もといもの作品一覧
「もといも」の「雨の皇子と花の贄」「Trifle by 花とゆめ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「もといも」の「雨の皇子と花の贄」「Trifle by 花とゆめ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
主人公が頑張るだけの話ではない
SNSで一話のお試しが流れてきたわけですが、まずもうザーフィラちゃんが可愛すぎる。11歳にして王位を継ぐことになって子供ながらに一生懸命王様業をしているが当然周囲の大人は侮るしお飾りにしようとする。王道の設定の中、ビジネス不仲を見せる叔父カップルと主人公の微笑ましさが癒しとなり、これはこの二人の後押しを受けながら立派な王様になる話か。
と、思いきや。
大人を(しかも海千山千の老獪さをも持つ爺やら小憎らしいお嬢やら)一刀両断する様は、発想は優しい子供の葛藤からだが、受け継がれた王の資質と子供ながら鍛えられたであろう為政者たる努力をいかんなく発揮し、本当にこの子11歳!?な迫力は清々しさが半端ない
龍の花嫁(=生贄)だった少女・よひら。自分の体に災厄の龍の鱗を植え付けた司祭に一矢報いるために龍と心中しようとするが、すんでのところで慈雨という青年に助けられる。
よひらが司祭に言い放った「ごきげんよう クソッタレ!」という丁寧語と汚い言葉が並んだセリフがすごくインパクトがありました。
上述のセリフも、慈雨に心情を吐露したセリフも、よひらのこれまでの壮絶な10年が窺い知れます。
──と、大体の物語だったら、よひらが慈雨に助けられてハッピーエンドといったところでしょう。
ですが、この物語のすごいと思ったところは、むしろその後の方が大変そうな物語というところ。
慈雨の正体や、よひらのその後の運命