作品一覧

  • 日本軍「慰安婦」制度とは何か
    4.5
    1巻572円 (税込)
    元日本軍「慰安婦」だった金学順さんが日本政府に謝罪と賠償を求めて名乗り出てから20年──「強制」ではなく「自由意志」だったとする声がいまだに多く聞かれるのはなぜだろうか.「慰安婦」制度が軍によってつくられたことを,様々な史料を用いながら説明するとともに,被害者の名誉と尊厳の回復の必要性を訴える.

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  • 日本軍慰安婦
    4.7
    1巻1,232円 (税込)
    一九九一年の金学順さんの告発に衝撃をうけた著者は関係文書を丹念に収集分析し,九五年刊行の『従軍慰安婦』で「慰安婦制度」の主体が軍であったことを明らかにした.しかし「軍慰安婦」たちの苦難を否定する声は今も後を絶たない.前著刊行後明らかになった多数の資料や証言も用い,あらためてその全体像と実態を描き出す.

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  • 焼跡からのデモクラシー 草の根の占領期体験 上
    完結
    -
    全2巻1,672円 (税込)
    戦後日本の民主主義は「与えられた/押しつけられた」ものなのだろうか.アジア太平洋戦争を草の根から支えた日本の民衆が,過酷な戦争体験と伝統的な価値観をもとに,民主主義を自ら作りあげ,獲得したことを,彼らが残した日記や雑誌投稿,聞き取りなどを通して明らかにする.『草の根のファシズム』の続編,待望の文庫化.

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  • 草の根のファシズム 日本民衆の戦争体験
    4.2
    1巻1,738円 (税込)
    日中戦争,アジア太平洋戦争を引き起こし,日本を崩壊させた天皇制ファシズム.その被害者とされてきた民衆がファシズムを支えていたこと,そして戦争末期の悲惨な体験から戦後デモクラシーが生まれたことを民衆が残した記録から明らかにしてゆく.従来の戦争観に根本的転換をもたらした名著,待望の文庫化.【解説=加藤陽子】

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ユーザーレビュー

  • 日本軍慰安婦

    Posted by ブクログ

    従軍慰安婦の新版である。旧版とどのように違っているかはよくわからないが、新しい知見としての日本軍の接触的関与の資料が出てきたことと、安倍政権での10億円の支払いでちゃらにされたことが書かれている。
     学生が海外に出ていくときには、この日本軍慰安婦が必ず話として持ち出されるので、その基礎的知識として、この本の内容は理解しておくべきであろう。

    0
    2025年11月19日
  • 草の根のファシズム 日本民衆の戦争体験

    Posted by ブクログ

    データと証言に基づいて、草の根の諸相をまとめた論考。

    戦時中でも、民際的交流が、客観的な判断を、支えていたことを示唆していてる。

    0
    2025年10月20日
  • 日本軍慰安婦

    Posted by ブクログ

     1991年の慰安婦被害者である金学順(キムハクスン)さんの実名告発に衝撃を受けた著者は、関係文書を丹念に収集分析し、岩波新書「従軍慰安婦(1995年発行)」で「慰安婦制度」の主体が日本軍であったことを明らかにした。しかし、「日本軍慰安婦(従軍に等しい扱いを受けた慰安婦)」たちの苦難を否定する声は後を絶たない。自らが産業慰安婦として働いたのであって、日本軍の責任はないとする。しかし、前作から30年の時を経て、新資料やエゴドキュメントを通して、本書の研究成果は、軍官産民が一体となって慰安婦制度を持続させ、女性の性奴隷を継続していたことを明確にする。また、本書では「慰安婦制度の強制連行」はなかった

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    2025年10月13日
  • 日本軍「慰安婦」制度とは何か

    Posted by ブクログ

    興味があるなら絶対読むべき一冊。
    こちらも慰安婦問題について詳しく知れる。多分、この人が調査の第一人者だと思う。
    読んで思ったけど、日本は変なところが右翼すぎる。私も右寄りだと思うけど、流石に歴史を捻じ曲げてまでは日本を守りたくはない。
    慰安婦問題擁護派の意見は、根拠が間違っているし、これを声高に掲げていると思うと本当に恥ずかしい。こういう問題は触れづらいし、またして政治家が簡単に動くような内容ではないと思うけど、行動してほしい。
    「アジア女性基金」を最初に聞いた時は、賠償はしてるのかと安心していたが、その実態は酷いものだった。国民からの募金、政府資金は良いとして、首相のお気持ち手紙なんてもら

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    2025年06月23日
  • 草の根のファシズム 日本民衆の戦争体験

    Posted by ブクログ

     私が知る研究者で著者の吉見義明氏は、1990年代の従軍「慰安婦」研究、2000年代の日本軍毒ガス戦という認識であったが、1980年代の初期作品となる本書では、民衆や大衆の日記や手記、聞き取りなど膨大な資料や調査を背景として、アジア太平洋戦争を見つめ直すナラティブな作業であり、論考は日本型「ファシズム」の変遷を検証している。

     第1章「デモクラシーからファシズムへ」、第2章「草の根のファシズム」、第3章「アジアの戦争」、第4章「戦場からのデモクラシー」の四章編成で構成される。戦争へ突入し、戦争に疑問を持ちつつも最終的には戦争を支持する民衆を追った1~3章。空襲が激化し、日本が焦土化してきた中

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    2023年01月02日

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