作品一覧

ユーザーレビュー

  • 啓蒙思想2.0〔新版〕 政治・経済・生活を正気に戻すために

    Posted by ブクログ

    非常に示唆深かった。
    啓蒙思想の限界を指摘した上で、集団と時間を使ったバージョンアップを意図した著書だと理解したが、私は特に前半を興味深く読んだ。
    近年日本では左翼的・リベラル的な思想や運動の価値が問われていると感じている。じっさい、多くの左翼的な主張は非現実的な理想論であることがおおく、どちらかというと左翼に同情的なわたしもうんざりすることが正直多いと感じている。
    本書は左翼の衰退について主に問題としているが、私にとって、本書は、「じゃあ保守・右翼ばかりの社会でいいのか」ということを考えさせてくれた本だ。あきらかにそうではないだろう。断続的に左翼的・理想主義的・共和的思想は大きな変革をもたら

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    2026年08月14日
  • 啓蒙思想2.0〔新版〕 政治・経済・生活を正気に戻すために

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本書の中心的なテーマは、政治における右派(保守派)と左派(改革派)の根本的な非対称性
     進歩的な社会変革は、複雑で達成しがたく、妥協、信頼、集団行動が求められ、膨大な量の「頭」を使わなければならない。それに対し、右派の運動は、直感的で感情に訴える方法で形成することができる。例えば、税金に関する政策に対して「皆さんが苦労して稼いだお金を政府は奪うんです!」といった直感的に誰もがイメージできる言説で大衆の賛同を得るような運動をイメージすればわかりやすいかもしれない。

     本書は人間の脳がいかに合理的な思考を行うのが難しく時間がかかるか、従来の社会改革が人間の理性を過大評価してきたかを述べ、私たちの

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    2024年12月06日
  • 反逆の神話〔新版〕 「反体制」はカネになる

    Posted by ブクログ

    結構な量の論述。
    カウンターカルチャーの表面的な批判では決してなく、未来に対する理想を抱き、前向きかつプラグマティックに論を展開していく。
    消費主義がカウンターカルチャーが生み出した側面である個性化や競争性を内包しつつ、現代まで大きく肥大してきたという隠された面にメスを入れるあたり頷かされた。
    もちろん、カウンターカルチャーの文化左翼的活動がもたらした正の影響は否定し得ないし、自分が摂取してきた芸術を真っ向から否定する気はないが、この社会という枠組みの中でどのように個人性や自由を追求していくのか、その終わりのなさそうな永遠のテーマに、僅かながら思考する時間を作れて感謝感激雨嵐です。

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    2024年09月20日
  • 反逆の神話〔新版〕 「反体制」はカネになる

    Posted by ブクログ

    自分は基本的にはルールを守る人間で、体制というシステムそのものに反抗を持つことはなかった。そんな自分でもこの本を読んでいるうちにうぎゃ~と痛いとこを突かれた気持ちになった。幼いころからジブリやガンダムやその他沢山の物語に触れてきたことによって、カウンターカルチャー賛美の価値観がいつの間にか自分に育っていたのだ。
    この本はどちらかというと実際的なことに重心を置いて書かれているので(あたりまえだ)、作品そのものの価値にはあまり触れていないが、解説でそのあたりを拾ってくれているのでいつもは早川のSFを読んでいる人もある意味救われる・・・のかもしない

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    2022年01月16日
  • 反逆の神話〔新版〕 「反体制」はカネになる

    Posted by ブクログ

    「反体制はカネになる」との副題は挑発的だが、本書のキモはそこ(だけ)ではない。カウンターカルチャー(左派)の目指す理想と実現のための手段が乖離していることで、理想が実現しないばかりか現実的な改善からも遠ざかっている点が繰り返し力説される。著者はその原因としてナチによる大衆動員のトラウマを指摘する。個人を解放し自主性を発揮させればあらゆる抑圧がなくなりユートピアが到来するというわけだが、確かに抽象的空論(例えば渋滞問題に対して信号や標識を撤去し運転者がアイコンタクトで道を譲ることが提案されるような)が行き過ぎたことで、現在のアメリカの分断を生んでしまったとも言えるだろう。その意味で本書の警告はす

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    2026年01月14日

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