作品一覧

  • 鬼の橋
    4.3
    1巻825円 (税込)
    平安時代の京の都。妹を亡くし失意の日々を送る少年篁は、ある日妹が落ちた古井戸から冥界の入り口へと迷い込む。そこではすでに死んだはずの征夷大将軍坂上田村麻呂が、いまだあの世への橋を渡れないまま、鬼から都を護っていた。歴史上の人物、小野篁の少年時代を描いた第3回児童文学ファンタジー大賞受賞作、待望の文庫化。

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  • ユウキ
    4.3
    1巻1,430円 (税込)
    “転勤都市”札幌の郊外に住むサッカー少年、ケイタ。小学校入学以来、彼の前には「ユウキ」という名の転校生が三度現れ、たくさんの思い出と痛みとを残してまた去っていった。六年生の新学期にやってきた四人目のユウキは、長い髪の女の子。彼女は不思議少女とあだ名され、いろいろな“奇跡”を起こして話題をさらうが、それがやがて彼女を孤立させることになっていく……。多感な子どもたちの心模様を生き生きと描ききった力作。

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  • えんの松原
    4.0
    1巻880円 (税込)
    帝の住まう内裏のとなりに鬱蒼と広がる松の林。そこは「えんの松原」とよばれる怨霊たちのすみかでした。少年でありながら女童として宮中に仕える音羽は、東宮・憲平に祟る怨霊の正体を探るべく、深い闇のなかへと分け入っていきます。そこで彼が見たものは?……真実を求める2人の少年の絆と勇気、そして魂の再生の物語です。

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  • つくも神
    3.9
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ほのかのマンションのゴミ置き場で放火騒ぎが起きた翌日、学校から帰ったほのかがエレベーターに乗ろうとすると、中にこわい顔をした置物があった。その正体は隣のおばあさんの家の土蔵にすむつくも神……。幼い頃、ほのかと兄が土蔵で遊んだ、根付け、吹き矢、風呂敷たちは、長い時間を経てつくも神となり、ほのか達に会うため、そして、立ち退きを迫られているおばあさんの古い家を守るために、蔵から出てきたのだった。
  • 狛犬の佐助 迷子の巻
    3.9
    1巻1,430円 (税込)
    明野神社の狛犬には、彫った石工の魂が宿っていた。狛犬の「あ」には親方、「うん」には弟子の佐助の魂が――。彼らはしょっちゅう話をしながら神社を見守っていたが、佐助は参拝客で大工見習いの耕平のことが気になってしょうがなかった。迷子になった飼い犬をさがしだしたいと願う耕平のために、佐助がやったこととは!? 150年まえの石工の魂を宿した狛犬たちと現代の人々が織りなす心躍るファンタジー。
  • となりの蔵のつくも神
    3.0
    1巻638円 (税込)
    老朽化の進むマンションで、両親と中学に入って荒れはじめた兄と暮らすほのかは、古い土蔵がある隣の家のおばあさんが気になっている。近所でボヤ騒ぎがあった翌日、エレベーターで奇妙な人形を見つけたことをきっかけに、ほのかの身の回りでは不思議な出来事が起こり始めて――古道具に宿ったつくも神と人々の交流を描く、温かなファンタジー。巻末に岡本順による絵物語を特別収録。【『つくも神』より改題】

ユーザーレビュー

  • ユウキ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    転校した娘の気持ちの理解に役立てばと思って手に取った一冊。メインで描かれているのは残された方の子どもの気持ち。そっか、そんな風に感じているのかと、まだまだみずみずしい子ども達の心に触れて、大人や親に出来ることは信じて待つことくらいなんだなあ。と改めて思い、根堀り葉掘り効くのは止めようと反省。待ってよく観察して、必要そうなら手を差し伸べて。いい修行。そういう意味ではほんと子ども達に感謝だなあ。

    0
    2025年03月02日
  • 鬼の橋

    Posted by ブクログ

    もっと たくさんの人に 読まれてほしい一冊
    もっと 児童文学の研究者の中で 推薦されてほしい一冊
    もっと この本を読んだ方と よかったねぇ
    を共有したい一冊

    物語の 面白さは むろんのことですが
    物語の 根底に横たわっている 日本的な情緒が
    たまらなく愛しい
    読み進めているうちに
    自分の中の「日本人」に思わず知らず
    気づかされます

    0
    2024年06月30日
  • 鬼の橋

    Posted by ブクログ

    小学生の頃に面白くて夢中で読んだ本。30代になり、来年小学校に上がる甥っ子へどんな本をプレゼントしようか迷っていた最中に思い出し、記憶が蘇った。

    登場人物の心情、動き、光景、匂い、質感、の描写が豊かで、自分もその場にいるような臨場感があった。
    痩せっぽちで薄汚い少女に自分を重ね、よい匂いのする年上の小野篁に憧れを抱いていたのかもしれない。鬼とは恐い存在ではなく哀しい存在なのだと子供心に記憶に残っているが、所々忘れてしまったようなので、また読み返したい。

    0
    2023年12月28日
  • 鬼の橋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こんなに面白いファンタジーだと、いままで気づかずにいたとは不覚。
    紹介しないと動かないと思うので、積極的にすすめていきたい。

    主人公は小野篁。
    井戸から冥界の入り口に迷い込み、そこで、冥界の番人と化している坂ノ上田村麻呂に出会う。
    このあらすじだけでもこんなに面白いのに!なぜ!気づかなかったのか!!
    しかもメインはそっちじゃなくて、人食い鬼の非天丸じゃないの…。

    子供達に勧めたいなあ。うまく紹介できるように準備したい。

    0
    2023年11月17日
  • 鬼の橋

    Posted by ブクログ

    ぼくはこのお話の中で、坂上田村麻呂が一番好きだった。強いし、都を守ってくれているのがかっこいい。ずっと死ねないのはかわいそうだと思う。いい人ほど、こういうことになっちゃう気がする。小野篁は、かしこくて考え深くて勇気があるから、坂上田村麻呂を助けられたんだと思う。
    牛おにたちは、たいしてえらくもないのに、いばっているところが嫌い。
    小野篁は、ピンチのときにあきらめないでがんばったから成長できた。でも六道珍皇寺には、行かれそうにない。井戸からおにが出てきそうでこわい。(小6)

    0
    2023年07月01日

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