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  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書
    4.2
    1巻2,420円 (税込)
    サントリー、日本郵政など海外での大型企業買収が加速している。世界市場でシェアを確保できるかどうかが、企業の生死を決める。M&Aは買収後が勝負。買収後の統合作業が頓挫すれば、成功はおぼつかない。  「海外M&Aのことなら、この人に聞け」と言われるのが、JT副社長の著者だ。M&Aの担当者はJTの門を叩き、巨額M&Aを成功させた辣腕CFOに、どうやって経営統合するか、教えを請う。  JTの今日のポジションは、日本企業では珍しい二度にわたる1兆円規模の海外企業の買収によって築かれた。1998年、RJRナビスコから米国市場以外のたばこ事業を統括するRJRIを9420億円で買収、 2006年には英国のタバコ企業ギャラハーを2兆2500億円で買収した。  JTは大型M&Aで自身の組織や意識を変えながら、経営統合でも最大の効果を発揮している。2014年12月期の連結売上収益が2兆4300億円、調整後営業利益は6600億円。 このうち売上収益の55%、調整後営業利益の3分の2を海外事業が占めている。  日本と中国市場を除く世界市場をジュネーブに本拠をおくJTインターナショナルが担当している。「良い子(電電公社)、悪い子(国鉄)、普通の子(専売公社)」と言われた時代から、 たばこの世界シェア3位メーカーに大きく飛躍したJTの事業戦略を立役者の1人がはじめて明らかにした。

ユーザーレビュー

  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    大企業の専売公社からグローバル企業へのターンアラウンドの軸となったM&A戦略と実行の過程の思考が分かる名著

    0
    2025年03月17日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    M&Aや国際化をする企業のあり方として素晴らしいケース
    国営企業がよくこんなことができたなと思う。
    随所で若手人材が活躍しており、ジョブ型の組織がしっかり運用されているのも素晴らしい点の一つではないかと思う。
    重要な点としては、M&Aは準備がとにかく大事、ガバナンスも大事。この2点

    0
    2024年07月13日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    前半はJTの買収について。パイロット買収としてギリシャの会社を買収していたのが意外。RJRナビスコ→ギャラハー買収は、JTがこんなに買収して大丈夫?という当時のマスコミや有識者が心配していたのを思い出します。MUFGの社外取締役になり、その知見を生かしたのも納得。買収は究極の経験者採用とは、全くその通りなんだろうと思いました。
    後半はCFO論について。この本が出版された前後ぐらいから、CFOは単なる経理部長や財務部長ではなく、経営者でありCEOの重要な右腕という認識が広まった気がします。良書でした。

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    2022年01月30日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    ・m&aの成否を決める上で大事な要素
    ・CFOの役割

    の2点を、実務の経験に基づく具体例を通じて説明してくれた。

    今進めている簿記やファイナンスの勉強と繋がる部分があり、面白かった。
    財務の実務、税務や資金調達等の知識がもっとあると、さらに楽しめそうな本。
    就職後にまた読んだら、さらに学びがありそう。

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    2021年08月14日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    『コーポレートトランスフォーメーション』で紹介されていたので、読んでみた。
    JTは僕にとっては存在してなくてよい企業なんですが(タバコ部分)、それは置いておいて、事例として参考になるものでした。

    ・グループガバナンスのあり方。本社とそれに匹敵する海外子会社の規律関係の柱としての、責任権限規規程。
    ・JTでは、適切なガバナンスを前提とした「任せる」経営。なので、権限規程、つまり何をどこまで委譲するのかの約束が大事。そして、任せた結果が見えるような仕組みを走らせる。
    ・その見える化の一手段として、内部監査が位置づけられている。そんなふうに、CFOが考えていると。300ページ弱の本ですが、1ページ

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    2020年11月14日

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