檀乃歩也の作品一覧
「檀乃歩也」の「北斎になりすました女 葛飾応為伝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「檀乃歩也」の「北斎になりすました女 葛飾応為伝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本書の主人公は、葛飾北斎の娘、葛飾応為であり、優れた助手であり、
または、女性画を描いたら父の北斎を凌ぐと言われている。
なぜ、黒子として父の助手で生涯を終えたのかが、本書で分かるかもしれない。
本書を読む楽しみにしましょう。
一部抜粋すると、
美術研究者の久保田一洋氏が発見したのは、北斎画の中で一部応為が手を加えたか
判別方法がある。
それは、『指先の描き方』と『ほつれ髪』だ。
確かに男の北斎が描くには細かい箇所で苦手な部分だったらしいが、
そこを娘の応為が描くと繊細な女性画に変身した。
葛飾北斎は生涯に引っ越しを90回以上したという記録もあるらしい。
それだから、常に貧乏だったんだろ
匿名
最近、注目を集めている葛飾応為をテーマにした、ミステリー小説のようなノンフィクション。元はテレビ番組だったらしい。
北斎が遺した膨大な作品の中にある応為の影に迫る、原田マハの本のような味わいの美術ミステリーで、この手の本にありがちの科学的考察はほとんどないので読みやすい。
バラバラの出来事が次々とつながりあって、タイトルの「北斎になりすました女」の意味が解けてくる後半のスピーディな展開は見事。
応為と北斎の晩年を扱った終章は少し切ないけれど、スカッとした読後感もあって、後味はいい。
残念なのは、カラーの図版がもっとあってもよかった。
読み始めると先が気になってやめられなくなるので、時