稲垣諭の作品一覧
「稲垣諭」の「やさしいがつづかない」「技術哲学入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「稲垣諭」の「やさしいがつづかない」「技術哲学入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
学生向けの講義をまとめたものであるため、非常にわかりやすく、技術哲学、つまりアイディの「プラグマティズムを使った現象学へのアプローチ」の感覚がわかる。「テクノサイエンス」という造語による、テクノロジーと科学が両輪のような存在であることも納得できる。また翻訳者である稲垣氏の解説もわかりやすく、例え話で出てくるオイディプス王によるスフィンクスの謎かけの答えが、人間の進化の過程であり、テクノロジーが人間と一体化し、透明化した、という解釈はとてと好きであった。
参考文献として挙げられていた「技術の道徳化」「技術の哲学」なども読んでみたいと思う。結構私はこの技術哲学というアプローチにメロメロになってしまったし、仕事内でもこの視点で物事を考えるようになってしまった。
Posted by ブクログ
「やさしさ」=性格…と思い込んでいたが、「気持ちや性格の問題ではない」と分かって、自分が求める「やさしさ」に解決の糸口が見えた。性格の問題ではないなら何かというと、振る舞いや行為の問題。自分の性格を責める必要はないし、行為はいつでも新しく変化させることができる。
身近な大事な人(両親、子どもたち、同僚、友達)のことが大好きだし、優しくしたいと思っているのだが、時にイライラしてしまい、まさに『やさしさがつづかない』状態になってしまう。初対面の人や第三者にはあんなに感じよく振る舞えるのに、何故だろう…と思っていた。別に自分をよく見せたいというわけではないのだが。今回本を読んでみて、その原因がわかった。
そもそも、やさしさの定義とは以下の通りである。
①コントロール権を手放し、相手に委ねること(ソフトな意味での優しさ)
②その結果、起こることの責任は引き受けること(ハードな意味での優しさ)
人は責任が問われないからこそ、他人に優しくできる。無責任でいられる限りでの優しさが存在する。初対面の人や第三者に優しくできるのは、だからなのだ。優しいが続かない。本当の原因は②にある。
疲れていたり、忙しかったり、苛立っていたり、不安だったりと心に余裕がないと、他人をコントロールしたくなってしまうものだからだ。そのためには、自分自身の余裕を作り上げる状況が必要。その余裕とは、①経済面、②時間面、③健康面、こうした当たり前のことがきちんとあるかどうかにもかかっている。精神的余裕を持つには、1日のどこかで、10分でも20分でもいいので、1人になって、スマホを置いて、テレビを消して、何もコントロールされない。自分の時間を体験すること。何もしない時間を過ごすと言うのは、とても贅沢な時間の使い方。外部から切り離された時間を持つことだけでも、自分自身をリセットして、明日につなげるための余裕を育むことになる。余裕の力を回復されることが、すごく大事。
なぜ、マインドフルネスがとても重要視されるのか、この点からもよくわかった。そして、日々の「ありがとう」という感謝を忘れず、「あたりまえ」と身近な人にフリーライドしないこと、このことを意識していけば、少しは優しいが続くかな?
Posted by ブクログ
面白かった。このタイトルに惹かれて興味を持った人の多くは、この本を面白いと感じるだろうと思う。
全体的な構成としては、やさしいをつづかせるためのコツを伝えるハウツー本のようなものではなく、やさしいをつづかせるために、そもそもやさしいとはどういうものなのか、そしてそれを取り巻くものは何なのかを、社会学や心理学、哲学といった様々な視点を取り入れながら理解していくものである。その展開の仕方が個人的に非常に興味深かった。
簡潔で直接的なアドバイスを求めている人には適していないかもしれないが、自己理解を目的としているのであれば非常に参考となる1冊だと感じる。