作品一覧

  • 関係人口の社会学-人口減少時代の地域再生
    4.3
    1巻2,999円 (税込)
    住む人が減ったら、地域は再生できないのか? 『関係人口をつくる』の著者が、関係人口を社会学の見地から定義し、その役割を論じた本邦初の「関係人口の研究書」!各地の事例と新たな理論の枠組みによって関係人口を位置づけ直し、人口減少時代の地域再生の方向性を示す。 「関係人口」とは、「定住人口」(移住)でもなく、「交流人口」(観光)でもない特定の地域に様々なかたちで関わる人々を指す語で、深刻な人口減少が進む地域社会の課題を解決するための新たな地域外の主体として近年脚光を浴びている。本書では、関係人口という新たな主体の存在と、関係人口が地域の再生に果たす役割を明らかにすることで、これからの人口減少時代における地域再生の在り方と、再生に向けた具体的な方法論を示す。新型コロナウイルスの影響を踏まえて今後の地域と関係人口を検討する補論も付しており、地域行政や地域づくりに関わる人必携の書となっている。
  • 関係人口の時代 「観光以上、定住未満」で地域とつながる
    4.5
    1巻1,056円 (税込)
    人口減少が進むなか、政府は地方創生の切り札として、今後、関係人口一千万人の創出を目標に掲げた。関係人口とは、「観光以上、定住未満」で地域とつながる人々を指す。地域間で人材をシェアする考え方が根底にある。関係人口の増加で都市と地方はどのように変わり、個人のライフスタイルにどんな影響があるのか。関係人口研究の第一人者が、全国の事例をもとに、現状と具体的な課題、実践に向けたヒントを示す。
  • 東京再膨張
    -
    1巻330円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●〔対談〕「地方消滅」予測から10年 コロナ後の首都圏回帰 いかに人を動かすか 増田寛也×砂原庸介 ●女性がリードする地方からの人口流出 正規雇用の拡大が課題 天野馨南子 ●問われる日本型雇用と労働観 テレワークは広がるのか 濱口桂一郎 ●〔対談〕上京物語の変遷 住まい・文化・交通をめぐって 岡崎武志×速水健朗 ●人の奪い合いから分かち合いへ 「関係人口」という選択肢 田中輝美 ●「タワマン文学」の旗手に聞く 湾岸のタワマンに住む地方出身者の悲哀 外山 薫 ●アニメはいかに首都と地方を描いたのか ジブリ作品から「聖地巡礼」まで 藤津亮太 ●大地震後も「社会増」、北海道の小さな町の挑戦 宮下悠樹

ユーザーレビュー

  • 関係人口の時代 「観光以上、定住未満」で地域とつながる

    Posted by ブクログ

    新卒で精神を病んでドロップアウトしてから社会復帰しようにもいまいちやる気が起こらないのはずっとそうだった。なぜかというと、お金や地位など外発的モチベーションで成り立つのが仕事だからだ。自分でなくてもいいのである。しかし、この本で紹介している関係人口は観光以上、定住未満でその地域に携わる人を指している。スキルなどなくても、その地域への気持ちさえあれば関わることができるのである。「つながりがない」「存在感がない」「やりたいことがない」を解消する新たなコミュニティデザインについての本で非常に興味深い内容だった。

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    2025年08月30日
  • 関係人口の社会学-人口減少時代の地域再生

    Posted by ブクログ

    本書は、著者が学位論文を基礎にして書籍として整理したという一冊であるという。そういう“生い立ち”を踏まえて「一般読者に読み悪い場合?」と断ってもいるが、別段に「読み悪い」というようには思わなかった。逆に「読み易い」と言って差し支えないと思う。
    「学位論文を基礎に」ということであるから、著者の個人的な興味を含めて“問題意識”が起こる理由というような事、または着目してみたい事が提示され、事案が整理されて行って、それに基づいて観察や分析を試みた幾つかの事例、事例の観察を通じて類型を設定する等の「課題や着目点の一般化」を試みるというような、「解り易い流れ」が確りと存在している。だから「読み易い」という

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    2021年05月14日
  • 関係人口の時代 「観光以上、定住未満」で地域とつながる

    Posted by ブクログ

    9ページ目「関係人口の図解」を見ると、関係人口は

    地域内にルーツがある者(遠居)
    地域内にルーツがある者(近居)
    何らかの関わりがある者(過去の勤務や居住、滞在等)
    行き来する者「風の人」

    に別れる、という。

    自分にとっては2つ目4つ目はなく、1つ目に静岡、3つ目に東京・京都が当てはまる。

    自分に転居願望がある(多分平均より強い)のは、土地土地と関係人口化したい、という気持ちがあるからなのかも知れない。同時に濃密な関係になりたくない、という面も。

    文教堂淀屋橋店にて購入。

    0
    2025年11月22日
  • 関係人口の社会学-人口減少時代の地域再生

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人口減少が進む地域では、住民の「誇りの空洞化」や「あきらめ」に起因する主体性の欠如が見られる。(=心の過疎化)
    関係人口とは、「特定の地域に継続的に関心を持ち、関わるよそ者」である。
    すなわち、企業や返礼品目当てのふるさと納税など、利己的な欲は含まず、また自発性に意義を置き、関心を軽視するボランティアも含まない。
    今まで、地域・よそ者の双方が主体となる相互作用の形成はなかったが、これからはこれが求められ、双方の信頼関係が重視される。関係人口は、この主体を形成する作用としてのキーパーソンである。
    地域再生とは、地域再生主体が多層的に形成され、地域課題が解決され続けるという連続的過程であり、地域の

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    2022年10月09日
  • 関係人口の社会学-人口減少時代の地域再生

    Posted by ブクログ

    地域再生の主体として、最近取りざたされている「関係人口」。「定住人口」でもなく、「交流人口」でもない。本書では「特定の地域に継続的に関心を持ち、関わるよそ者」と定義、その群像と地域再生に果たした役割を3つの事例から紹介する。
    一つは島根県海士町における島前(どうぜん)高校を復活させた高校魅力化プロジェクト。中心人物は東京都からIターンしてきた岩本悠氏。彼と地元の役場職員や教員がコラボして、都会ではできない経験や進路を実現しやすい環境という打ち出しで、島留学を増やし、廃校寸前の高校を蘇らせた。
    二つ目は島根県江津市で起業人材を呼び込むビジネスプランコンテストをきっかけにシャッター通り商店街が蘇っ

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    2022年07月06日

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