作品一覧 2023/10/05更新 改訂新装版 子どもの脳を発達させるペアレンティング・トレーニング 試し読み フォロー その「一言」が子どもの脳をダメにする 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 上岡勇二の作品をすべて見る
ユーザーレビュー その「一言」が子どもの脳をダメにする 成田奈緒子 / 上岡勇二 児童の悪いところをつい注意してしまう癖を、改善したいと思い、この本を手にしました。 著者の豊富な経験をもとに、科学的根拠も分かりやすく書かれているので、納得することが多かったです。悪い言い方とよい言い方を挙げ、それにまつわるエピソードにそって書かれてあるので、すっと頭に入ってきました。 また...続きを読む、2人の素晴らしい人間性が本から推察できたので、より共感できました。 子どもを「信じる」ことの大切さを、改めて認識できました。 【心に留めておきたいことば】 ・子育てとは、「心配100%/信頼0%」の子どもを、日々の家庭生活の中でコミュニケーションを取りながら成長させ、「心配0%/信頼100%」の状態にして社会に送り出すこと ・大人は子どもより「一枚上手」の「知恵者」になる ・子どもが不安になっているときには「オウム返し」 ・子どもに話せる自分自身の経験(フィクションでもよい)をストックする 【覚えておきたい知識】 子どもの脳は、生まれてから3つのステップを経て、大人の脳へと育っていく。 〈ステップ1〉(0歳から5歳ぐらいまでの間に育つ) からだの脳(間脳・脳幹) 呼吸、寝る、食べるなどの生命維持装置を働かせる。 「からだの脳」を育てるためには、太陽のリズムに従って規則正しく生活し、十分に睡眠を取ることが最も重要である。0歳から5歳ぐらいまでの間に育つ。 〈ステップ2〉(6歳から14歳を中核に育つ) おりこうさんの脳(大脳新皮質) 言語機能、知能を発達させる。 「おりこうさんの脳」を育てるためには、学校での学習や運動はもちろんのこと、そのほか様々な経験をして、脳にたくさんの知識・情報を入れていくことが大切。 〈ステップ3〉(10歳から18歳に最も盛んに育つ) こころの脳(大脳新皮質の一部である前頭葉と間脳・脳幹をつなぐ神経回路) 問題解決能力や想像力など高度な機能をつかさどる。 前頭葉は、「おりこうさんの脳」にある情報の中から不要なものを刈り込んで、必要なものを速く処理できるようにするための太い神経回路を築いていく。つまり、「おりこうさんの脳」に、質のいい刺激を多く与え続けることが「こころの脳」育てに役立つ。 Posted by ブクログ 改訂新装版 子どもの脳を発達させるペアレンティング・トレーニング 育てにくい子ほどよく伸びる 成田奈緒子 / 上岡勇二 / 子育て科学アクシス よい育児書でした。 著者を知ったのは実は別の本なのですが、そちらはまだ予約待ち。予約時に存在を知ったこちらの本の順番が先に回ってきました。 本書によるとペアレンテイングとは「ただの育児というニュアンスではなく、脳を育てる順番とバランスを強く意識して、親が子どもに生活の中で関わっていくということ」だ...続きを読むそうです。 「いっしょに暮らす大人自身の『物事の捉え方』『発する言葉の内容』『子どもに見せる表情』『子どもとの遊び方』など、すべての関わりが子どもの脳の育ちに影響する」ということで、親がとにかく笑顔でポジティブな言動をすること。それを日々、子どもに見せ続けることが子どもの良い脳を育てていくというものでした。 根拠として、脳の仕組みや発達順序などの分かりやすい説明が添えてあり、なるほどそうなのかと思わせられます。 まず最初に育てるべき脳は「からだの脳」、次に「おりこうさんの脳」の育ちが始まり、最後に育つのが前頭葉を用いて人間的に論理思考を行う「こころの脳」。からだの脳で起きる喜怒哀楽の情動を前頭葉につなぎ、自分が取るべき最良の言動を選ぶのだそうです。 この発達の順番はとても大切で、始めに育つ「からだの脳」は言わば家の1階部分。ここがしっかりと育っていないと、その後に育つ2階部分が乗ったときにバランスが悪くなり、ちょっとしたトラブルに対応できなくなってしまう。なるほど、この理屈を今まで見聞きしてきた子どものトラブルに当てはめるとしっくりくる気がします。 つまり親はまず「からだの脳」をしっかり育てる必要があるわけで、そのために何が大切かということが丁寧に説明されています。 本書で繰り返し書かれているのは、親がとにかく笑顔でポジティブな思考を持つこと。子どもの脳には可塑性がある故、手遅れということはなく育て直しが可能だという心強い一文もありました。 ただしすぐに結果を求めてはダメで、どう育ったかが分かるのは脳の発達が完成する18才以降。 長いなぁ、と思ってしまったけど、子どもには「毎日の積み重ねが大事」だの「すぐ諦めるな」だの言ってるのは私たち大人です。ならば私の場合はあと15年弱、我が子と一緒に毎日を笑顔でポジティブに積み重ねていこうじゃないかと思わせてもらえました。 最後に強く心に残った文を。 「親がとにかく頑張ってしなければならないのは、最初は何もできない状態で生まれ、親からすれば『心配』の塊である子どもを、必死で『信頼』して『信頼』の分量を増やしていくことで、少しずつ手を放していき、いつしか、自分で考えて行動する力を子どもの脳に多く作っていく」 本書に書かれていることを実践し続け習慣化できれば、子どもの脳だけでなく、私自身も良い方に変われるかもしれません。 ちょっと気を付けてみよう、頑張ってみようと前向きな気持ちになれる育児書でした。 Posted by ブクログ その「一言」が子どもの脳をダメにする 成田奈緒子 / 上岡勇二 子どもに対する一言一言がとても重要な意味を持つ。 親が子供を育てるなんていうのはおこがましい話で、親も子どもに成長させてもらっているのだ。 子どもでも1人の人間として接していくことで自立し、自分で考えられるようになっていく。 親が子どもの成長する環境を作ってあげることが大切である。 考えさせられる一...続きを読む冊でした。 Posted by ブクログ その「一言」が子どもの脳をダメにする 成田奈緒子 / 上岡勇二 そんなふうに言えたらいいなあ、と読んでいて思ったけれど、現実、その状況になって、そんな言葉をすっと出すことはなかなか難しい。読んで、ふんふん、と納得しても忘れてしまう。実践できるように何度も読み返したい。子育てに心の余裕って本当に必要。 Posted by ブクログ その「一言」が子どもの脳をダメにする 成田奈緒子 / 上岡勇二 なるほど! と思うところもあれば いや、それは当たり前では、、、 というところも。 論理矛盾のある箇所もあったように思います。 また、このアプローチは勉強になるけれど「家庭以外では通用しない子になるのでは」という疑問も抱きました。 ぜひ読んでみて感想を教えてください! Posted by ブクログ 上岡勇二のレビューをもっと見る