新貝康司のレビュー一覧

  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    大企業の専売公社からグローバル企業へのターンアラウンドの軸となったM&A戦略と実行の過程の思考が分かる名著

    0
    2025年03月17日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    M&Aや国際化をする企業のあり方として素晴らしいケース
    国営企業がよくこんなことができたなと思う。
    随所で若手人材が活躍しており、ジョブ型の組織がしっかり運用されているのも素晴らしい点の一つではないかと思う。
    重要な点としては、M&Aは準備がとにかく大事、ガバナンスも大事。この2点

    0
    2024年07月13日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    前半はJTの買収について。パイロット買収としてギリシャの会社を買収していたのが意外。RJRナビスコ→ギャラハー買収は、JTがこんなに買収して大丈夫?という当時のマスコミや有識者が心配していたのを思い出します。MUFGの社外取締役になり、その知見を生かしたのも納得。買収は究極の経験者採用とは、全くその通りなんだろうと思いました。
    後半はCFO論について。この本が出版された前後ぐらいから、CFOは単なる経理部長や財務部長ではなく、経営者でありCEOの重要な右腕という認識が広まった気がします。良書でした。

    0
    2022年01月30日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    ・m&aの成否を決める上で大事な要素
    ・CFOの役割

    の2点を、実務の経験に基づく具体例を通じて説明してくれた。

    今進めている簿記やファイナンスの勉強と繋がる部分があり、面白かった。
    財務の実務、税務や資金調達等の知識がもっとあると、さらに楽しめそうな本。
    就職後にまた読んだら、さらに学びがありそう。

    0
    2021年08月14日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    『コーポレートトランスフォーメーション』で紹介されていたので、読んでみた。
    JTは僕にとっては存在してなくてよい企業なんですが(タバコ部分)、それは置いておいて、事例として参考になるものでした。

    ・グループガバナンスのあり方。本社とそれに匹敵する海外子会社の規律関係の柱としての、責任権限規規程。
    ・JTでは、適切なガバナンスを前提とした「任せる」経営。なので、権限規程、つまり何をどこまで委譲するのかの約束が大事。そして、任せた結果が見えるような仕組みを走らせる。
    ・その見える化の一手段として、内部監査が位置づけられている。そんなふうに、CFOが考えていると。300ページ弱の本ですが、1ページ

    0
    2020年11月14日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    別の本で、M&Aはこれを読め!と紹介されていたので購入。著者は、JTでCFO等を務めた新貝氏。

    感想。良かった。いくつか読んだM&A本よりも臨場感あり、細かな苦労や工夫の記載が具体的。また著者=当事者が財務・ファイナンスの門外漢という立場からCFOとして全体を主導した経験も面白かった。

    備忘碌。
    ・JTは、日本国内のJTと、海外子会社を統括するJTIに大別。JTとJTIの関係は、適切なガバナンスを前提とした任せる経営。具体的には、責任権限規定を明確にし、JTはその範囲に沿ってJTIに物申す。この範囲を超えてJTIに、箸の上げ下ろしに口を出すことはない。

    ・子会社の立場だと、受権さ

    0
    2020年08月01日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    「いつか読もう」と思って、常に後回しにしていたが、読んで感じたことは、「なぜ、もっと早く、この本を読まなかったのか」。RJNIやギャラハー買収・統合の現場の臨場感や、その中で著者が冷静に判断し、迅速にPDCAを回し続けたことに驚嘆した。著者のロジカルな思考能力が文章にも現れており、読みながら、学びの多い一冊だった。

    0
    2018年12月31日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    日本企業でM&Aを成功させている数少ない企業の一つJT。これまでのM&Aの陣頭指揮を執ってきた新貝副社長がM&A戦記とCFO論を語る。日経ビジネスオンラインに連載されていたものを本にまとめたもの。
    M&Aのプロセスだけではなくて、企業統合に際して気を付けなければならないことが実例をもとにして書かれていて、ためになる。参考書というか、まさに教科書。

    0
    2017年03月16日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    少し「私の履歴書」っぽい高揚感が感じられなくもないですが、M&AよりもCFOのあるべき姿を実体験に基づいて示した本。
    ワクワクしながら読めた。

    0
    2016年09月03日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    JTのM&Aについてのお話。M&Aの意味、必要な準備、CFOについての重要性・考え方など第一線で携わってきた方の経験談であるがゆえに非常に参考になる良著。
    <メモ>
    ・買収を成功させるには、買収側の企業に自律成長の勢いがあるか、バリューチェーン上の一つ一つの機能に事業成長を支える能力が備わっているか、自らのビジネスモデルが被買収企業の業績を向上させることができるかなどなどの見極めと準備が必要。買収交渉に入る前から、準備を始める必要がある。ガバナンスについては、買収完了時点で被買収企業と合意していなければ、その後手を入れるのは難しい。
    ・人材面の貧者の戦略として時間を買うM&A、究極の経験者採用

    0
    2016年04月04日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    海外MA後の統合に格闘中だったので、大変参考になった。経験者のみが語れる内容。加えてCFO像も参考になる。プロフェッショナル化は避けられない。

    0
    2016年03月13日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    ・MAの成功には適切なガバナンスを前提とした任せる経営と経営のみえる化が重要
    ・あらゆるものを電子決済、電子データで閲覧出来るようにする
    ・欧米流に戦略フレームワークを設定した上で、日本流にオペレーションのベストプラスティスを共有するという強みのミックス
    ・企業が右肩下がりになってから買収を行うのでは遅い、統合には体力が必要
    ・CFOの役割は、経営者、社長の財務ブレーン、資本市場や金融市場への大使、財務部のリーダー

    0
    2021年06月10日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    外部環境、買収先、経営陣、実務の人材、アドバイザー 等々様々な巡り合わせもあっただろうと個人的な感想。この事例を型として、具体的な学びを踏襲して身に付けるのは難しいと考えるが自分が当時の担当者/責任者だったらどうだろう、と思いながら読むのに適している。身が引き締まるしこれだけの信念をもって仕事をしたいと思う。

    0
    2017年03月14日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    言えること、言えないことある中で、現役の副社長が書いた、というのがすごいと思う。
    JTって親方日の丸からスタートしたのに、それ以外の官から守られている会社と違って外資っぽいなあとおもうことが説明されているのと、やっぱり人なんだよね、というのが実感させられる一冊です。

    0
    2016年06月04日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    この夏、本屋のビジネス書のランキングの上位にずっといた印象があって、いざ読もうと思ったら品切れのとこが結構あって、本当にみんなM&Aの本がベストセラーになる時代になったんだな、と思いました。それだけグローバル化をM&Aで実現するというプレッシャーが待った無しで現場まで降りて来ているのか?しかし、海外の企業買収の成功譚としてだけではなく、大きな意味での日本企業論、グローバルビジネス論、そしてファイナンス論になっていて、本書の持っている志の高さ、さらには徳の高さ、そしてリアルをベースにする腰の低さ、みたいなものに刺激を受けるビジネスマンはM&A業務に関わる、関わらないに関わ

    0
    2015年10月18日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    JTグループは、2014年12月期の連結売上2.43兆円。営業利益は6,600億円。利益の2/3は海外たばこ事業。



    人材面で貧者の戦略として時間を買うM&A、究極の経験者採用であるM&Aに取り組んだ。



    買収の成功とは統合の成功。統合の成功とは、所期の買収目的を果たし、支払った買収プレミアムを超えるシナジーを産み出す事が出来る事。



    自律成長の勢いなくして買収の成功はない。



    本社をジュネーブにする理由は、多様性に富む有為の人材を引きつける為。JT本体はガバナンスに特化。適切なガバナンスを前提とした任せる経営に取り組んでいる。



    日本人が成長するスピードが

    0
    2015年09月29日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    M&Aの実務という点において、いかに取引成立後の価値向上という点が難しく大変なものであるかを理解することができました。日本的な良さを持ちつつもグローバルに展開し成果を出しているJTからは学ぶべき点が多いです。

    0
    2015年08月04日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    タイトルの大半がアルファベット。JTの副社長で、JTの海外子会社でCFO(最高財務責任者)を務めた経験のある筆者が、M&Aを成功させるために必要なことを実例を元に語る。

    カタカナ語は多いものの、難しい内容を比較的わかりやすい文章でまとめられている。章ごとの最後にポイントをまとめてあるのが分かりやすい。そして気概や人の気持ちに触れるエピソードが意外なくらい多い。

    たばこの専売をやってた会社が、民営化してなぜここまで変化できたのかは興味深いところだ。かつては親方日の丸だった企業が、リスクを取って次々とM&Aをし、完全な多国籍企業に変貌している。

    M&Aの金額も関わる国

    0
    2022年07月30日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    本書のタイトルを見て買おうと思った人間は、おそらく巨大企業のM&Aの戦略や実務、あるいは生々しい苦労話のようなものを読みたくて手に取るのだろう。実際、自分もM&Aをしているという文脈で本作を紹介されたのだから、そういった話が中心になっていると期待をしていた。
    しかし残念ながら、曲がりなりにも海外でMBAをとった自分のその期待は、本書では満たされなかった。その理由は主に2つある。


    一つは、本書がM&Aそのものというよりも、”M&Aを推進したCFOとしての自分の仕事”に焦点を当てているためだ。CFO(Chief Financial Officer)というタイトル

    0
    2022年04月19日
  • JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書

    Posted by ブクログ

    JTの海外ビジネス成功について
    本書がかならずしも明示的に書いているわけではないが次のように読んだ。
    タバコ業界は儲かるものの成長性に乏しいキャッシュカウとみなされて投資がされない傾向にあった。そこにキャッシュを持て余したJTが登場。買った会社に必要な設備投資、マーケティング投資をして他社との競争を制した。マクロ的・長期的に見て安定・成熟した業界であっても、資源投入して他社と差別化して収益を得る機会は、局所的・中短期的に見れば十分にあるという教訓。ちゃんとJTの業績は分析していないが特に新興国で伸ばしているのでは?日本でリストラ余地がおおいにあったこともプラスか。

    JTという会社の特殊さにつ

    0
    2018年11月05日