伊藤遊のレビュー一覧

  • 狛犬の佐助 迷子の巻

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    昔の石工の魂がこもっている狛犬たちと近所の人々との、不思議で心温まるファンタジー。
    狛犬の作者である「親方」と「佐助」は死んだ後、狛犬の阿と吽にそれぞれ魂を残し、現代まで残っています。
    情けなくて親方に怒られてばかりの佐助の元に、愛犬がいなくなってしまった青年が訪れるようになり、彼に親しみを感じるようになった佐助は、色々な策を練って青年を愛犬の元へ導いていきます。
    伊藤遊さん作ということで飛びついて読みましたが、この表紙では子ども受けはしないだろうなと思います。
    『鬼の橋』『えんの松原』のような重いファンタジーではなく、さらっと読めて、心が温まる優しいファンタジーでした。

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    2013年06月25日
  • つくも神

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    ネタバレ

    兄は中学に入ってちょっとグレぎみ?
    小学生の妹はそれでもお兄ちゃんが大好きです。

    自分たちが住んでいるマンションのとなりの古い家には
    おばあさんが住んでいて、その家には土蔵があります。
    土蔵には亡くなったおじいちゃんが残した古道具がたくさん。

    妹の私はある日エレベーターで不思議なものと出会います。

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    2013年06月14日
  • 狛犬の佐助 迷子の巻

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    150年前の石工の魂が宿る神社の狛犬。名工と言われた親方の宿る「あ」と若い弟子の佐助の宿る「ん」。狛犬の魂が解るのは7歳未満の子どもと100歳以上のの老人だけ。かわいがっていた愛犬が行方不明になって心配している若い工員の耕平と、幼稚園児の翔太。佐助の「ん」を介して、愛犬の行方を捜す。

    神社の狛犬という日本的な設定で描く、時代を超えたファンタジー。今までになかった設定で、おもしろい。

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    2013年04月03日
  • つくも神

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    平安ものがあんまりおもしろかったので、現代ものも読んでみる。
    主人公の少女と兄、父、母の関係がステレオタイプで、ちょっと残念。つくも神さんや、おばあちゃんのキャラクターは大変素敵だったので、主人公の状況が好みだったら、愛読書になるのかも。
    つくも神に関しては、先行に多くの作品があるので、難しい題材なのかもしれない。

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    2012年03月24日