稲垣諭のレビュー一覧
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現代の思想がまるっと学べる本だと思った。
最も印象的だったのは、「出来損ない」「ポンコツ」など本来機械を形容する言葉を人間に使うようになったとき、人間は道具の側になるということ。
これは日常で本当に痛感してきた。私たちは生産性や効率でしか人を評価できなくなってる気がしていた。Posted by ブクログ -
非暴力の社会になっているはずなのに、ますます暴力的になってしまう世の中。スマートでどんどん効率的になっているのに、人々は幸福になるどころか、システムの道具となってゆく。悲観的になりすぎないように現状に対して懐疑的であることは大切だと思った。Posted by ブクログ
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哲学について知るのは好きだけども、絶望という点について考えたことはなかった。絶望とは暗いイメージがあるが、わたしたちが感じていなかっただけですでに絶望派始まっていて、それは世界の流れの一部でしかない。ニーチェ、マックス・ウェーバー、デリダ、コジェーヴなど経済哲学者を知るきっかけにもなった。Posted by ブクログ
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絶滅が救いであるという視点は興味深かったし、共感するのだが、それがほとんど哲学的な論証を与えられていない単なる主観でしかなかったのは残念だった。また、論が粗雑で危うい点も多々見られた。例えば、自己家畜化という生物学的な進化の方向を無批判に文明の向かうべき道かのように描いてしまっているところなど。Posted by ブクログ
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50 57 61ポスト太陽的思考
64 身体なしの思考
74 ケアする機械
114 アンダース
183 絶対的寛容
219
224 自然の幻想☆
242
257 自己家畜化
263
266
270 女性イメージが好まれる
288 コジェーヴ
300 アウシュヴィッツ
318 345 村上春樹
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