角悠介の作品一覧
「角悠介」の「呪文の言語学」「AI時代のことば力」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
とてもとてもとても面白かった。
確かにルーマニアは魔女や吸血鬼など、日本でファンタジックなイメージはある。
けれど、様々な歴史的に魔女狩りなどの難を逃れたルーマニアでは、今でも魔女がたくさん実在しており、日本の多くの娯楽作品に出てくる魔女とは印象が異なり、民族としての生活に根ざした魔術を使う。
本書では、タイトルに言語学と冠している通り、ルーマニアの魔女たちが使う→魔術に用いる→呪文について、ルーマニアの言語に基づいて分析・解説している。
呪文の言語構造がいろいろとあって面白い。
しかしこの本の魅力は、学術的な解説のみにとどまらず、ルーマニア出身・日本在住の魔女、山田エリーゼさんへのインタビューも掲載されているところだ。
エリーゼさんは呪いをするにしても、頭ではなく心(胸)を使うのだと言う。その言は、本編にも言及されていたように言葉・言霊の影響の大きさとも重なる。この話を聞くと、本書におけるルーマニアの呪文は心理学の観点から見ても面白いかもしれない…誰かそういう本書いてないかな。
あとがきも必読。
とても面白く興味深かったので、ルーマニアの魔術と接点の多いロマについての著者の本も読んでみたいと思う。