 「国家神道」再考
第2部 社会科の中の宗教
第1章 分極化する現代社会
第2章 世界史の中の宗教
第3章 公民教育と宗教
第3部 教室で語る宗教
第1章 教科書記述の変遷
第2章 高校生のイスラム教への「偏見」をどう克服するか
第3章 日本史探究で宗教を読み解く
<内容>
日本人は「無宗教」と答えるものが多い中、宗教史 -
Posted by ブクログ
1232年、鎌倉幕府三代執権北条泰時により制定され、源頼朝以来の先例や武士社会の道理に基づく初の武家法として名高く、日本の歴史上「最も有名な法」の一つともいえる御成敗式目について、その成立の背景、主要な条文の内容、構成への影響などを解説し、その実像を明らかにする。
名前や能書きだけは知っていた御成敗式目のリアルな姿について理解が深まった。全51箇条の書き下し文を本書の最後に付けてくれているのも、原点重視で有り難い。
また、現代を含め、後世の歴史における御成敗式目の受容の過程も詳しく述べられていたが、その時々の関心から度々(ある意味恣意的に)参照される様子に歴史のアクチュアリティを感じた。だから -
Posted by ブクログ
著名な御成敗式目。必ず歴史の授業で習う奴。
が。
周知徹底されていた事自体が、実は稀有だったという。
それまでの「法」は、そもそも記録されてなかったり、評定の時に突然出て来たりのレベルだったようだがこの式目は、「周知徹底」されたよう。
内乱と、実力脳筋鎌倉武士をどう収めるか、朝廷とどうバランス取るかと、かなり苦心の策だったようだ。
内容はかなりの悪筆で、主語が分かんなかったり、どうにでも取れるようなものがあったりしたようだけど、前例がないところで四苦八苦して作ったもんだから、そこはすごいと思う。
研究対象としても、51ヶ条の内容については殆ど言及されてこなかったと言うこともある意味すご