作品一覧

  • 自死という生き方 覚悟して逝った哲学者
    4.1
    1巻1,980円 (税込)
    著者は立命館大学の哲学講師。2006年4月、自死を遂げるが、そこには一冊分の完成原稿が残されていた。自殺の意味と理由、方法、哲学的背景、そして決行日に向けての心理分析と行動録……淡々と描かれる「積極的な死の受容」の記録がここに。 ※2008年に刊行された本書は、「人生観を試される衝撃の書」として話題になりました。 65歳の春。晴朗で健全で、そして平常心で決行されたひとつの自死。 「人生の果実は充分味わった。」そう感じた著者の遺稿『新葉隠 死の積極的受容と消極的受容』に、評論家・浅羽通明氏による解説と御子息による巻末文を加え、『自死という生き方 覚悟して逝った哲学者』と改題して出版したものです。 電子書籍化した本書を読むことで、様々に変容する世の中を生きる我々もまた「老いと死」に向き合えるかも知れません。

ユーザーレビュー

  • 自死という生き方 覚悟して逝った哲学者

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。こんなにポジティブな自死があるのか。いろんな人に読んでほしい内容。
    自分も延命治療してまで生きたくないと思ってるから、著者の主張は容易に受け入れられた。
    10章から読んだら良いと書いてあったので10章から読んだ。

    0
    2022年07月10日
  • 自死という生き方 覚悟して逝った哲学者

    Posted by ブクログ

    自死という生き方―覚悟して逝った哲学者を読みました。テーマだけに感想を書くのも躊躇してしまう。著者は自死の普遍化という難しい問題に取り組んだが、私はこの問題に幾ばくか意見できるほど成熟していない。分かったようなふうな意見しか言えない気がするのである。あえて言えば、メメント・モリ(自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな)を私は忘れてはいけないと考えている。

    私は以上のようなことを三人称の立場で客観的に主張してるのではなく、一人称の立場に立って主張しているのである。そのことを読者は重々考慮しながら受け取っていただきたい。 (P105)

    覚悟の書である。

    0
    2011年05月12日
  • 自死という生き方 覚悟して逝った哲学者

    Posted by ブクログ

    生きるとは死ぬこと。
    死ぬということは生きること。
    やっと納得した人生のクリエイティブ論。
    どうしてもっと話題にならないのか。
    何を恐れているのか。

    0
    2009年10月04日
  • 自死という生き方 覚悟して逝った哲学者

    Posted by ブクログ

    自死は一般化/普遍化するのだろうか

    自らの思想に従い、65歳のときに「哲学的事業」として自ら命を絶った哲学者。というと、センセーショナルな響きがあるが、本書の記述は至って冷静で、誰かさんが総理を辞める時に言った「明鏡止水」の趣すらある。だがかえってそれが説得力、迫力につながっている気がする。

    本書を読んでいる間、私自身は違和感とか嫌悪感を全くと言っていいほど感じなかった。それは私も、須原氏までとは行かないにしても「自死の思想」を持っているからだろう。だが本書の中で氏が何度も力説しているように、死については観念的にのみとらえて「わかったつもり」になる危険性が大きい。私も、自身の加齢とともに、

    0
    2009年10月04日
  • 自死という生き方 覚悟して逝った哲学者

    Posted by ブクログ

    非常に考えさせられ続ける一冊。
    ずっと気持ち悪さが残る感覚。
    ある程度若いうちに読んでおくことをご推奨。

    0
    2022年07月25日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!