普段何気なく使っている言葉だが、この本を読むことで、言葉の持つ力を再認識されられる。
言葉は、世界と対峙するために自分たちが持つ唯一の武器である。自分が考えたことを掘り下げ、謙虚に丁寧に言葉を重ねていくことが必要。
また、言葉は過去の「悪い出来事」を、「あの経験があるから今の自分がある」と肯定的に
...続きを読む言い換えることで、自分の中でその出来事のネガティブなイメージから、今の自分を支える力に置き換えることができる。
さらに、自分の幸せや会社が望む未来を、言葉で指し示すことで、他人や社会の要請に惑わされず、自分たちの目指したい方向に進んでいくことができる。
筆者の経験をもとに説明される項目も多く、全体的に筆者の思いが強く出ていて、背中を押してくれるような文章。すらすらと読みやすかった。
この本を読む前は、主に仕事における説明力をつけたいと思い手に取ったが、言語化する方法に加えて、言葉がもつ様々な力について触れてあった。
日頃、つい伝われば細かいニュアンスは重要じゃないと、言葉選びをめんどくさがってしまうことがあるが、言葉を選ぶことは、自分の内面と向き合わないといけないことから、本当に自分がしたいことや考えていることを見つめ直すいいきっかけとなるため、少し時間をとって「言葉」と向き合いたいと感じた。