作品一覧

  • ブルーラインから、はるか
    3.6
    1巻1,265円 (税込)
    夏休みが始まって10日目。 家を避け、市内の図書館に避難していたコタは、なまいきな小4の風馬に声をかけられる。 「もしひまだったら、ぼくの自由研究を手伝ってほしいんだ」 ほとんど話したこともない後輩からの頼みは、二人が住む広島-尾道から愛媛-今治を結ぶ「しまなみ海道」をチャリで渡りきること。 反発しながらも、風馬と一緒にしまなみ海道を渡り始めたコタ。 大きな橋、広がる海──。 さまざまな経験を共有し、互いのこともわかり始めたころ。不意に風馬が誰かを探しはじめ……。 孤独を癒す夏の日を爽やかに駆け抜ける、青春ロードノベル。 第25回ちゅうでん児童文学賞 大賞受賞作品。 [選考委員:斉藤洋氏、富安陽子氏、山極寿一氏]
  • 星屑すぴりっと
    3.9
    1巻1,265円 (税込)
    第62回講談社児童文学新人賞佳作受賞作、待望の書籍化! ●主な内容 広島県尾道市に住むイルキは、親戚から"イルちゃんは、せいちゃんにひっつきもっつき(人にべったりくっついて離れない)じゃのう"と言われる中学一年生。 しかし大好きないとこのせいちゃんは、多発性硬化症という難病にかかっており、体だけでなく心も弱っていた。 そんなせいちゃんがある日、「映画が観たいのう」とぽつりと漏らす。だがせいちゃんは、頑なに映画のタイトルを言おうとしない。 せいちゃんの望みをかなえてあげたいが、しかし──もやもやを抱えたイルキは、大阪出身の大人びた同級生・ハジメと知り合う。 ハジメの力を借りて、どうやらその映画はせいちゃんが大学時代に作っていたものではないかと突き止めるイルキ。 しかもその映画はいま、京都で上映しているらしい。 少ない軍資金。何やら事情があるらしい同級生。不安と期待を抱えた二人の、京都までの旅が始まる!
  • 不完全宣言
    3.5
    1巻1,400円 (税込)
    離婚はぜったいお父さんのせいだ。ドジで頼りなくて、あやまってばかりで。こんなお父さんなんて、もううんざり。わたしは家出する。親友のなくしもの探しを口実に。 【あらすじ】父と二人暮らしだが、不器用で頼りない父親にうんざりしている香保(かほ)。そんなある日、たまたま父と叔母が、離婚した母について話している場面に遭遇してしまう。離婚は父の責任であると早とちりした香保は、親友が失くしてしまったぬいぐるみを探しに行く、という口実のもと、家出を企てて――。 【目次】I 右向きゃ左/II ペケペケ親子/III 雨にゆれれば/IV 正義の味方に気をつけろ/V ぼへみ庵につれてって/VI 神さま、このまま終わらせて/VII 雨上がりの夕空/VIII ありがとうを、たそがれに

ユーザーレビュー

  • 星屑すぴりっと

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    主人公のイルキがいとこの零した願いを叶えるべく、
    中学校の同級生のハジメと、尾道から京都へと目指すお話です。難病で一日を家で生活するいとこが以前つくった映画を見つけるために、イルキとハジメがお互いを尊重し助け合う姿が本当に素晴らしかったです。
    岡山弁と関西弁で最初は戸惑いましたが、段々愛着が湧いてきて会話のテンポも心地よくなりました。また、方言がキャラにしっかりと馴染んでて個性を作っていたと思います。いつの間にかに夢中になって読み進めていました。イルキとハジメ、この2人が大好きな登場人物で、また読み返したいと思う作品です。

    0
    2025年03月21日
  • 星屑すぴりっと

    Posted by ブクログ

    2021年講談社児童文学新人賞佳作。会話文が広島弁とこてこての大阪弁なのは、作者が広島生まれで、大学が大阪だったからだろう。私にとって馴染みのある言い回しはすっと入ってきて、読みやすかったし共感性が増した感じがする。
    多発生硬化症を発症した映画好きの従兄弟がポツンともらした「観たいな」の一言から、映画を探し出し、尾道から京都まで強行突破の日帰り旅行を敢行するイルキ。同行は大阪から引っ越してきたハジメ。彼らを取り巻く日常はさらりと表現されているためか、2人の感情面がより浮かび上がっているように思った。
    大切な友と出会えて、冒険してしまえるのも10代。大人とは違う見方、彼らからではの視点、、、昔を

    0
    2025年09月27日
  • 不完全宣言

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    香保の誕生日は5月5日。毎年お父さんの妹ネリちゃんの住む鎌倉で誕生日会をしている。
    12歳の誕生日。鈍臭くて頼りないお父さんとなんとなく一緒にいたくない、そう思った香保は当日、鎌倉の友達、椎菜の探し物に付き合ってほぼ無断で東京まで出ていった。



    親からのエスケープ。これくらいの年齢の子にありそうだなあと思いながら読みました。
    東京や鎌倉の地名や施設が出てくるので、関東に住んでいる人にとっては馴染みがありそうです。馴染みはなくとも、色々なところを散策するような描写は楽しかったです。
    サクサク読みやすく、程よい長さで内容も面白かったのですが、最後は少し不完全燃焼だと思ってしまいました。
    娘から

    0
    2025年09月28日
  • 星屑すぴりっと

    Posted by ブクログ

    男たちの友情にフォーカスされている気持のよい話
    途中まで主人公の性別がわからなかった(挿絵からだいたいわかるが)
    難病あり小さな旅ありどつきあいありと要素を並べてみるとコテコテだが、方言と映画がアクセントになっている
    ハジメがいやに大人びているのが若干ご都合主義感はある
    ラストは唐突に感じたが、やさしい気持ちが受け継がれるという描写と考えれば必要といえる

    0
    2025年08月06日
  • ブルーラインから、はるか

    Posted by ブクログ

    しまなみ海道を自転車で走る小学生たちの話
    片方が方言なのが地方らしさが強まってよい
    小学生らしい無謀さで起伏があって楽しい
    ただいじめがどうたらのくだりは別にいらなかった気もするがきれいすぎるのを嫌ったか

    0
    2025年06月23日

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