作品一覧

  • 山一前後 日本証券市場の敗戦と復興
    3.0
    1巻2,750円 (税込)
    【不作為と怠慢により失った歳月と、試行錯誤の末の再生】 日経平均株価がバブル高値を超えるまでに34年。何故これほどの期間が必要だったのか――。ガバナンスは問われず、顧客尊重の意識も低かった日本証券業界のひずみが音を立てて噴出した1997年11月。山一証券の自主廃業こそが時代転換の瞬間だった。あの日、破綻の現場にいた日本経済新聞の編集委員が証券業界と市場の変遷を語る。 【目次】 プロローグ 自主廃業の夜  第I部 山一前 第1章 グローバルとの遭遇 第2章 PKOの時代 第3章 自由化への抵抗 第4章 会計が迫った開国 第5章 1997年  第II部 山一後 第6章 日本版ビッグバンの虚実 第7章 ファンド資本主義 第8章 リーマン・ショック 第9章 「失われた歳月」の終わり 第10章 グローバルを超えて エピローグ 破綻ロード再訪
  • ESGはやわかり
    4.0
    1巻990円 (税込)
    メディアには日々、「ESG(環境・社会・企業統治)」があふれています。この言葉を抜きには企業経営や財務戦略、株式投資は語れなくなっていますが、成り立ちや意味するところがきちんと理解されているとは言えません。単なる欧米の流行言葉ではなく、世界的なビジネスの常識となっているESGをきちんと理解しなくては後悔することになります。ESGによって企業の情報開示や経営戦略、投資家の顔ぶれなど、資本市場のエコシステム(生態系)ががらりと変わることになるのです。またバイデン次期米大統領は環境問題を重視するスタンスを示していますので、ESG重視のトレンドは加速するばかりです。 本書は、 (1)ESGの盛り上がりに「乗り遅れた」と思っている人向けの基礎的かつ包括的な解説 (2)「ESG=市場のエコシステムの変革」の切り口を提示。解説本を超えた未来予測も行う 既刊書では(2)017年刊行の『ESG投資』(日経出版刊)が信頼できる本としてロングセラーになっていますが、この数年でESGをめぐる環境は激変しています。このテーマはどうしても環境に偏った記述が多くなりがちですが、本書は投資家、ビジネスパーソン目線で、最新事情を踏まえて、バランス良くそのインパクトを解説します。
  • アジア資本主義 危機から浮上する新しい経済
    -
    1巻1,980円 (税込)
    コロナ禍に見舞われた世界。だが、アジアが世界経済を牽引するトレンドは変わりはありません。2050年には世界の国内総生産(GDP)の約5割を占めるとようされています。ファンド資本主義の繁栄、共産党キャピタリズム、日本の先を行く様々な改革--。成長への期待で多くの企業と投資家を引きつけるこの地域は、さまざまな価値観が交錯する混沌の場でもあります。欧米の経済常識を飲み込み消化するアジアの多様性から、新しい資本主義のかたちが浮かび上がります。それこそがアジア資本主義です。 本書で考える「アジア資本主義」を構成する要素は次の4つです。 I 受容性(市場原理を受け入れる) II 折衷性(伝統・文化と折り合いをつける) III 競争性(個性を主張する) IV 拡張性(多様性が広がる) 「受容性」「折衷性」「競争性」「拡張性」――これらの要素を総合した「アジア資本主義」とは何かの解を明らかにします。 筆者はアジアの価値観や経済の仕組みが、世界均一の尺度という意味でのグローバルスタンダードになるとは考えていません。20世紀が米国の世紀であったのと同じように21世紀がアジアの世紀になる可能性は大きくないでしょう。ソ連崩壊によって世界で唯一の超大国となった米国の覇権が、簡単に消えていくとも思えません。資本主義のかたちも同じで、アングロサクソン型の市場原理主義も消えることはありません。しかし対抗軸は必ずあらわれる。それが「アジア」なのです。

ユーザーレビュー

  • ESGはやわかり

    Posted by ブクログ

    ESG投資がここまで大きくなった背景や、世界のトレンドが分かりやすかった。SDGsとの違いも理解できた。

    0
    2022年01月23日
  • ESGはやわかり

    Posted by ブクログ

    今まで何となく理解していたESGについてしっかりと理解するために購入。しっかりと目的を果たせるわかりやすい本だった。入門編として最適。

    0
    2021年11月21日
  • ESGはやわかり

    Posted by ブクログ

    運用業界に勤める方が一通りの知識を身につけるにはうってつけの本。
    ESGが当たり前になればESGという名前は消えるというのは示唆に富んでいると感じた。BRICsの例も納得。
    本書ではかなり先進的な取り組みも紹介されていたが、大多数の運用会社や企業はまだ手探りの印象。それでいて、これから急速にドライブがかかることも想定される、それだけ何があってもおかしくないということなのだろう。
    あまり前のめりになりすぎず、かつ。流れに取り残されないように、できれば半歩先くらいを行く、くらいのがちょうど良いのかもしれない

    0
    2021年09月18日
  • ESGはやわかり

    Posted by ブクログ

    近年、流行り(?)のESGについて網羅的に説明されている。ESGがどのような歴史から生まれ、現在盛り上がり、今後どうなっていくのか、端的に記載されており非常にわかりやすい。株式投資の上でESGを重視しつつあるのはわかっていたが、もっと根本的な要素として見なければならないと思わされた。

    0
    2021年05月02日
  • 山一前後 日本証券市場の敗戦と復興

    Posted by ブクログ

    2025/11/19 「山一前後」 小平龍四郎 日経編集委員
    バブル崩壊後の35年、日本を含む東南アジアが「グローバル化に向けて社会経済システムの革新」を進めた時代と総括している。そのために①ガバナンスの確立、②資本の改革が進められてきた。
    日本は理念的な改革は苦手で、対処療法的対応に終始し、結果的に先送りでズルズルと世界におけるPositionを落としてきた。
    2024年2月、34年振りに日経平均の高値更新が実現した。バブル崩壊後に進められた市場改革や経済政策が漸く成果を挙げたとも言えるが、真の要因は不確実である。
    1.戦後の日本経済は「統制経済」。個々の企業に経営はなく、行政が所管の業界を

    0
    2025年11月30日

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