イノベーションの科学 創造する人・破壊される人

イノベーションの科学 創造する人・破壊される人

1,012円 (税込)

5pt

4.6

経済成長の起爆剤として期待されるイノベーション。
将来への新しい希望であると同時に、「創造的破壊」と言われるように、人々のスキルや生活の基盤を壊す側面もある。
本書は「人」の観点から検討し、創造の促進は元より、破壊の打撃を軽減する方策を考察する。
創造する人、破壊される人の特徴とは?
抵抗と格差を縮小する教育投資、ミドル・シニア層のリスキリングとは?
希望と幸せのための二つのリスク・シェアとは?

■目 次■

はじめに

第1章 イノベーションとは何か
1 「創造的破壊」としてのイノベーション
2 不確実性がつきもの
3 創造の恩恵と破壊のダメージには時間差がある

第2章 創造する人の特徴
1 創造性は才能なのか、環境なのか
2 動機づけ次第で創造性が変わる
3 誰がイノベーションを生み出すのか
4 「創造的破壊」の張本人は誰か

第3章 破壊される人は誰か
1 誰が破壊されやすいのか
2 どのような人が破壊されてきたのか
3 破壊されるインパクト

第4章 新しいモノゴトへの抵抗
1 抵抗を生むイノベーション
2 政府はどちら側につくのか
3 抵抗がなくなる条件

第5章 アメリカ型をマネするな
1 世界をリードするイノベーション大国
2 広がる格差と増える絶望死
3 どこかに正解がある?

第6章 自己責任化する社会
1 リスクの取り方、分散の仕方
2 個人が引き受ける破壊リスク
3 広がる自己責任と、狭まる「他者への責任」

第7章 創造と破壊のためのリスク・シェア
1 政府の再分配
2 リスク・シェアのさまざまな可能性
3 イノベーションを方向づける

おわりに
謝辞
参考文献
註記

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イノベーションの科学 創造する人・破壊される人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    新書のお手本みたいな本でした。小難しい話はなく、平易な言葉で説明してくれる。内容も平易になりがちですが、それでもポイントや大きな流れがちゃんと表現されていて、飽きずに読み進めることができました。
    スキルがアップデートされていないシニアが経営判断をすると、組織の時が止まりがち、残念なことになりがち。け

    0
    2025年04月25日

    Posted by ブクログ

     イノベーションは、現状をより良くしようという工夫から生まれる。産業革命期のイギリスでは、高騰した労務費を抑えるため自動機械が開発された。高度経済成長期の日本では、高価なエネルギーコストを抑えるため省エネ技術が磨かれた。

     イノベーションには2つのリスクがある。
     1つ目は、イノベーションを実施す

    0
    2025年04月08日

    Posted by ブクログ

    創造的破壊という日本語を持つイノベーション、わかっているようでわかっていないこの言葉の持つ意味がするする頭に染み込んで来るような良書でした。とにかく文章がやさしく章立てがスムーズですぐ読めます。なのに視点が新鮮でインパクトも大きかったです。それは書名にあるように創造的破壊を「創造する人」「破壊される

    0
    2025年03月29日

    Posted by ブクログ

     イノベーションによる破壊のリスクについての議論は参考になった。日本とアメリカのイノベーションに対する取り組みの違いの説明も参考になった。
     イノベーションは破壊する側と破壊される側があり、破壊される側のダメージは短期的で致命的なのに比べ破壊する側の効果は長期的にゆっくりと社会全体に波及する。その時

    0
    2025年02月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イノベーションの負の側面について、わかりやすく語る本。日本とアメリカの解雇のハードルの違いから、リスクを会社がとるor自己責任の違いが生まれているのが興味深い。日本で働く一中堅労働者として、どう自分の仕事をリスキリングするか、考え方のヒントが得られた。自分の今まで積み上げた強み価値を無力化する方向で

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イノベーションには創造と破壊の両面がある。破壊の例はラッダイト運動。
    アメリカは、国防費がイノベーションの下支えをしているが、日本にはこれがない。
    新しいことで、経済的な価値があること、がイノベーションの条件=社会的余剰が増える必要がある。特許だけでは、経済的な価値がわからない。
    新しい製品やサービ

    0
    2025年03月31日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イノベーションについて、人の観点から検討。想像のみならず破壊される側についてもちゃんとフォーカスした本とのこと。創造する人、破壊される人の特徴とは。抵抗と格差を縮小するには

    メモ
    ・創造する人と破壊される人にはそれぞれ特徴がある
    ・創造の恩恵は浸透に時間がかかり、破壊のダメージは短期間に局所的に出

    0
    2025年04月21日

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