作品一覧

  • 情報・通信・メディアの歴史を考える
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    情報伝達手段としての通信技術の発展がいかに社会に影響を与え、いかに世界の歴史を動かしたか、実際に情報通信に関わった「見えない労働者」について、そして国策的要請から重要視された「画像送信」という技術について見ていく。情報通信の便利な側面の裏にはプロパガンダなどの負の側面があることを歴史は教えてくれる。情報過多社会といっても良い現代社会で、どのように情報や通信技術と向き合っていくべきか、講演を通して考える。
  • 戦中写真が伝える 動物たちがみた戦争
    -
    1巻1,650円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 毎日新聞の特派員が戦時期に撮った写真6万点をデジタルアーカイブ化するプロジェクト「毎日戦中写真アーカイブ」。その中から、軍馬や軍用犬、伝書鳩や南国の珍しい動物など、人を助け、癒やし、ときに人の犠牲となった動物の写真をピックアップ。『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』の渡邉英徳がカラー化を行い、歴史学者の貴志俊彦が背景を解説する。幅広い世代と戦争について考えるための、新しい写真集。
  • 戦争特派員は見た 知られざる日本軍の現実
    3.0
    1巻957円 (税込)
    「状況芳しくなく、腹は決まっています」 「これが最後の通信になるかもしれません」 「足の悪い者や病人は濁流の中に呑まれて行く」 最前線、爆弾投下、連絡員の死、検閲…… 何が写され、何が写されなかったのか? 兵士からは見えなかった〈もうひとつの戦場〉 「太平洋戦争勃発の際、ハワイでの奇襲攻撃は知っていても、その数時間前に日本軍の銀輪部隊(自転車部隊)がマレー半島を南下し、戦争勃発の引き金となった事実は、少なくとも日本では風化された記憶になっている。 一方で、戦争の被害を被ったマレーシアやシンガポールでは、こうした戦争の記憶は、学校や博物館だけでなく、家庭内でも継承され続けている。戦争に関する記憶のギャップは著しい。 世界で戦争や紛争が続く中、私たちにとって「戦後」とは何なのだろうか。 果たして、戦争の記憶を継承することはできるのか。 特派員たちは現場で何を見たのか。 ひとりひとりの仕事と人生を追うことで、知られざる「戦争の実態」が見えてくる」――「プロローグ」より 【目次】 第一章 戦争は報道を変えたか 第二章 特派員の叫びは新聞社首脳の耳に届いたか 第三章 戦時下中国で記者が取材したこととは? 第四章 帝国日本の周縁で何が起きていたか 第五章 南方で軍と新聞社は何をしていたのか 第六章 「不許可」写真は何を写していたか/写していなかったか
  • 帝国日本のプロパガンダ 「戦争熱」を煽った宣伝と報道
    3.9
    1巻924円 (税込)
    日清戦争に始まり、アジア太平洋戦争の敗北で終わった帝国日本。日中開戦以降、戦いは泥沼化し、国力を総動員するため、政府・軍部・報道界は帝国の全面勝利をうたい、プロパガンダ(政治宣伝)を繰り広げた。宣伝戦はどのように先鋭化したか。なぜ国民は報道に熱狂し、戦争を支持し続けたのか。錦絵、風刺画、絵葉書、戦況写真、軍事映画など、戦争熱を喚起したビジュアル・メディアから、帝国日本のプロパガンダ史を描きだす。

ユーザーレビュー

  • 帝国日本のプロパガンダ 「戦争熱」を煽った宣伝と報道

    Posted by ブクログ

    明治維新後、対外拡張に乗り出した日本のプロパガンダ事情話。徐々に厳しくなる検閲や統制を受け入れながら発展するメディアと、戦後GHQに占領されてからのGHQによる検閲を解説。沖縄軍政下のアメリカによるプロパガンダ話も面白かった。

    0
    2025年04月15日
  • 情報・通信・メディアの歴史を考える

    Posted by ブクログ

    山川出版社らしく、歴史を考えたものである。ヨーロッパの通信や電話の歴史はある。戦争中の女性の通信に携わったことでの日本とドイツの説明はあり、この点では面白い。
     大学生というよりは、高校の自由研究で通信の歴史を考えるためのもののような気がする。

    0
    2024年05月31日
  • 帝国日本のプロパガンダ 「戦争熱」を煽った宣伝と報道

    Posted by ブクログ

    著者もあとがきに書いていますが2022年ロシア軍のウクライナ侵攻によってプロパガンダという言葉は現在進行形の意味を持つキーワードになっています。この新書は主に1894年に始まった日清戦争から1945年の太平洋戦争敗戦を経て占領統治が終わるまでの「帝国日本」のプロパガンダ(著者は政治宣伝と戦争報道をまとめてそう呼んでいます。)を手際よくまとめています。日清戦争期を版画報道の流行、日露戦争期を「戦勝神話」の流布、第一次世界大戦期を日独戦争をめぐる報道選択、中国、米国の反日運動では報道と政治の関係、台湾霧社事件と満州事変では新聞社と軍の接近、日中戦争期は国家プロパガンダの絶頂期、アジア太平洋戦争期を

    0
    2022年10月19日
  • 帝国日本のプロパガンダ 「戦争熱」を煽った宣伝と報道

    Posted by ブクログ

    主要な内容は日清戦争である。第二次世界大戦の中では1/4しか書かれずしかも歴史的事実が多く、プロパガンダはほとんど言及されていない。一方、明治の日清戦争が最も詳細に書かれている。しかし、プロパガンダよりも歴史的事実の説明の方が多い。

    0
    2022年09月03日
  • 帝国日本のプロパガンダ 「戦争熱」を煽った宣伝と報道

    Posted by ブクログ

    日清戦争期 錦絵がリバイバルブーム(記録メディアとして写真が出始める)旧メディアの錦絵vs新メディアの新聞
    日露戦争期 写真が広まり始める 絵葉書も流行る     活動写真も出始める
    日独戦争期 写真がプロパガンダに使われ始める
    日中戦争期 博覧会、写真、映画、ポスター、紙芝居などの新旧のプロパガンダ・メディア

    上のはざっくりとしたまとめ。それぞれのメディアが流行った時代は重なってたりするからあくまで目安としてのメモ。

    白瀬矗はおもしろ知識として知ってたけど、そうか大和雪原は日本領だとしたがるよなそりゃ。

    「敗退」が戦略的撤退と報道されるような世界。曹操側が赤壁の戦いで船に火をつけられて

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    2022年07月25日

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