原田敬一の作品一覧
「原田敬一」の「シリーズ日本近現代史」「戦争を展示する 戦争博物館の過去・現在・未来」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「原田敬一」の「シリーズ日本近現代史」「戦争を展示する 戦争博物館の過去・現在・未来」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
P240
「植民地支配」とは、いかに本国が資本投下しようと、本来それは本国の繁栄のためであって、逆ではない。「憲法」という法は、国民国家の知恵の一つである。国民の権利と義務を規定し、人種や民族、思想や信条など人によって異なっていても、人間としての扱いに差異を認めない。植民地の存在はそうした憲法のあり方と矛盾する。
長い間その矛盾に苦しんだフランス共和国は、結局一九六二年三月、アルジェリアの独立を認めて、矛盾の解消へと向かう。その中でフランスの現代思想家たち、サルトルらが問題提起を続け、世界に衝撃を与えていった。帝国という歴史のもたらした結果としての植民地をなぜ放棄しなければならないのか、という大きな思想的課題を突き抜けることなく、一九四五年の敗戦という、いわば「外圧」によって台湾や朝鮮を手放すことになった近代日本は、安易に「植民地問題」を「解決」したのだ、という歴史的経緯を繰り返し思い出さねばならない。
Posted by ブクログ
自身の興味がある日本の近現代史に関する岩波新書です。
岩波新書から「シリーズ日本近現代史」として出版されている全10冊の中の一冊です。この本は、「日清・日露戦争」についてです。
専門家により書かれた新書なので、私が今まで全く知らなかった歴史上の事実が時系列で書かれています。これまで私は、幕末・維新を題材にした小説は、結構読んできました。いわゆる司馬史観にしっかり浸かっています。
また、歴史を教育で学ぶのは、エポックメイキングな出来事をスポット的に知ることだと思っていますが、教科書に載る「出来事」は、その出来事に行き着くための非常にたくさんの要素が混ざり合いながら出現するんだと、この新書を読んで改めて、気づかされました。その中の何か一つの要素が違う動きをすれば過去の出来事は、違った形になったのでは無いかとの思いを強く持ちました。
第4章に「台湾征服戦争」という章があります。
日清戦争後に、日本が清朝から台湾を割譲されています。
時々、台湾の人に貢献した日本人の話がTV番組で紹介される事や、日本の台湾統治は上手くできていたという主旨の言葉も耳にすることもあります。
この新書の中では、日本が台湾を植民地にするために「台湾征服戦争」と評される事実があったことが記されています。このような事実は教育の中では触れられないし、誰からも聞く機会も用意されていません。「清に勝ったので、台湾を貰った」という認識しか持っていなかったことを考えれば、自分の耳目をきちんと史実に向けなくてはならないと感じました。まだまだ何も知らないという感覚を持ちました。
2026年、18冊目でした。