伊藤遊のレビュー一覧

  • 鬼の橋
    小野篁は、遣隋使小野妹子の子孫であるとも絶世の美女、小野小町の祖先であるとも言われてます。少年の彼が冥界の入り口で鬼から都を守っている坂上田村麻呂と出会います。

    子供が高校生の時、日本の歴史上の人物レポートに坂上田村麻呂を選び、岩手まで行き、
    死んでまで都を守った。と書いたのは、
    小学生の時この本...続きを読む
  • つくも神
    子供が、妖怪が好きで、でも怖くて、小学生の一年時に買った筆箱を六年間使い続けたのも、つくもがみに成らないように?

    狛犬の佐助 迷子の巻。 ユウキ。
    も、お気に入りでした。
  • えんの松原
    平安時代の空気を、怨霊がウヨウヨいた時代を感じてもらいたいです。


    中川なをみさんの 龍の腹。 水底の棺。
    も読んで欲しいです。
    教科書で歴史を知る前に、是非。


  • 鬼の橋
    小野篁という人物に興味が沸いた一冊だった。

    今昔物語等でも篁についての逸話は、たくさん残っているらしく、本書もそれらの資料をもとに伊藤さんが物語に仕立てた作品だ。

    自分に自信のない、弱い、軟弱な男子「小野篁」が、義理の妹を自分の不注意で亡くしてしまう。
    その時よりあの世の入り口へ、何かと繋がるよ...続きを読む
  • ユウキ
    小学校6年生。
    うちの子たちがいった小学校も転校生だらけだったが・・・
    実際、小学生で全く新しい環境に住むって難しいんだろうな。
    主人公は仲良くなった友達が次々と転校していく。
    そっちもつらいよなあ。
    口下手なというか無口な主人公の一人称なので読んでいる私にはその心情がよくわかって、なかなかよかった...続きを読む
  • 狛犬の佐助 迷子の巻

    とても面白いのに表紙が大人っぽく子どもたちは手を伸ばしにくいかも。こちらから積極的に勧めたい一冊。
    二匹の狛犬にはそれぞれその狛犬を作った石工の親方と弟子の佐助の魂が宿っている。
    その二人と明野神社にやってくる人物たちがとてもいい。ちょっとしたアニメを見ているように風景も浮かんでくる。
  • 鬼の橋
    ストーリーは全くのファンタジーで少年の成長物語だが、主人公は実在した小野篁。妹を死なせた罪悪感から立ち直り、鬼と少女に鍛えられ、死後も都の守護を仰せつかって「橋」を彷徨う坂上田村麻呂に何度も助けられながら、元服し父を助ける。
    敢えて小野篁を主人公にする必要はない気もしたが、元服した後、今度は篁が、田...続きを読む
  • 鬼の橋
    地獄と現世を行き交いしながら大人になっていく小野篁とその周りの人々の成長を描く物語。最初は妹の死に囚われていた弱々しい篁が坂野上田村麻呂の導きや、浮浪児、元鬼などと触れ合うことで強さを身につけていく。個性のある登場人物が魅力的で割と厚めの本だけど一気に読ませる。
  • つくも神
    カエルのネツケ…かわいい。
    中学生のお兄ちゃんがタバコを吸っててびっくり。
    井上さんやなオバサンだな。
    楽しい気分にはならないが、考えるきっかけになる。
  • 鬼の橋
    舞台は平安時代、12歳の少年・小野篁のイニシエーションストーリー。若い人達には美しいお話が必要だから、こんなに美しくてもいいと思った。

    挿絵は「やまなしもぎ」の太田大八。これ以上はないくらいお話に合っている。

    ゲド戦記と比べるととても日本的で(題材ではなくて、””自分”と世界との関わり方が)、ち...続きを読む
  • 狛犬の佐助 迷子の巻
    じんわりあったかくていい話だったー。でも、平安のいつもの奴が読みたかったかもしれない。
    児童向けだからちょっと物足りなかった。
    尻尾をふりふりする狛犬可愛すぎてヤバい。これから神社に行ったら狛犬をいとしく見てしまうと思います。私には彼らの声は聞こえないのだろうけど……
    ○○の巻ってことは次回作がある...続きを読む
  • 鬼の橋
    こういう児童書を最近は見かけないので、一文一文を噛みしめながら読ませていただきました。 こういう児童書が読みたいんだよ!
    文庫にするなら講談社文庫かしら?文春文庫かしら?
    ともかく、もっとたくさんの人に読んでもらいたいです。
  • ユウキ
    中学の入試問題としても取り上げられた児童文学作品。主人公のケイタは転入出の多い小学校に通う6年生。仲良くなってはその友が転校していってしまうということを何度も経験し、偶然にも仲良くなった友達は皆「ユウキ」という名前。そして春、「ユウキ」が転入してくる・・・せっかく仲良くなった友達が、家の事情で突然去...続きを読む
  • 狛犬の佐助 迷子の巻
    明野神社の狛犬たちには、彫った石工たちの魂が宿っていた。狛犬の「あ」には親方、「うん」には弟子の佐助。親方の「あ」は立派な出来だが、佐助の「うん」は不出来とされている。

    人間には変な顔だと評される佐助の「うん」だが、それを、自分の飼っていたイヌ・モモと似ているからと、佐助を訪ねてくる見習い大工の耕...続きを読む
  • つくも神
    この物語は、ほのかちゃんという女の子とお兄ちゃんと、隣のおばあさんとつくも達のお話。色々な要素が重なり合うように入ってる。絡まるようにはまり込み、必然のように組み上がる。仕組まれたかのように。
    おばあちゃんが黒い和服ででてきた時はちょっとドキッとしたな。
  • 狛犬の佐助 迷子の巻
    150年前の石工の魂が宿った狛犬、親方と佐助。二頭は神社を守りながらよく話をしていた。6歳になる前の子どもには声が聞こえるので気をつけていたのだが、あるとき、翔太に話を聞かれてしまった。小さな子どもの言うことなど誰も信じなかったが、佐助は翔太が気に入って、話しかけたくてたまらない。そんな時、どうして...続きを読む
  • 狛犬の佐助 迷子の巻
    凸凹コンビな狛犬(+人間)のあたたかくて、くすぐったいような、ほのぼのした感じがとても好きだなぁ。
    どんな風に話が着地するんだろう、と思ったら…心がほっこりしました。
    挿絵もすごくいい!特に狛犬の顔がツボでした(笑)。
    続くんですよね!楽しみです!!
  • ユウキ
    気になってた本
    やっと読めた~

    北海道の、転校・転入の多い小学校で
    主人公のいちばんの仲良しはいつも「ユウキ」という名前で・・

    今手元にないから引用できないけど
    なんとなくいい感じの文章(雰囲気)が随所みられる

    子どもたちの描写もていねい

    転校とか、いなくなる同級生とか
    せつない

    作者気付...続きを読む
  • ユウキ
    伊藤遊さんの本が若いころの自分は好きでしたね。

    とくにユウキはお気に入り。変哲もないストーリーだけど(児童書は大体そうであるが)なぜかひかれたんだよね。いまだに近代文学とかむつかしい(古臭い言い方)本を読み終わった後この本で息抜きをしております
  • ユウキ
    転校してくる子どもはいつもユウキ。
    今度の転校生は初めて、女の子のユウキ。ユウキは占いができる不思議少女だった。

    読後に残るものがある。