作品一覧

  • 戦争が巨木を伐った
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    第二次世界大戦中、軍需造船のために、神社、町並木、私人の屋敷の巨木を供出する「供木運動」が起こった。その知られざる実態とは。
  • 木に「伝記」あり 巨樹イチョウの史料を探して全国を歩く
    5.0
    1巻2,600円 (税込)
    ある日、著者のもとに植物学者から共同研究への誘いの手紙が届いた。全国の巨樹イチョウを調べているが、中国・朝鮮半島から日本に渡来した時期を科学的な根拠によって明かしたい、歴史研究者のあなたの協力を得たい、という。  植物学者の圧倒的な熱意に衝き動かされた著者は、ここからイチョウの史料調査に正面から取り組む。記録、古文書などイチョウに関するあらゆる文献を求めて全国を歩くなか、ある郷土史家が残した一冊の本に出会う。  そこには江戸中期、将軍吉宗が引き起こした美作国・菩提寺のイチョウにまつわる村の大事件が記されていた。イチョウ関係でこれほどの古文書は世界を探しても他にないだろう。それはどんなイチョウか。また稀有な資料を書き写した郷土史家とは。歴史研究者が綴るあくなき史料探求の道。
  • 戦争が巨木を伐った
    3.0
    1巻3,344円 (税込)
    第二次世界大戦中、鉄船を失った日本は木船の増産を企図。個人の屋敷の巨木までを供出する「翼賛運動」が起こされる。木と木の船をも総動員する日本の戦争の知られざる実態!

ユーザーレビュー

  • 木に「伝記」あり 巨樹イチョウの史料を探して全国を歩く

    Posted by ブクログ

    イチョウはいつ、日本列島に渡来したのか。
    ある特定の樹木の歴史を、今も生きる巨樹そのものと古文書、古記録から多面的に明らかにする試みにわくわくしました。
    また、中国や韓国とは異なるイチョウや巨樹信仰についての解説も初めて知ることばかりで本当に興味深いです。
    それにしても、著者に共同研究を呼びかけた植物学者の先生が夫妻で巨樹を巡り、地道に観察や実測を続けて来られたという話は、苦労に思いを馳せると同時にこんな人生も素晴らしいなあと思いました。

    0
    2025年08月16日
  • 戦争が巨木を伐った

    Posted by ブクログ

    そう。知られざる実態である。
    私も全く知らなかった戦争末期に於ける個人を中心とした供木。
    軍に提供しないと警察が留置場に入れたとか、戦争大好き高村光太郎に協力させて鼓舞する詩を書かせるとか、不愉快な内容。
    しかも、それで造らせる木造船は官僚が短期消耗品として作らせたという。
    欅や松は船に適したので刈られ、楠や銀杏や桜は不適だから残ったらしい。そういえば市の名木100選はそんなのばかりとの記憶。

    でも読み終わって、だから何?と言いたくなった。
    焼夷弾や原爆で多くの人の命が奪われ、もちろん木々も燃えた。
    木も大事だが人の命はもっと大事。
    伝承されないのには理由があると思う。

    0
    2021年05月10日

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