作品一覧

  • サラ金の歴史 消費者金融と日本社会
    4.4
    1巻1,078円 (税込)
    個人への少額の融資を行ってきたサラ金や消費者金融は、多くのテレビCMや屋外看板で広く知られる。戦前の素人高利貸から質屋、団地金融などを経て変化した業界は、経済成長や金融技術の革新で躍進した。だが、バブル崩壊後、多重債務者や苛烈な取り立てによる社会問題化に追い詰められていく。本書は、この一世紀に及ぶ軌跡を追う。家計やジェンダーなど多様な視点から、知られざる日本経済史を描く意欲作。
  • POSSE vol.48 特集「ジェネレーション・レフトの衝撃」
    -
    48~56巻1,540円 (税込)
    世界ではミレニアル世代やZ世代の若者たちが、資本主義に対して抗議の声をあげはじめた。彼/彼女らは「システムチェンジ」を掲げ未来に向かって歩みはじめている。一方で日本では若者の左傾化というよりは「保守化」の傾向が強いと言われている。しかし資本主義の行き詰まりのなかで、ジェネレーション・レフトへとつながる可能性は、ここ日本においても確実に芽生えつつある。本特集ではZ世代の若者たちの社会運動から、その可能性を探っていく。 【目次】 ◆特集「ジェネレーション・レフトの衝撃」 ジェネレーション・レフトになるために 斎藤幸平 「生理×社会問題」で資本主義と闘う 谷口歩実×福井みのり×塩野美里 気候正義を求めて闘うZ世代 山下颯太×北村達哉×郡さやか 多国籍労働組合で見た「ジェネレーション・レフト」たちの背景 松本瑞穂×リティカ・シン×ジョー・プラマー×オレン・フランクハム 社会を根本から変えるような運動がしたい 山本健太朗×岩本菜々×田所真理子ジェイ 素朴世代論を超える世代 萩田翔太郎 日本における「ジェネレーション・レフト」の可能性を探る 渡辺寛人(POSSE事務局長・本誌編集長) ポピュリズムに抗するZ世代の「労働運動」戦略 今野晴貴(POSSE代表) その他記事多数掲載。 【著者】 POSSE編集部 『POSSE』は日本で唯一の若者による労働問題総合誌として、2008年9月に創刊しました。NPO法人POSSEのスタッフが中心となり制作。労働・貧困問題をテーマに、現状、政策から文化までを論じています。 斎藤幸平 大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』・堀之内出版)によって「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。その他の著書に『人新世の「資本論」』(集英社新書)。 今野晴貴 NPO法人POSSE代表。年間5000件以上の労働・生活相談に関わり、労働・福祉政策について研究・提言している。

ユーザーレビュー

  • サラ金の歴史 消費者金融と日本社会

    Posted by ブクログ

    最近消費者金融はどうなっているんだろうと感じていたところに、良い本と出会えた。原点となる個人間金融からの流れと技術的な進化、社会の変化が捉えられていて良い読書だった

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    2025年05月12日
  • サラ金の歴史 消費者金融と日本社会

    Posted by ブクログ

    圧倒的な情報量に読むのにとても時間がかかった。
    読んでいて面白かったし、あとがきに身内の名前とか出してるのぐっとくる。

    0
    2025年05月11日
  • サラ金の歴史 消費者金融と日本社会

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新書大賞2022を受賞した非常に評価の高い一冊。営利企業であるサラ金が貧困者のセイフティネットを代替していた「奇妙な事態」の背景を、サラ金の金融技術の革新、業界に関わる人の視点によって解き明かした本であり、サラ金を切り口に日本近代史を切り拓いた本でもある。幸いな事にサラ金に無縁の人生であったが、飽きる事なく興味深く、また、批判的になりがちなテーマを抑制的に中立的に記述されており冷静に読み進められた。サラ金の陰だけでなく光についてもしっかりと理解できた。最後まで読んで気付かされるのは、サラ金は批判の矢面に立たされたが、その背後にいるのは銀行である。この融資の原資は私たちの預金であり、私たちも無関

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    2025年01月25日
  • サラ金の歴史 消費者金融と日本社会

    Posted by ブクログ

    消費者に対する金融は大手の金融機関は昔は軽視していたので、信用力のない個人は身内などから入用の時は金銭を調達していた。そして戦後、個人間金融からサラリーマンという安定した月給を稼げる人を対象とした金融サービスが登場することになる。

    業者は何を目安に与信を与えたかというと、当時ステータスのあった公団住宅に住んでいるという事実であった。この着眼点は慧眼であると言え、この団地金融から上場企業に勤める会社員、そしてあらゆる層に無担保で貸し付けるサラリーマン金融の発展していく萌芽となっていく。

    サラ金業者が伝統的な金融機関とは別に独自の発展をとげられた理由は、外資規制と政府が企業融資を重視したため従

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    2024年02月29日
  • サラ金の歴史 消費者金融と日本社会

    Posted by ブクログ

    プロミスやアイフル、レイクなど、普段何処かで見聞きする所謂サラリーマン金融業者。そのルーツや盛衰について、貸す側、借りる側の両面を、戦前から現代までを整理、解説した良書。

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    2024年01月28日

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