須原一秀の作品一覧
「須原一秀」の「自死という生き方 覚悟して逝った哲学者」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「須原一秀」の「自死という生き方 覚悟して逝った哲学者」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
自死という生き方―覚悟して逝った哲学者を読みました。テーマだけに感想を書くのも躊躇してしまう。著者は自死の普遍化という難しい問題に取り組んだが、私はこの問題に幾ばくか意見できるほど成熟していない。分かったようなふうな意見しか言えない気がするのである。あえて言えば、メメント・モリ(自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな)を私は忘れてはいけないと考えている。
私は以上のようなことを三人称の立場で客観的に主張してるのではなく、一人称の立場に立って主張しているのである。そのことを読者は重々考慮しながら受け取っていただきたい。 (P105)
覚悟の書である。
Posted by ブクログ
自死は一般化/普遍化するのだろうか
自らの思想に従い、65歳のときに「哲学的事業」として自ら命を絶った哲学者。というと、センセーショナルな響きがあるが、本書の記述は至って冷静で、誰かさんが総理を辞める時に言った「明鏡止水」の趣すらある。だがかえってそれが説得力、迫力につながっている気がする。
本書を読んでいる間、私自身は違和感とか嫌悪感を全くと言っていいほど感じなかった。それは私も、須原氏までとは行かないにしても「自死の思想」を持っているからだろう。だが本書の中で氏が何度も力説しているように、死については観念的にのみとらえて「わかったつもり」になる危険性が大きい。私も、自身の加齢とともに、