伊藤遊のレビュー一覧
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実在の人物でエピソードの多い人物を主人公の物語で、読み進んで冥界と現世を行き来するうちに、鬼の非天丸と阿子那との交流、田村麻呂将軍とのやり取りの中から、徐々に妹を失った失意から一人の元服した男へ成長していく様は、なかなか良い作品だと感じた。Posted by ブクログ
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最初はあまり入り込めなかったが、真ん中過ぎからぐっと引き込まれて一気に読み終わった。
私が勤務している学校も、転入転出が多い。
男子でも女子でも、高学年の子にぜひ読んでほしい。Posted by ブクログ -
明野神社というところの狛犬には、ほった人のたましいが宿っていて、その狛犬と現代の人々との感動できる話。二頭の狛犬のしゃべっているところがおもしろいです。Posted by ブクログ
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ユーモラスで暖かい気持ちになるお話。小学校高学年くらいを対象にしたお話だけど、寡作な伊藤遊さんの作品ですもの読みますもの。
主人公は狛犬の佐助。この佐助(うん)と親方(あ)のやりとりが良い。中に出てくる「狛犬界のお約束」みたいなものがまたいいのです。残り数ページでまた胸をじんとさせる良いお話でした。Posted by ブクログ -
ドキドキ、ハラハラ、ほっこり、な本でした。
こんな狛犬いたらいいのに!
親方と佐助はよいコンビですね。
会話がいかにも職人気質で、お江戸の人情が感じられてステキです。Posted by ブクログ -
一気に読んでしまいました。6年生の子どもの気持ちって単純なようで複雑。でも、自分のこと友だちのことクラスのこと…一生懸命考えてる。登場人物のキャラクターも魅力的です。中学1年の息子にこの本ススメるつもり。Posted by ブクログ
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小学6年生でも、読書力がある子は読んでいました。中学生には、ぜひ読んで欲しい本に選びたいです。修学旅行で京都に行く前に読む…とかすると、旅路がふくよかになると思うんだけどな。Posted by ブクログ
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平安時代、少年小野篁を主人公とした物語。妹を亡くした古井戸から冥界の入口へと迷い込んだ篁は死んだはずの坂上田村麻呂と出会う。
はじめ篁がいけ好かないというか感情移入しにくいなと思っていたら、彼の成長と共に心安くなる巧さ。
歴史ファンタジーの魅力を堪能した。Posted by ブクログ