あらすじ
第二次世界大戦中、鉄船を失った日本は木船の増産を企図。個人の屋敷の巨木までを供出する「翼賛運動」が起こされる。木と木の船をも総動員する日本の戦争の知られざる実態!
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Posted by ブクログ
そう。知られざる実態である。
私も全く知らなかった戦争末期に於ける個人を中心とした供木。
軍に提供しないと警察が留置場に入れたとか、戦争大好き高村光太郎に協力させて鼓舞する詩を書かせるとか、不愉快な内容。
しかも、それで造らせる木造船は官僚が短期消耗品として作らせたという。
欅や松は船に適したので刈られ、楠や銀杏や桜は不適だから残ったらしい。そういえば市の名木100選はそんなのばかりとの記憶。
でも読み終わって、だから何?と言いたくなった。
焼夷弾や原爆で多くの人の命が奪われ、もちろん木々も燃えた。
木も大事だが人の命はもっと大事。
伝承されないのには理由があると思う。