プロフィール

  • 作者名:藤沢周平(フジサワシュウヘイ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1927年12月26日
  • 出身地:日本 / 山形県
  • 職業:作家

山形師範学校(現在の山形大学)卒。『溟い海』で第38回オール讀物新人賞を受賞。『暗殺の年輪』で第69回直木賞受賞。『蝉しぐれ』がTVドラマ化、映画化。『武士の一分』が映画化された。その他作品に『暗殺の年輪』、『海鳴り』などがある。1997年1月26日逝去、享年69歳。

配信予定・最新刊

作品一覧

  • 雪明かり
    4.2
    1巻803円 (税込)
    貧しくも、明日への夢を持って健気に生きる女。深い心の闇を抱えて世間の片隅にうずくまる博徒。武家社会の終焉を予感する武士の慨嘆。立場、事情はさまざまでも、己の世界を懸命に生きる人々を、善人も、悪人も優しく見つめる著者の目が全編を貫き、巧みな構成と鮮やかな結末があいまった魅惑の短編集。
  • 長門守の陰謀
    3.5
    1巻682円 (税込)
    長門守・酒井忠重が、藩主の世子を廃し、自分の子を後継に据えようとした「長門守事件」を題材とした表題作。小藩の武士の世界をその妻の視点からユーモラスに描いた「夢ぞ見し」。街場に暮らす庶民を丁寧な筆致で描いた「春の雪」「夕べの光」「遠い少女」。初期の藤沢作品を堪能できる5つの短篇集。
  • たそがれ清兵衛
    3.6
    1巻781円 (税込)
    下城の太鼓が鳴ると、いそいそと家路を急ぐ、人呼んで「たそがれ清兵衛」。領内を二分する抗争をよそに、病弱な妻とひっそり暮らしてはきたものの、お家の一大事とあっては、秘めた剣が黙っちゃいない。表題作のほか、「ごますり甚内」「ど忘れ万六」「だんまり弥助」「日和見与次郎」等、その風体性格ゆえに、ふだんは侮られがちな侍たちの意外な活躍を描く、痛快で情味あふれる異色連作全八編。
  • 決闘の辻
    4.3
    1巻704円 (税込)
    死を賭して得た剣名、生を捨てて得た剣技、何人にも負けるわけにはいかない――。宮本武蔵の最後の戦い、神子上典膳の師の後継を争う決闘。柳生但馬守宗矩の野心のための斬り合い。諸岡一羽斎、愛洲移香斎など、歴史に名を残す名剣客の決闘シーンを、剣の一振り、刃光の閃きまでもリアルに描く剣客小説。
  • 獄医立花登手控え 全4冊合本版
    5.0
    1巻2,303円 (税込)
    藤沢周平の人気シリーズ「獄医立花登手控え」全4冊を、ひとつにまとめてお届けします。
  • 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)
    4.0
    1~4巻616~671円 (税込)
    江戸小伝馬町の牢獄に勤める青年医師・立花登。居候先の叔父の家で口うるさい叔母と驕慢な娘にこき使われている登は、島送りの船を待つ囚人からの頼みに耳を貸したことから、思わぬ危機に陥った――。起倒流柔術の妙技とあざやかな推理で、獄舎に持ちこまれるさまざまな事件を解く。著者の代表的時代連作集。
  • 市塵(上)
    4.0
    1~2巻550円 (税込)
    貧しい浪人生活から儒者、歴史家としてようやく甲府藩に召し抱えられた新井白石は、綱吉の死後、六代将軍家宣となった藩主とともに天下の経営にのり出していく。和漢の学に精通し、幕政改革の理想に燃えたが、守旧派の抵抗は執拗だった。政治家としても抜群の力量を発揮した白石の生涯を描く長編感動作。
  • クラシック リバイバル 日本名城紀行1
    -
    1~6巻605円 (税込)
    文豪たちが描いた日本の「名城紀行」が復刊。 1977~78年に小学館より発刊された「探訪日本の城」シリーズに掲載された作家の紀行文の復刊。 第1巻は森敦、藤沢周平、円地文子、杉浦明平、飯沢匡、永岡慶之助、奈良本辰也、北畠八穂、杉森久英の9名の文豪たちが個性豊かに描く日本各地の名城紀行である。 視点も作家により様々で、ガイドブックとはひと味もふた味も異なる城案内。史料をベースにまとめる作家もいれば、自分や家族とのかかわりから展開していく作家もいて、実にバラエティに富んでおり、時間が経っても色あせない名文揃いで、城マニアにもお勧めの一冊。
  • 藤沢周平 とっておき十話
    NEW
    -
    1巻990円 (税込)
    あさのあつこ(小説家)氏推薦! 「藤沢作品がわたしたちを捉えて離さない理由がこの一冊に刻まれていた。」 文庫初収録 藤沢周平、再発見。 稀代の時代小説家が語った 人生、家族、政治、そして文学。 今も多くの読者を魅了し続け2027年には生誕100年を迎える藤沢周平。 夫・父としての一面を伝える家族の証言から、少年時代の原風景、療養生活、中学校教師時代の教え子との再会など、 自らの言葉で綴るインタビュー、政治や文学観を語る講演、親族である編者・澤田勝雄の回想まで、 稀代の時代小説家の素顔を浮かび上らせる、ファン必携の一冊。
  • 闇の歯車
    3.4
    1巻583円 (税込)
    川端にひっそりとある赤提灯で、互いに話すこともなく黙々と盃を重ねる4人の常連。30過ぎの浪人と危険なにおいの遊び人。白髪の隠居と商家の若旦那。ここに4人を〈押し込み強盗〉に誘う謎の男があらわれた。そして、それぞれに関わる女達。誰が操るのか、皮肉なさだめに人を引き込む、闇の歯車が回る。
  • 用心棒日月抄
    4.3
    1巻990円 (税込)
    用心棒が赴くところにドラマがある――。故あって人を斬り脱藩。己れの命を危険にさらし、様々な人の楯となって生きる浪人青江又八郎の苛烈な青春。江戸は元禄、巷間を騒がす赤穂浪人の隠れた動きが活発になるにつれ、請け負う仕事はなぜか浅野・吉良両家の争いの周辺に……。凄まじい殺陣の迫力と市井の哀歓あふれる十話。
  • レジェンド歴史時代小説 義民が駆ける
    3.5
    1巻924円 (税込)
    江戸後期の天保年間、老中水野忠邦から突然命じられた理不尽な三方国替え。越後長岡への転封を強いられた藩主を守ろうと、荘内藩の百姓たちは越訴のため黙々と江戸をめざす。深山にわけ入り間道を伝って歩き続ける領民たちの相貌と、彼らを衝き動かした情動を精緻に描く、傑作歴史長編。〈解説・川村湊〉

ユーザーレビュー

  • 用心棒日月抄

    ネタバレ 購入済み

    二度も実写化した時代小説の傑作

    90年代のNHKドラマ版は昔見たが、原作小説も知りたいと思って読了。
    この1巻のみに関しては、比較的忠実に作られていたと思う。TVで見た記憶のある懐かしいエピソードもちらほら。
    なお、TVで毎話登場していた国元からのゲスト刺客は原作では4人しか登場しない。
    内容としては首魁・大富家老を又八郎が斬り、同居する許婚・由亀と結婚する決意を固めるまで。

    #カッコいい

    0
    2025年11月21日
  • 用心棒日月抄

    Posted by ブクログ

    久しぶりの藤沢作品。藩の家老の不正を知り、それに加担していた許嫁の父を斬って脱藩した主人公。江戸でひっそり用心棒稼業で食い繋ぎ、藩から送られてくる刺客を倒してなんとか生き延びる。口入屋から紹介される仕事をこなしながら、浅野家と吉良家の争いに少しずつ巻き込まれ、ひょんなことから吉良方の用心棒となってしまい、いよいよ討ち入り前日となる。江戸の生活、武士や浪人の生活、人相などがとてもリアルに描かれている。続編もあるようなので楽しみ。

    0
    2025年11月16日
  • 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)

    Posted by ブクログ

    冴え渡る職人技、設定の妙が光る時代小説の連作集。
    獄医で柔術の達人かつ肩身の狭い居候という設定が何より。娯楽時代小説として屈指の出来だろう。
    剣術に関しても藤沢周平は稀代の作家であるが、下手に人を斬る剣の話でなく柔術を主人公の得意技にしたところが何より本書の秀でたところだろう。
    4巻中の第1巻、まだまだ今後の展開が楽しみ。

    0
    2025年10月28日
  • 用心棒日月抄

    Posted by ブクログ

    これはおもしろい。短編ものとしてもおもしろかったが、次第に赤穂浪士と吉良の対立という一筋の話が見えてき始め、又八郎の国元のお家騒動も展開を見せていくので、徐々にページを捲る手がはやまっていった。キャラクターもそれぞれがたっていたのが、さらに良い。
    さて、二つの大きな筋の話が完結したあと、さらにどう話を展開させるのか、次作が楽しみ。

    0
    2024年04月01日
  • 用心棒日月抄

    Posted by ブクログ

    拙者、還暦直前でございますが、この歳になって生まれてはじめて藤沢周平さんの作品を手に取りました。そしていま最初の作品、「用心棒日月抄・犬を飼う女」を読み終わったところです。

    率直にいって『もっと早くに出会いたかった!』

    この作品はもちろん、今後も藤沢周平さんの作品を読み進めようと思います。(2023/12/12)

    0
    2023年12月12日

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