稲垣諭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった。このタイトルに惹かれて興味を持った人の多くは、この本を面白いと感じるだろうと思う。
全体的な構成としては、やさしいをつづかせるためのコツを伝えるハウツー本のようなものではなく、やさしいをつづかせるために、そもそもやさしいとはどういうものなのか、そしてそれを取り巻くものは何なのかを、社会学や心理学、哲学といった様々な視点を取り入れながら理解していくものである。その展開の仕方が個人的に非常に興味深かった。
簡潔で直接的なアドバイスを求めている人には適していないかもしれないが、自己理解を目的としているのであれば非常に参考となる1冊だと感じる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ哲学研究者による
「やさしい」について考え、どうしてやさしさがつづかないかを哲学した書籍。
哲学の本は読みづらく分かりにくい本が多いが、読みやすいし、分かりやすい。
やさしさの語源の中には「痩せる」、も含まれていて、この2つの関係性についても考察。
災害時などの緊急事態や落とし物を届ける、などの突発的な場面ではやさしさを提供する事が難しくはないが、なぜ実社会で親しい人に対しては難しいのか?
やさしさの本での定義が
①コントロール権を手放し相手にゆだねること
②その結果起きることの責任は引き受けること
であり、①だけではやさしさは足りない。
また、悪意については
たとえ自分が -
Posted by ブクログ
そもそも「やさしい」は続かないもの、と分かっただけで何かほっとできた気がする。
やさしいとは
①コントロール権を手放し、相手に委ねること。
②その結果、起こることの責任は引き受けること。
振り返ると、この「コントロール権」をとにかく手放せていないのが自分だと思った。
コントロール権を手放せる「共同的分かち合い」の人間関係を築けていないのかも。
コントロールについて、もっと深く知りたいと思ったり。
以下メモ
・やさしいがつづかないと悩むような場面にあなたが出くわしたとき、ぜひ次のように考えるクセをつけてみてください。
「ああ、私は今この相手に自分のコントロール権を手渡せないのだな」
「私 -
Posted by ブクログ
・「優しいね」と言われる全ての人へ
〇〇くんって、優しいよね。といつも周りの人に形容される。自分は優しくしているつもりなんてないのに。
他者からの評価と自己認知のズレにモヤモヤしてしまう私のような人、他にもいるんじゃないだろうか?
そんな人にぜひ読んでほしい。
少なくとも自分は、本書の「優しさ」定義からすると優しくないのがわかって、スッキリした。
>>>
やさしいというのは、あなたがもつコントロールの権利を手放し、委ねたことの責任を引き受けることである
>>>本書p61
優しさ、ベリーハードすぎる。
私は優柔不断なので、決定権を相手に委ねる -
Posted by ブクログ
少子高齢化、社会保障費、資源の枯渇問題、温暖化などの環境問題、、
待ったなしに次々と襲いかかる問題から来る不安な未来に対して
「まあ、50億年も経てば太陽の寿命は来るし、数億年経てば地表上の動物たちもほとんど生き残れないし、私たち人類が見据えられる未来なんて十数年〜精々100年先でしょ。」と気持ちをラクにさせてくれる本。
サスティナビリティという持続可能性に疑問を抱き、他方でそのサスティナビリティを達成する使命感を背負った現代人に対してその緊張感を緩めようという著者の狙い。
平和主義もヴィーガンの語る生命主義も肩肘張り過ぎだと。仏教的に生命への執着心を解いて世界を見つめ直してみようというユーモ