稲垣諭のレビュー一覧

  • 絶滅へようこそ
    ひっさびさに圧倒的に面白い一冊に出会った感覚。
    衝撃的な面白さ。
    ジワジワ、何十年も、ちょっとずつ熱狂的なファンが増えていくんだろうなという感じの本。
    コロナ上位互換、みたいなのが来る度に、戦争危機が訪れる度に、人類絶滅が近づく度に、読まれる本なんだろうなと。
    圧倒的情報量なのに、どこか風船のような...続きを読む
  • 絶滅へようこそ
    現代の思想がまるっと学べる本だと思った。

    最も印象的だったのは、「出来損ない」「ポンコツ」など本来機械を形容する言葉を人間に使うようになったとき、人間は道具の側になるということ。

    これは日常で本当に痛感してきた。私たちは生産性や効率でしか人を評価できなくなってる気がしていた。
  • 絶滅へようこそ
    少子高齢化、社会保障費、資源の枯渇問題、温暖化などの環境問題、、
    待ったなしに次々と襲いかかる問題から来る不安な未来に対して
    「まあ、50億年も経てば太陽の寿命は来るし、数億年経てば地表上の動物たちもほとんど生き残れないし、私たち人類が見据えられる未来なんて十数年〜精々100年先でしょ。」と気持ちを...続きを読む
  • 絶滅へようこそ
    ここ数年で読んだ本の中で一番面白かったかもしれません。

    各ページの参考本、参考資料も順次読みたいと思います。
  • 絶滅へようこそ
    現実にある人類の諸課題に対し、現実の中からまともに向き合ってしまうのではなく、様々な視点拡張の試みで捉え方・考え方を変えることで苦しみの緩和や別の解法への糸口を探るといった筋の話だった。

    テーマは12あり、下記のようなもの。
    ・太陽の終わりに伴う生命の流れえぬ絶滅
    ・機械、道具による人工的な環境の...続きを読む
  • 絶滅へようこそ
    非暴力の社会になっているはずなのに、ますます暴力的になってしまう世の中。スマートでどんどん効率的になっているのに、人々は幸福になるどころか、システムの道具となってゆく。悲観的になりすぎないように現状に対して懐疑的であることは大切だと思った。
  • 絶滅へようこそ
    哲学について知るのは好きだけども、絶望という点について考えたことはなかった。絶望とは暗いイメージがあるが、わたしたちが感じていなかっただけですでに絶望派始まっていて、それは世界の流れの一部でしかない。ニーチェ、マックス・ウェーバー、デリダ、コジェーヴなど経済哲学者を知るきっかけにもなった。
  • 絶滅へようこそ
    絶滅が救いであるという視点は興味深かったし、共感するのだが、それがほとんど哲学的な論証を与えられていない単なる主観でしかなかったのは残念だった。また、論が粗雑で危うい点も多々見られた。例えば、自己家畜化という生物学的な進化の方向を無批判に文明の向かうべき道かのように描いてしまっているところなど。
  • 絶滅へようこそ
    50 57 61ポスト太陽的思考
    64 身体なしの思考
    74 ケアする機械
    114 アンダース
    183 絶対的寛容
    219
    224 自然の幻想☆
    242
    257 自己家畜化
    263
    266
    270 女性イメージが好まれる
    288 コジェーヴ
    300 アウシュヴィッツ
    318 345 村上春樹