大川内直子の作品一覧
「大川内直子」の「アイデア資本主義」「世界のビジネスエリートが身につける教養 文化人類学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「大川内直子」の「アイデア資本主義」「世界のビジネスエリートが身につける教養 文化人類学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
ビジネスパーソン向け文化人類学入門書の決定版といって過言ではない。
本書の特長は二つ。
ひとつ目は、あくまでビジネスパーソンの視点に立ち話を進めている点。「文化人類学とはなんぞや」みたいな高い位置から話されている感じが一切しない。
ふたつ目は、筆者の丁寧で分かりやすい説明だ。噛み砕いて説明するが、単純化しすぎたりしないよう注意を払っているのが伝わってくる。
個人的には、「問う力が必要」「ネガティブケイパビリティを大切にすること」が特に印象的。またこの二つはセットで保持しなければならないと思う。問いを立て、一旦正解らしきものを導出する。ただしそれは真理ではないから、「分からなさ」は保持し続ける。そのうえで、問いも正解らしきものも、常にブラッシュアップし続ける。
このサイクルが大切なのだと思う。
特にこれからは外部環境の変化が激しい時代だから、いつまでもひとつの「正解」に固執し続けるとあっという間に時代遅れになりそう。
重要な視点と気づきを得られた。人に薦めたい一冊。
Posted by ブクログ
タイトルは売れ行きを狙ったものだが、中身は文化人類学という学問を一般の人でも理解できるようによく整理された本。「遠くのものを近く見る」「近くのものを遠く見る」の2点で整理し、特に前者については文化人類学が発展してきた歴史を順序だって、進化主義・文化相対主義・機能主義・構造主義・解釈主義を具体事例とともに説明。後者はこれら文化人類学で使われるレンズを自分の身の回りの「あたりまえ」に適用し、自分を相対化する手助けをすることを解説。
最近デザインの勉強でも文化人類学という言葉に触れることはあるが、文化人類学特有のフィールドワーク(参与観察)から波及した分野はデザインだけでなく、多々目にする。文化人類学を身近にする最初の1冊としてはとても良い本でした。
Posted by ブクログ
資本主義について、歴史も含め分かりやすく整理・検討し、新たな視点を提示してくれる一冊。
著者は資本主義を「個々人の『将来のより多い富のために、現在の消費を抑制し投資しようとする心的傾向』から生じる経済行為の総合的な表出である」と定義する。
特に、「資本主義は個々人のミクロな振る舞いの総合的な表出」として、文化人類学的視点からアプローチしている点が大変刺激的。
そして第一部では、空間・時間・生産=消費という、三つの次元における伝統的なフロンティアがほぼなくなったことを示す。
第二部では、フロンティア消滅がインポリューション(内へ向かう発展)に転換していく様を整理した。
その後、伝統的フロンティアの消滅、資本のコモディティ化(カネ余り)、分かりにくい世界がアイデア資本主義の到来に結びつく。そしてアイデア資本主義の事例を示しつつ、その可能性や未来への希望を示す。
最後に、著者の資本主義の定義である「個々人の『将来のより多い富のために、現在の消費を抑制し投資しようとする心的傾向』から生じる経済行為の総合的な表出である」が効いてくる、一本に繋がってくる。
ビジネスパーソンや資本主義を考える全ての人に、まず足がかりとして読んでほしい名著。ぜひ。