作品一覧

  • 国家が個人資産を奪う日
    -
    1巻792円 (税込)
    年間三万人前後を推移する自殺者、下落し続ける地価、いっこうに回復基調に戻らない実体経済……。アベノミクスは本当に国民の生活を豊かにしてくれるのか? 近い将来に国債暴落、ハイパーインフレが起こるという著者が、国家があらゆる手段を使って、「国民の個人資産を奪いにくる日」への警鐘を鳴らす。長期化するデフレに有効な提言も含め、階層別に「その日」に備えた資産防御法を説く。
  • イノベーションの科学 創造する人・破壊される人
    4.6
    1巻1,012円 (税込)
    経済成長の起爆剤として期待されるイノベーション。 将来への新しい希望であると同時に、「創造的破壊」と言われるように、人々のスキルや生活の基盤を壊す側面もある。 本書は「人」の観点から検討し、創造の促進は元より、破壊の打撃を軽減する方策を考察する。 創造する人、破壊される人の特徴とは? 抵抗と格差を縮小する教育投資、ミドル・シニア層のリスキリングとは? 希望と幸せのための二つのリスク・シェアとは?  ■目 次■ はじめに 第1章 イノベーションとは何か 1 「創造的破壊」としてのイノベーション 2 不確実性がつきもの 3 創造の恩恵と破壊のダメージには時間差がある   第2章 創造する人の特徴 1 創造性は才能なのか、環境なのか 2 動機づけ次第で創造性が変わる 3 誰がイノベーションを生み出すのか 4 「創造的破壊」の張本人は誰か   第3章 破壊される人は誰か 1 誰が破壊されやすいのか 2 どのような人が破壊されてきたのか 3 破壊されるインパクト   第4章 新しいモノゴトへの抵抗 1 抵抗を生むイノベーション 2 政府はどちら側につくのか 3 抵抗がなくなる条件   第5章 アメリカ型をマネするな 1 世界をリードするイノベーション大国 2 広がる格差と増える絶望死 3 どこかに正解がある?   第6章 自己責任化する社会 1 リスクの取り方、分散の仕方 2 個人が引き受ける破壊リスク 3 広がる自己責任と、狭まる「他者への責任」 第7章 創造と破壊のためのリスク・シェア 1 政府の再分配 2 リスク・シェアのさまざまな可能性 3 イノベーションを方向づける   おわりに 謝辞 参考文献 註記
  • イノベーションの考え方
    3.0
    1巻990円 (税込)
    イノベーションを生み出すためには、何をすれば良いのだろう。そもそも、イノベーションって何のことなのだろう。本書は、このような素朴な疑問をもつビジネスパーソンや政策担当者、あるいはイノベーションについての基本的なポイントをおさえておきたいと考える人に向けた入門書。「イノベーションが必要だと言うけれど、さて、何から始めれば良いのだろう」という人の手助けをすることが本書の目的。  イノベーションへの注目が大きくなるにつれて、書籍も多く出版されている。イノベーションを生み出した企業家やコンサルタントなどの経験に基づくものや、イノベーションとなった事例の分析、あるいはアイディアの発想法などさまざまだ。その一方で、イノベーションについての研究はおよそ100年前から進められ、さまざまな研究が蓄積されている。本書は、その積み重ねられた発見の上に立って、イノベーションを考えていく。
  • 野生化するイノベーション―日本経済「失われた20年」を超える―(新潮選書)
    4.3
    1巻1,650円 (税込)
    「アメリカのやり方」を真似すれば、日本企業の生産性は向上するはずだ――そんな思い込みが、日本経済をますます悪化させてしまう。米・英・蘭・日で研究を重ねた経営学のトップランナーが、「野生化」という視点から、イノベーションをめぐる誤解や俗説を次々とひっくり返し、日本の成長戦略の抜本的な見直しを提言する。
  • 資産を自分で守る法
    2.0
    東日本大震災の大津波さながらの「債券バブル崩壊」の大波が、一瞬にして日本全体の市民生活を飲み込み、全てを灰塵に帰してしまう日が近い将来必ずやってくると警鐘を鳴らしているのが、本書の著者である清水洋氏。最悪のシナリオを予想して、その対策を提唱する氏は、こう警告します。 「格付けの低下は国債への信用が低下したことを意味している。次の局面では必ず金利が上昇する。日本ではいずれハイパーインフレが起きることは間違いない。デフレ期は無策が最大の資産防衛だった。ところがインフレ期になると、無策では資産を失うだけだ。インフレ基調になって最大の問題は、日本の国家予算が組めなくなること。国と自治体で1000兆円と言われる借金の金利が5%に上がれば、年間の返済額は50兆円。今ですら92兆円の国家予算のうち55兆円が国債や埋蔵金なのに、さらに50兆円の返済が加わったら国家は維持できない。そうなると、国債を支える「ゆうちょ預金」がちゃらになる可能性がある。つまり国家は国民の生命と財産を守ることができなくなる」 世界に目を移すと、この20年間に20カ国が財政破綻している現実があります。ロシアでは、年間7000%のハイパーインフレもありました。もしもそうなれば、年収7000万円の人が1万円になってしまうことに。もはや国や政府には頼れず、我々国民は自身の手で資産を守らなければならない時代がもうすぐそこに来ているのです。 本書はそれを「警告」し、「具体的な防衛手段」を提言します。これまで各時代に即した資産防衛を自ら実践してきた著者が、来るべき債券バブル崩壊の時代に、どんな対策が必要なのか、どう生き延びればいいのかを具体的に説く、「日本国民必読の書」です。 「極力悲観的に予測して、極力楽観的にアクションを起こす――。いつの時代でもどんな状況に対しても、リスク管理の要諦は、この言葉に尽きると思います。本書は、その意味で決して日本経済に対する「悲観の書」ではありません。未曾有の巨大震災を経験し、非常に厳しい日本経済の状況をリアルに語らなければならないことは明白ですが、本書では、その状況下で私たちがなすべき「アクション」について、希望と共に書き込んであります。状況を冷静に観察し、事態を深く読み、何があっても自分の資産を守る「備え」をすること――そのための書とご理解ください」(本書「まえがき」より)

ユーザーレビュー

  • イノベーションの科学 創造する人・破壊される人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イノベーションの負の側面について、わかりやすく語る本。日本とアメリカの解雇のハードルの違いから、リスクを会社がとるor自己責任の違いが生まれているのが興味深い。日本で働く一中堅労働者として、どう自分の仕事をリスキリングするか、考え方のヒントが得られた。自分の今まで積み上げた強み価値を無力化する方向でのリスキリング、頑張ってみようと思う。

    0
    2025年11月19日
  • イノベーションの科学 創造する人・破壊される人

    Posted by ブクログ

    新書のお手本みたいな本でした。小難しい話はなく、平易な言葉で説明してくれる。内容も平易になりがちですが、それでもポイントや大きな流れがちゃんと表現されていて、飽きずに読み進めることができました。
    スキルがアップデートされていないシニアが経営判断をすると、組織の時が止まりがち、残念なことになりがち。けど、誰もがシニアになるわけで、自分のスキルを陳腐化させるリスキリングを意識していこうと思いました。今も昔も、常に新鮮な意識で勉強し成長するだけという、何ら新しい話ではないですけどねw
    属性の多様性よりも、知識と経験の多様性の方がイノベーションには重要という話は、私の中では昨今の反DEIの動きと相まっ

    0
    2025年04月25日
  • イノベーションの科学 創造する人・破壊される人

    Posted by ブクログ

     イノベーションは、現状をより良くしようという工夫から生まれる。産業革命期のイギリスでは、高騰した労務費を抑えるため自動機械が開発された。高度経済成長期の日本では、高価なエネルギーコストを抑えるため省エネ技術が磨かれた。

     イノベーションには2つのリスクがある。
     1つ目は、イノベーションを実施する人が抱えるリスク。イノベーション技術の開発は、不確定要素が大きく、失敗に終わることが多い。
     2つ目は、イノベーションによって既存技術が陳腐化するリスク。イノベーションは新たな仕事を生むが、その職に就くのは新規参入者であり、従来従事者はただ失業し、不幸になることが多い。

     イノベーション(発明)

    0
    2025年04月08日
  • イノベーションの科学 創造する人・破壊される人

    Posted by ブクログ

    創造的破壊という日本語を持つイノベーション、わかっているようでわかっていないこの言葉の持つ意味がするする頭に染み込んで来るような良書でした。とにかく文章がやさしく章立てがスムーズですぐ読めます。なのに視点が新鮮でインパクトも大きかったです。それは書名にあるように創造的破壊を「創造する人」「破壊される人」と因数分解をしているところです。分解だけではなく、それぞれのサイドの「人」に寄り添っているところもやさしく感じる要因なのかもしれません。あとがきにありますが「イノベーションって、幸せにつながるのですか?」という学生からの質問がきっかけで生まれた本だというところがこの読後感の秘密だと思いました。特

    0
    2025年03月29日
  • イノベーションの科学 創造する人・破壊される人

    Posted by ブクログ

     イノベーションによる破壊のリスクについての議論は参考になった。日本とアメリカのイノベーションに対する取り組みの違いの説明も参考になった。
     イノベーションは破壊する側と破壊される側があり、破壊される側のダメージは短期的で致命的なのに比べ破壊する側の効果は長期的にゆっくりと社会全体に波及する。その時間的差異が抵抗を生むとしている。イノベーションにはラディカルイノベーションと累積的イノベーションがあり、調整型の国の日本では、リベラル型社会のアメリカなどで起こっているラディカルイノベーションを目指すのは難しく、累積的イノベーションを継続的に行って破壊される側のダメージを分散されるべきだとしている。

    0
    2025年02月17日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!