稲垣諭のレビュー一覧

  • やさしいがつづかない

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    自分のことを人に優しいと思っている人、今までは優しく出来ていたのに出来なくなった人に読んでほしい良書◎

    大学教授ということもあり、論文っぽさを若干匂わせる雰囲気で読みにくいという方もいるかもしれませんが、段々と慣れてきます。

    自分自身、優しい人と言われることが多く、優しいって一体なんだ?と思い、この本を取りました。

    ネタバレは避けますが、優しいが定義化されており、個人的には納得感があります。優しい人、優しくない人、優しくあるための"余裕"の大切さ、非常に面白かったです。

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    2025年12月12日
  • やさしいがつづかない

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    とても分かりやすく"やさしい"について説明してくれていた。やさしくなれないとき、やさしくしたいとに、今一度自分の内心や状況を冷静に確認したいと思った。
    コントロール権を手放し、相手に委ね、その結果起きたことの責任を取る。私がしたい子育ては全部これかもしれない。

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    2025年11月01日
  • 「くぐり抜け」の哲学

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    ネタバレ

    くらげを取っ掛かりに、セクシャルティを分析することで効率化されゲーム化され、そして分断された現代のコミュニケートを再度構築する方法を探る本。途中まではあまり納得できず(特にくらげに女性性を見出している部分)読み進めづらかったが、終盤にかけての現在の男性性の問題点の考察は非常に鋭いなあと感じた。
    男性の視点から男性性の問題点を考察した本は今の男性にこそ読まれるべき本。

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    2025年10月14日
  • やさしいがつづかない

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    「やさしい」という抽象的なことを哲学でかみ砕いてくれる本。冒頭を読んだときは難しそうで読むのをやめようかと思ってしまったけど、意外としっくりくる表現が多く、あっという間に読み切ってしまった。

    以下、印象に残ったこと。
    ・やさしいとは、自分がコントロールするという権利を手放し、相手に委ねること
    ・やさしくするには「余裕」が必要。
     ①経済面
     ②時間面
     ③健康面
    ・だからやさしくするということは難しい。そんなときはまず自分自身にやさしくしてあげてほしい。

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    2025年09月19日
  • やさしいがつづかない

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    タイトルに惹かれ購読。
    やさしくなろうと思っているのに、どうしてそれが 続けられないのか、自分の性格に難があるのだろうか、と悩むこともあったが「やさしさは続かないものだ」という主張に救われた。

    やさしいとは自分のコントロール権を手放し相手に委ねること、またその結果についても責任を負うこと。
    そう考えると、確かにやさしいを続けることは難しいことと思えてくる。

    人にやさしくなれないとき、自分の性格を責めるのではなく、
    自分が相手をコントロールしようとしていないか、自分の置かれている環境はどうか、俯瞰して見つめ直すようにしたい。

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    2025年09月17日
  • やさしいがつづかない

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    そもそも「やさしい」は続かないもの、と分かっただけで何かほっとできた気がする。

    やさしいとは
    ①コントロール権を手放し、相手に委ねること。
    ②その結果、起こることの責任は引き受けること。

    振り返ると、この「コントロール権」をとにかく手放せていないのが自分だと思った。
    コントロール権を手放せる「共同的分かち合い」の人間関係を築けていないのかも。
    コントロールについて、もっと深く知りたいと思ったり。


    以下メモ
    ・やさしいがつづかないと悩むような場面にあなたが出くわしたとき、ぜひ次のように考えるクセをつけてみてください。
    「ああ、私は今この相手に自分のコントロール権を手渡せないのだな」
    「私

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    2025年08月31日
  • やさしいがつづかない

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    ・「優しいね」と言われる全ての人へ

    〇〇くんって、優しいよね。といつも周りの人に形容される。自分は優しくしているつもりなんてないのに。

    他者からの評価と自己認知のズレにモヤモヤしてしまう私のような人、他にもいるんじゃないだろうか?

    そんな人にぜひ読んでほしい。

    少なくとも自分は、本書の「優しさ」定義からすると優しくないのがわかって、スッキリした。

    >>>

    やさしいというのは、あなたがもつコントロールの権利を手放し、委ねたことの責任を引き受けることである

    >>>本書p61

    優しさ、ベリーハードすぎる。

    私は優柔不断なので、決定権を相手に委ねる

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    2025年08月31日
  • やさしいがつづかない

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    ネタバレ

    分かりやすくやさしい文章で、やさしいが続かないということを記載してくれています。
    人に対して沸き起こってしまう悪意や苛立ち、それが心の中に起こってしまうこと、やさしい気持ちで許せないことについて悩んでいましたが、そういう自分の状態は決して自分の本来の性質のせいではなく、周りの環境や心の余裕などの影響があると言われて、振り返ってみると確かに納得できる部分がありました。やさしくあるために、自分を責めるのではなく、客観的に見つめ直して心にもっと余裕を持てるよう、自分自身に優しくしていきたいとそう思われてくれた本でした。

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    2025年08月31日
  • やさしいがつづかない

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    その場限りの優しさは簡単。
    その行動の結果、どんな事態になろうとも責任を引き受けるのは難しい。
    私はそこで躊躇してしまうんだなぁと、言語化されたことではっきり自覚できた。

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    2025年08月25日
  • やさしいがつづかない

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    ことの軽重問わず、人生で一度でも「やさしいがつづかない」と思ったことがあるなら、ぜひ読んで欲しい。ゆっくり読んでも2〜3時間で読み終わるので、気軽に手に取って欲しい本。

    哲学研究者である著者が、やさしいとは何か、なぜ続かないのかを、哲学者たちの言葉を借りつつ、易しい文章で語っている。

    理論立てて丁寧に解説しているのに、冷たい印象はなく、そっと寄り添って語りかけてくれる印象があった。明白な特効薬やパンチの効いたワードはなくても、ゆっくり、わたしの中で絡まっていた行動や気持ちに名前をつけて解いてくれた。本当に出会えて良かったと思う。

    小難しいことはなく、伝わるように言葉を尽くしてくれているよ

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    2025年08月14日
  • 絶滅へようこそ

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    ひっさびさに圧倒的に面白い一冊に出会った感覚。
    衝撃的な面白さ。
    ジワジワ、何十年も、ちょっとずつ熱狂的なファンが増えていくんだろうなという感じの本。
    コロナ上位互換、みたいなのが来る度に、戦争危機が訪れる度に、人類絶滅が近づく度に、読まれる本なんだろうなと。
    圧倒的情報量なのに、どこか風船のような軽さがある文章。暗い内容なはずなのに、どこか神秘的なそこはかとなく湧き上がるエネルギーが見え隠れする一冊。
    読んでよかった。出会えてよかった。心からそう思える一冊。

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    2023年04月26日
  • 絶滅へようこそ

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    少子高齢化、社会保障費、資源の枯渇問題、温暖化などの環境問題、、
    待ったなしに次々と襲いかかる問題から来る不安な未来に対して
    「まあ、50億年も経てば太陽の寿命は来るし、数億年経てば地表上の動物たちもほとんど生き残れないし、私たち人類が見据えられる未来なんて十数年〜精々100年先でしょ。」と気持ちをラクにさせてくれる本。
    サスティナビリティという持続可能性に疑問を抱き、他方でそのサスティナビリティを達成する使命感を背負った現代人に対してその緊張感を緩めようという著者の狙い。
    平和主義もヴィーガンの語る生命主義も肩肘張り過ぎだと。仏教的に生命への執着心を解いて世界を見つめ直してみようというユーモ

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    2022年05月29日
  • 絶滅へようこそ

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    ここ数年で読んだ本の中で一番面白かったかもしれません。

    各ページの参考本、参考資料も順次読みたいと思います。

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    2022年04月29日
  • やさしいがつづかない

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    ネタバレ

    やさしい=痩せるが語源、とは恥ずかしながら初めて知った。自分を痩せさせて、すり減らして与えるのがやさしいの語源であるということ。

    やさしいがいかに続けることが困難であるか、困難である理由について詳しく書かれている本書であるが、読んだこと自体は後悔は全く無いものの、
    個人的にはほう……!!!それは知らなかった!!!はひとつも無かったかな。
    自分で自然と気づいてしまってた、
    睡眠/食欲(性欲)/お金 が満足とはいかないまでも、不満が無ければ大抵のことは経験値で優しくなれるということ。
    本当にこれなんだよな~とは改めて思った。

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    2025年11月17日
  • やさしいがつづかない

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    ネタバレ

    やさしさをつづけることがなぜ困難なのかを、「やさしさ」を定義しそれがつづかないとはどういうことなのかを論理的に紐解いた本。自身が人にやさしくできないとき、「今私はこの人のコントロール権が自分にあるべきだと考えている、コントロールをしようとしている」と客観的に認知するだけでも、少し己の行動を変えることができそうな気がする。

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    2025年11月17日
  • やさしいがつづかない

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    「優しい」は元々「痩さしい」であり、アンパンマンのように身体や心を犠牲にしていくもの。
    つまり、一定程度のキャパ以上は優しくできないのが普通
    また、それはちゃんと食べれてるか、寝てるか、健康か、悩みはないか、など自身の状態によって大きく左右される。
    見知らぬ人へ優しくできるのは責任がないから。優しくした結果伴う責任のことを考えると、なかなかやさしくできない(親身に相談に乗って助言した結果、選んだ道がよくなかった等)
    やさしさとは自分のコントロール権を委ねることであり、逆に怒りとはコントロール権を奪うこと
    どんな事象でも、コントロールという視点を持つと、客観的に見れて、怒りが収まったりする

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    2025年11月23日
  • やさしいがつづかない

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    やさしいの「や」はやせるの「や」だそうです。人に優しくするには痩せちゃうぐらい大変だということみたいです。他にも人に優しくするには経済的であったり 時間的であったり 健康面(身体的)に余裕がないとできないということですが その通りだなと思います。最後に 悪意についても書いてあったので なるほどと思いました。

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    2025年10月13日
  • やさしいがつづかない

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    読みやすい哲学書だ。
    何をもって哲学というかは、正直わからない。ただ、やさしさというものを解像度高く見つめ、それを万人に共通して理解できる形にしたことに価値がある。
    まず、コントロールを手放し、その責任を取る、という定義に同感した。教育者がもつ愛情は、まさにこれだと思う。学校は失敗をする場である、と言われることもある。
    この失敗は、教師が子どもにコントロール権を委ねているから起こるのだ。そして、その失敗に対して適切な指導を行う。これもまた教育である。
    この後者を忘れているのが現代社会ではなかろうか。親、教師、上司、いずれも教育を担う存在だ。この人たちがどれだけの覚悟を持って責任を取っているだろ

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    2025年09月22日
  • やさしいがつづかない

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    優しさを言語化する画期的な本だと思いました。
    優しいとは①コントロール権を手放し相手に委ねること、②その結果、起こることの責任は引き受けることこの①と②を満たすこと。
    また、優しいには余裕が必要。経済面、時間面、健康面の余裕が必要。

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    2025年09月07日
  • やさしいがつづかない

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    やさしいは継続できないものと解き、やさしく接するとは相手にコントロール権を渡すこと。
     
    優しいの語源が痩せるから来ていることや、やさしいの裏に妬みや恨みもコントロールする必要があること。

    やさしいがつつがないより、続けることが難しい上で、自分がどうあることが大切か、わかりやすく教えてもらった。

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    2025年08月15日