絶滅へようこそ

絶滅へようこそ

1,980円 (税込)

9pt

4.1

「そろそろ滅びるそこのあなたへ」
成田悠輔[イェール大学助教授、半熟仮想株式会社代表取締役]
「機械の僕(しもべ)のように、家畜のように暮らしたっていいじゃないか。
だってもう、“人間"は終わっているんだから」
磯野真穂[人類学者]、推薦!

完新世絶滅期(Holocene extinction)、あるいは、第六次の大絶滅期に
私たちがなすべきこととは? 全人類に問う「生の哲学」。

【すべてが「終わった」状態から考えるとすると、何が見えてくるだろうか】
人間の視点を越えた視座、億年単位の宇宙を問題とする
(当然すでに人類などというものもいない)、ある種「至高的な空間」から、
「絶滅」を考えたとき見えてくるものとは。
荒川修作の思想を系譜する気鋭の哲学者が「総合知としての哲学」を武器に、
人類の未来を探究する。

【目次】
手引きのようなもの――視野を途方もなく拡張する
1 絶滅へようこそ
2 「まだ始まっていない」と「もう終わっている」の隙間を生きてみる
3 機械のやさしさ
4 食べられたい欲望
5 神はまだ必要なのだろうか
6 人間はツルツルになっていく
7 苦しめば報われるのか?
8 大人しい人間と裁きたい人間
9 暴力と寛容
10 風景なきiPhoneは空虚で、iPhoneなき風景は盲目である
11 自己家畜化とどう向き合うか
12 歴史の終わりとは何だったのか?(過去からの終わり1)
13 村上春樹とピンボール・マシーン(過去からの終わり2)
終わりが始まるまでに――人間の行方

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絶滅へようこそ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ひっさびさに圧倒的に面白い一冊に出会った感覚。
    衝撃的な面白さ。
    ジワジワ、何十年も、ちょっとずつ熱狂的なファンが増えていくんだろうなという感じの本。
    コロナ上位互換、みたいなのが来る度に、戦争危機が訪れる度に、人類絶滅が近づく度に、読まれる本なんだろうなと。
    圧倒的情報量なのに、どこか風船のような

    0
    2023年04月26日

    Posted by ブクログ

    少子高齢化、社会保障費、資源の枯渇問題、温暖化などの環境問題、、
    待ったなしに次々と襲いかかる問題から来る不安な未来に対して
    「まあ、50億年も経てば太陽の寿命は来るし、数億年経てば地表上の動物たちもほとんど生き残れないし、私たち人類が見据えられる未来なんて十数年〜精々100年先でしょ。」と気持ちを

    0
    2022年05月29日

    Posted by ブクログ

    ここ数年で読んだ本の中で一番面白かったかもしれません。

    各ページの参考本、参考資料も順次読みたいと思います。

    0
    2022年04月29日

    Posted by ブクログ

    現実にある人類の諸課題に対し、現実の中からまともに向き合ってしまうのではなく、様々な視点拡張の試みで捉え方・考え方を変えることで苦しみの緩和や別の解法への糸口を探るといった筋の話だった。

    テーマは12あり、下記のようなもの。
    ・太陽の終わりに伴う生命の流れえぬ絶滅
    ・機械、道具による人工的な環境の

    0
    2023年10月17日

    Posted by ブクログ

    非暴力の社会になっているはずなのに、ますます暴力的になってしまう世の中。スマートでどんどん効率的になっているのに、人々は幸福になるどころか、システムの道具となってゆく。悲観的になりすぎないように現状に対して懐疑的であることは大切だと思った。

    0
    2022年10月10日

    Posted by ブクログ

    哲学について知るのは好きだけども、絶望という点について考えたことはなかった。絶望とは暗いイメージがあるが、わたしたちが感じていなかっただけですでに絶望派始まっていて、それは世界の流れの一部でしかない。ニーチェ、マックス・ウェーバー、デリダ、コジェーヴなど経済哲学者を知るきっかけにもなった。

    0
    2022年09月30日

    Posted by ブクログ

    絶滅が救いであるという視点は興味深かったし、共感するのだが、それがほとんど哲学的な論証を与えられていない単なる主観でしかなかったのは残念だった。また、論が粗雑で危うい点も多々見られた。例えば、自己家畜化という生物学的な進化の方向を無批判に文明の向かうべき道かのように描いてしまっているところなど。

    0
    2024年04月03日

    Posted by ブクログ

    50 57 61ポスト太陽的思考
    64 身体なしの思考
    74 ケアする機械
    114 アンダース
    183 絶対的寛容
    219
    224 自然の幻想☆
    242
    257 自己家畜化
    263
    266
    270 女性イメージが好まれる
    288 コジェーヴ
    300 アウシュヴィッツ
    318 345 村上春樹

    0
    2023年11月30日

絶滅へようこそ の詳細情報

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