堀部貴紀の作品一覧
「堀部貴紀」の「サボテンはすごい! 過酷な環境を生き抜く驚きのしくみ」「サボテンは世界をつくり出す 「緑の哲学者」の知られざる生態」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「堀部貴紀」の「サボテンはすごい! 過酷な環境を生き抜く驚きのしくみ」「サボテンは世界をつくり出す 「緑の哲学者」の知られざる生態」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
去年、観賞用の柱サボテンを買った。ダグトリオみたいなやつ。無骨な見た目だけど、それぞれ寄り添って仲良くぬくぬくしているようで可愛い。
そんなサボテン事情もあり、うちのダグトリオを知るためにも本書を手に取った。
本書では著者の波瀾万丈なフィールドワーク、サボテンへの愛情、思い立ったら即行動のジャーナリズム精神、そして最新のサボテン研究が綴られている。
世界を飛び回る著者を想像しつつどうやったらこんな行動的になれるのかなぁ、と不思議に読み進めたら最後の最後に著者のバックグラウンドが記されていた。そこでなるほどと合点がいくとともに、ミステリ小説『謎の香りはパン屋から』をふと思い出した。
サボテンから世界を学ぶとともに、著者の姿勢から前向きな世界の捉え方を学び取るとこができた気がする。
Posted by ブクログ
ずんぐりむっくりのトゲトゲ野郎、と思ってたサボテンです。それがこの本では、めっちゃ持ち上げられてます!
食糧危機、温暖化、土壌侵食、なんでもいけます!
まさに地球の救世主!
トゲトゲ野郎が世界を救うから「痛快!」なのかな?
どっちかというと、「快痛!」(痛!・きもちいい~)なんですけど。
そんなサボテンを、著者の堀部貴紀先生(ほりべ・たかのり)は、目に入れても痛くない感じです。
堀部先生によると、「サボテンはサボテンであって木でも草でもない」! サボテンの自主独立宣言と受け取れるような内容でした。
本書では、サボテン情報を6つに分け、全部で46のQ&Aで説明。それを9つのコラムで補強されています。
6つの情報とは、トゲ、形、生育環境と生理、他の動植物との関係、育て方のコツ、活用方法、です。
サボテンは存在感あるんで、はるか昔から存在したっぽいですが、植物界では新参者みたい。
もともとは木だったのが、乾燥化とかでサボテンに進化したみたいです。
化石はほぼないので、DNA、アミノ酸配列からの推測です。
サボテンもいろんなのに進化してます。変わったのだと、トゲから蜜だします。何でもありか! 舌でなめたら「快甘痛!」ですね。
みんなが知りたい?育て方も書いてあります。
きれいに花を咲かせるには、その子の生育型に合わせて、きめ細やかな、まめまめしいお世話が大切です。
そこで思いだすのは、チューリプさんの『サボテンの花』。この歌、「なんでサボテンなの?」と、AIさんに聞きました。そしたら「枯れにくくて強い」をあらわしてるとか。たしかに、チューリップよりは強けど。
歌詞を読むと「君が育てたサボテン」とあります。これは、彼女さんは「サボテンみたいな人」の意味? つまり、「愛情カラカラの乾燥にも強い」とな?
とんでもない誤解です。この本読んで、認識を改めろと言いたいです。
食糧危機に役立つサボテンですが、味はすっぱめ、ねばねば、みたいです。堀部先生たちは、サボテンレシピの開発もされているみたい。
それなら、もうちょっと、おいしさをアピールされたらよかったのに。
それでも、本書はサボテンのすばらしさを、これでもかと語り尽くした、まさに「サボテン教室」にふさわしい一冊でしたよ。
Posted by ブクログ
サボテンを研究領域にしている研究者による「サボテン啓発書」かつ「研究者生活紹介」の書。
著者の執筆のモチベーションは恐らく、温暖化局面において多様な可能性を秘めたサボテンの驚くべき能力を普及したいという気持ちと、「研究者」の道へ後進たちを誘いたいという気持ちに支えられているのであろう。
まずサボテンを研究領域に選ぶまでの経緯を紹介した上で、波瀾万丈な海外でのフィールドワークを紀行文のように語ることで読者の興味を惹きつける。
その上でサボテンのこの時代における有用性を語りつつ、その特性をいかに発見し、発表し、そして社会実装を目指しているかと言う研究生活の紹介にまた戻る。そして最後にまたサボテンの広い可能性に触れて本書を締めくくる。
一読し、サボテンのさまざまな利用可能性(特に飼料としての可能性に個人的には関心を覚えた)に目が開かれた。
また、本書はそれだけでなく、サボテンという妙に心惹かれる不思議な植物を媒介に、好きなことを突き詰めることの楽しさ、厳しさ、尊さを解く本書は、若い読者にとって「なぜ勉強をするのか」という考えについてぐぐぐっと視野を広げ、遠くを見据えさせてくれる。中高生にこそ広く読まれるべき一冊なのではなかろうか。
国連機関職員という職業への道に触れているところも面白い。
きっと日本中、いや世界中で、数え切れないくらい多様な分野において、こういった世界を解明し世界を救おうという情熱が燃えているのだろうと思うと、心強くなる。
そんな一冊。