作品一覧

  • おっぱいエール
    4.4
    1巻1,540円 (税込)
    橘百花25歳。高校時代の同級生と結婚し、妊活を始めた矢先に乳がん発覚。古賀菜都32歳。老舗造り酒屋の嫁として育児に奮闘する最中に乳がん発覚。田中柚子29歳。花嫁検診で乳がんが見つかり婚約破棄。怒涛の3年が経過。闘病ブログを通して出会った3人は、ひょんなことから金沢を旅することに。若年性乳がんを乗り越えた著者が、女性たちの生きる希望と勇気を描く。小説宝石新人賞受賞作家渾身のデビュー作!
  • 受精卵ワールド
    4.3
    1巻1,870円 (税込)
    不妊治療クリニックで胚培養士として働く長谷川幸。子供の頃から虫メガネにはまり、小さな世界、そこに息づく命に魅了されてきた。受精卵と向き合い、命の誕生を願うこの仕事は天職だと思っているが、実は幸自身も出生に秘密を抱えていた。4組に1組が不妊治療をし、14人に1人が体外受精で生まれる世界の中にある、報われない挑戦、人生の選択、それぞれの幸せ。生殖医療にかかわる人間たちの葛藤と希望を描く書き下ろし長編。

ユーザーレビュー

  • 受精卵ワールド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長崎の女は高校卒業したら働き、結婚して、子供を産むことが幸せと考える社会で生まれた幸が、東京に出て、胚培養士として不妊治療に関わるようになる。
    自らも精子提供で生まれてきた幸は過去にもとらわれ、自分の仕事、生き方に自信を持てずに生きている。幸の地元出身の友人、不妊外来にくる患者たち、同僚たち、みんなそれぞれに悩みやつらい過去をもちながら自分と折り合いをつけていて、彼らとの関わりの中から自分の生き方を見つけていく。
    バツ2子持ちの地元友人網子が生き生きとしていて、クリニック外の話に華を添えていて、重くなりがちなクリニック内の話を重くなり過ぎないようにしている。
    出産、育児は女性の負荷が多くなりが

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    2025年08月12日
  • 受精卵ワールド

    Posted by ブクログ

    期待値低めで読み始めましたが、かなりよかったです。重いテーマですが、暗くなりすぎず、軽くなりすぎず、じっくりと読み進められました。
    保険適用になり、少子化の観点からも話題となっている不妊治療。ただ、その実態を正確にイメージできるひとは、かなり限られるのではないかと思います。まったく関わる機会がなく、無関係だと思うひともいるでしょう。
    でも、自分がどうかということではなく、身近にもひっそりと希望と絶望のはざまで揺れているひとがいるかもしれません。そう思うと、読んでおきたい、読んでおいてよかった一冊です。

    0
    2025年07月22日
  • 受精卵ワールド

    Posted by ブクログ

    「胚培養士」、⁡
    この本を手に取るまでは職業として⁡
    そういった仕事があることすら知らなかった。⁡

    ヒトの胚(受精卵)を扱い、医師の指導の下、人工授精、体外受精、顕微授精などの生殖補助医療を行う仕事。⁡
    つまり、受精卵を育て、お母さんの子宮に戻すまで育て、未来に繫ぐ仕事。⁡

    胚培養士として働く長谷川幸が、⁡
    自分の出生の秘密を抱えつつ、⁡
    妊娠を望む女性たちと⁡
    ぞれぞれの人生の選択と幸せとは何かを見つめていく。⁡

    望んだ人たちみんなに授かってほしいと思っても、⁡
    どんなに医療の技術が進歩しても、⁡
    妊娠は努力したことが必ず報われるわけではない。⁡

    「治療で一番苦しいのは授から

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    2025年04月27日
  • おっぱいエール

    Posted by ブクログ

    乳がんを患った3人の女性のお話。
    男性の自分には、中々身をもって感じることが難しい女性の気持ちが描写されていて、自分の中の世界が広がったように感じました。
    〜先日、温泉に行ったとき「乳がん患者のための入浴着」なるものの看板があり、
    以前であれば「こんなものがあって親切だな」くらいにしか思わなかったと思うが、そう思わなかったことに、この本を読んだことでの心の動きがあったのだと感じた〜

    それぞれのお話にいろんな男性が出てきて、その考え方へ女性への対応も様々。
    自分に置き換えて、妻が乳がんになったらどうするだろうと考えてしまいました。

    若くしてがんになり、戸惑い苦しみながらも前を向き、進もうとす

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    2025年03月17日
  • おっぱいエール

    Posted by ブクログ

    若い女性3人の乳がんのお話し。
    2日で読んでしまった。他人事ではなくいつもの日常が明日も来るとは限らない。
    私は普段こんなことを思う読者ではないけどここに出てくるもも、菜都、ゆずに会いたい❢と思った。
    3人の強さにこちらも勇気をもらえる。
    今日がどん底でも明日は分からない、だから生きなきゃいけないって。言葉では簡単だけどね。


    そして、もう一つ大事なこと。
    もも、菜都、ゆず、3人ともがん保険には入ってなくて(まぁ、20代でがん保険入る人の方が少ないか)、やっぱり保険は大事❢
    本編にもあったけど今の時代がんになってもすぐイコール、死ではないと。がんになっても日々の生活、税金は払わなくちゃいけな

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    2025年03月09日

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